雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の連続小説「佐貫鷹之助」 での貨幣換算

2014-05-11 | コラム
 私が書いている長編時代小説に、割と生々しく「銭」が登場する。かなり好い加減な金銭感覚なのだが、次のように考えている。

 一両 = 四分 = 十六朱 = 四千文 

      一分 = 四朱   一朱 = 二百五十文   

 現在の円に換算して注釈を入れているのは、屋台の二八蕎麦の代金が元になっている。
蕎麦、あるいは上方の饂飩が十六文、これは落語などに登場する代価である。

  蕎麦 = 四百円 として、一文は二十五円 故に、一両は 十万円

 ( 一文 = 25円   一朱 = 6250円  一分 = 25000円 ) 

 
 根拠の蕎麦代を幾らに見るかによって、一両の価値が著しく変化するから、
如何に怪しげな価値かが伺えるだろう。


 鷹塾の月並銭は、一応十六文に設定している。一ヶ月四百円を貰っていることになるが、払えない家の子供は無料であるし、源太の兄、三吉は鷹之助の助手という名目で逆に月百文払っている。

 武士の子などが通う寺子屋では、束脩(そくしゅう)と呼ばれる入学金、謝儀、月並銭、その他諸々を合計すると、年十万円程度を納めることになる。

 これから見れば、鷹塾は「ごっこ」の域を出ない。


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