赤い猫のブログ

REDCATの(自分が)痛い話

逆襲の三成

2008-09-18 | Weblog
ω-Force:采配のゆくえ [公式サイト]

あの『無双』シリーズの制作スタッフが送る、まったく新しい「合戦アドベンチャー」登場!とかが、売り込み文句らしい戦国+逆転裁判風の新作だとか。

時期的に丁度良い参考素材がありまして、

やる夫が徳川家康になるようです

2ch発AAが多用されているため、とっつきにくいかもしれませんが、心情描写が豊富で、且つ平行して世界史の話題(大航海時代とか宗教改革とか)も交えて考証されているため、読み応えは十分です。

関ヶ原の戦いと近辺における状況を簡単に抽出すると

西軍
・石田三成自身の他者への不信感が原因のカリスマ不足

※奉行職を辞する原因となった豊臣恩顧武将との不仲
※保険として人質を取ったことが裏目に出て恨みを買う
※大谷吉継や真田昌幸等、心を許せそうな名将とも大して事前相談せず
※島津のような外様への冷遇による総士気の低下と極端な毛利依存

東軍
・普通に戦になった場合、敗色濃厚で後慮余地多過ぎ

※初期布陣のみを見ると100%負けている
※徳川秀忠軍36000-38000余が真田家の上田城で足止めされ、兵力動員でも負け
※計略要素として、西軍小早川秀秋が内応する確証に乏しい
※北方の伊達政宗&上杉景勝の暗躍の不安から長期戦になる程不利

とまぁ、三成が人の心を読むのが上手い武将(それこそ豊臣秀吉のような人物)であれば、まず西軍が敗れることは無かったのではないかと思われます。仮にそうでなくとも、徳川家康・秀忠親子双方共に、直接戦という視点では真田昌幸には生涯一度も勝てなかったわけで、真田昌幸・幸村親子視点から関ヶ原をひっくり返すシナリオも、既存の歴史SLGにていくつか公開されていますし。

本作は、プレイヤーが根本的な部分からIFの可能性を追求できる一作になるようで。展開のバラエティが豊富であるなら、正直DSを新規購入してでもやってみたいけど、その辺がどうなることやら。「無双」の見栄えは要らないので、そっちに力が入っていることを期待。

采配のゆくえ [アマゾンリンク 価格com2位/非アフィ]