トヨタ自動車は15日、ハイブリット車「プリウス」の全世界での累計販売台数が、2008年4月末までに約102万8,000台となり、100万台を突破したと発表した。
トヨタ自動車は、1997年に世界初の量産ハイブリッド乗用車「プリウス」を日本で発売し、2000年からは北米や欧州など海外でも販売を開始した。また2005年からは中国長春工場において海外生産を開始しており、2009年後半からは韓国での販売も予定している。現在では日本をはじめ、北米を中心に世界で40以上の国・地域で好調な販売を続けているという。
また、2003年にはエコとパワーを両立した第2世代のハイブリッドシステム「THS II」を2代目「プリウス」に搭載。2007年8月には「JC08モード」走行燃費で29.6km/L(G、S、S スタンダードパッケージ)を実現した。省エネ法に基づき策定された新たな燃費目標基準である「2015年度燃費基準」をいち早く達成した。
トヨタでは、本年4月末までに世界各国で販売したプリウスのCO2排出量(市場走行台数×走行距離×燃費×CO2換算係数)は、車両サイズや動力性能が同等クラスのガソリンエンジン車と比較し、約450万トンの排出抑制効果があったと試算しており、地球温暖化の原因のひとつとされるCO2の削減に寄与したとのこと。
トヨタは、環境への対応を経営の最重要課題のひとつと位置付け、プリウスを中心としたハイブリッドシステムの普及に向け積極的に取り組んできたが、今後もこのシステムの高い応用性を活かし、2010年代の出来るだけ早い時期での年間100万台の販売の実現に向け、積極的な取り組みを展開していくという。
「2009年には、日本のホンダ自動車が作るハイブリッドカーくらいは十分に追い抜けると思います」
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