雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

愛の鞭と言う名の暴力に疑問

2013-01-23 | フィクション
 大阪市立桜宮高校体育科の生徒が体罰を苦に自殺した事件で、橋下市長が主張した入試中止の問題は、賛否両論が飛び交ったようだ。 今年の入試のために頑張ってきた受験生の父兄の殆どが橋下市長を批判しているように報道それたが、私はマスコミの報道操作が無きにしも非ずと考えている。 また、「桜宮高校の生徒がTwitterで橋下市長に暴言」とのネット記事が有ったが、本当に桜宮高校の生徒なのだろうか。 そうであれば、この学校は同和問題をどう考えているのだろうか。 人の命の尊さを、どう教えているのだろうか。
 
 もし、私の子供がこの高校の体育科受験生、もしくは生徒であれば、行かせる勇気はない。 暴力は愛の鞭とは詭弁である。 教師、または顧問が暴力を振るっているこの瞬間は、この生徒に対して憎しみに満ちている筈だ。 自分の思い通りにならない生徒に、大人の虐めともとれる暴力を振るっているのだ。 それを黙認した校長以下教師たちは、学校の名声を意識した覚えはないと言えるのだろうか。 

 この生徒たちの親は、「もしも、自殺したのが我が子だったら」とは、思わないのだろうか。 自分たちの子供は、体罰という暴力を受けても、絶対に心身症にも、鬱病にもならないという確信があるのだろうか。 

 我が子に先立たれた親たちの気持ちを思い遣れば、そう簡単に答えを出すべき問題ではないように思う。 亡くなられた生徒のご冥福を祈るとともに、届くことはないだろうが、ご両親に哀悼の意を表したい。

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