寝転んで空を見る

山高きを厭わず 海深きを厭わない

秋の蝶ヶ岳へ 2nd Day

2011年11月25日 | 2011北アルプスの旅

10月8日、夜明け前に起床。

キノコのパスタと抹茶ラテの朝食を済ませてテント撤収。

今朝は快晴。

外へ出てみれば雪化粧した奥穂が美しい。

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こんなローケーション!

小梨平は最高のキャンプ場だ。

 

テントを撤収したらAM6:54分蝶ヶ岳へ向けてスタート。

去年の秋は徳沢から長塀山経由で蝶ヶ岳へ登り、横尾へ下りて涸沢・奥穂・前穂へと旅をしたが

今年は横尾から登る事にした。

理由は、こっちの方が楽そうだから(笑)。

 

AM7:57分、徳沢へ到着。

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写真では確認できないが、この時期に黄色く染まっているはずのカツラの葉が、赤くとろけていた。

急な冷え込みで、そうなってしまったのだろうか?

秋は日が短い、兎に角先を急ぐ。

 

AM9:06横尾に到着。

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毎度の事だが凄い人の数。

殆どの人達が涸沢の紅葉が目当てで、残りが槍ヶ岳へ向かうと言った感じだろうか。

ここから見る前穂も美しい、と言うかゴツゴツしてカッコイイ!

因みに、今年の涸沢の紅葉は『いまいち』らしい・・・。(なので俺は紅葉より蝶ヶ岳へ!)

 

さて、ここ横尾から蝶ヶ岳まで樹林帯の急登になる。

一般平均で3時間20分樹林帯を登って行けば、森林限界の稜線に出る。

そこから稜線を南に30分歩けば『蝶ヶ岳2677m』の山頂だ。

稜線に出て北へ向かえば『常念岳2857m』である。

 

その樹林帯をすこし登ると、槍の穂先が顔を見せた。

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この眺めに感動しようとする自分を『未だ早い』と押さえつけて更に登って行く。

今回は縦走じゃないから足も荷物も軽い。(心は何時も軽い)

この先からは、槍は再び木々の陰にその姿を隠してしまった。

 

AM12:06、森林限界を越え稜線に出て振り返ると再び槍ヶ岳と再会。

稜線には雪がほんの少し残っているのを目にした。

Img_0938 クリックしてアップ!

朝からの晴天が続いてくれた事に感謝!

なだらかな稜線を歩いて蝶ヶ岳山頂へ向かう

Img_0945 蝶ヶ岳へ!

常念岳↓を背にピークへ向かう

Img_0950 常念岳

稜線を30分歩いて

PM12:40、『蝶ヶ岳22677m』登頂。

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蝶ヶ岳の山頂や槍・穂高連峰のビュースポット瞑想の丘からこの眺めを堪能。

この日は空気が澄んでいたので槍穂以外にも遠く名だたる山々を眺める事が出来た。

 

蝶ヶ岳瞑想の丘から撮影した動画(風の音が凄いので音量注意!)

本日は、蝶ヶ岳山頂から直ぐの稜線に建ち、この景色が眺められる蝶ヶ岳ヒュッテのテン場に宿泊予定だったが・・・。

Img_0954 蝶ヶ岳のテント場

(上写真の奥、高くなっている所が山頂)

去年は、俺だけ一人だったテン場が、今年は賑やかだった。(去年は熊が出たけどね・・・)

雄大な景色を眺めつつ、ここで静かな時間を過ごす予定が・・・

未だ日は高いし、このテン場に泊まると寒いので(氷点下になります)安曇野へ下山する事に決定。

動画でも分かるが、南北に列なる蝶&常念の東には安曇野の地が広がっている。

Img_0943 蝶ヶ岳から見下ろす安曇野

(あそこ迄、歩くわけ?)

蝶ヶ岳から国営アルプス安曇野公園(麓の辺りが)を突っ切って大糸線の線路に突き当たろうと言う、我ながらアバウトなアイディアである。

唯、今夜の宿が心配だった(これもアバウトだねぇ)明日は松本のホテルを予約済み。

そうと決めれば急がなければならない。

秋は日が短い、去年身を持って味わっている(笑)

 

地図によると蝶ヶ岳山頂から登山口のゲートまで、下山3時間10分の道のりらしい。

この登山道を滑らない様に靴の中で足をふんばり、しかし急ぎ足で下りて行った。(登山道は一部凍結)

おかげで足の裏がマメだらけに為ってしまったが、日がくれる前にゲートへ辿り着く事が出来た。

此処からは車で~と言うのはマイカーで来ている人の話で、俺は更にここから街まで歩かなければならない・・・・。

 

舗装された鳥川林道を安曇野公園とそのずっと先の大糸線へ向かい歩いていると、背後から来た車が俺のすぐ右で止まった。

車に乗っているのは、下山中に言葉を交わした群馬から来ていたご夫婦だった。

『何処まで行くんですか?乗っていきませんか?』と嬉しい言葉を掛けてくれた。

(実は期待していたんです・・・笑)

望んでいない事でも人の好意は素直に受けるのが信条な俺は、勿論乗せていただく!

(この時は勿論『望んでいた』事だが 笑)

こうして国営アルプス安曇野公園内にある、ウエストン像の前まで送っていただいた。

この近くのキャンプ場で一泊する心算で降ろしてもらったのだが料金がバカ高い為、結局最寄り駅まで歩く事に・・・・。

(駅まで送ってもらえば良かった~大失敗!)

 

この公園の周囲は静かで幾つか野宿スポットが目に付いたのだが、大糸線で松本へ向かいホテルを探す事にした。

(この判断が結果色んな意味で高く付く事に)

ウエストン像から大糸線の柏矢町駅を目指し、直線にすれば約5km?の道のりを歩いた。

柏矢町駅へ向かい歩いた道には、バス停はおろか飲食店、歩道すらない事には辟易させられた。

それでも何とかPM19:13分、柏矢町駅に辿り着いた。

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今朝6:54分に上高地を出て、蝶ヶ岳を越え柏矢町駅に・・・

12時間以上歩いた事になる。

お陰で長期縦走でも筋肉痛になったりしない俺が、最近のトレーニング不足もあってボロボロである(笑)

特に両足の裏に『でっかいマメ』が4~5個づつ出来て痛い!

 

柏矢町から大糸線で松本に向かった。

兎に角、宿である。

松本到着後、痛む足を引きずって松本の町をぐるぐるとホテルの空室を探し巡り歩いた。

しかし何処も彼処も満室・・・(連休であり、松本は観光地&『そば祭り』開催中)

安価で夜露を凌げると聞く、健康センターやネットカフェも松本には無い・・・・。

 

これは、やばい!

悪い予感がするぞ。。。。

松本で、街で人生初の遭難か?

 

なんてこったい

 

                                                    つづく


秋の蝶ヶ岳へ 1st Day

2011年11月12日 | 2011北アルプスの旅

今年(2011年)も10月7日から秋の北アルプスへ行ってきました。

本当は尾瀬へ行こうか迷ったのですが、結局北アルプスへ。

残念ながら今回は時間の都合上、縦走ではありません。

目的地も紅葉の涸沢か槍か迷ったのですが、結局去年も登った蝶ヶ岳へ登る事にしました。

その後は安曇野と松本そば祭りへ(気持ち的に今回は、こっちがメインか?)

それでは、以下山旅の記録。

 

10月7日始発の電車で松本駅へ向かい、バスターミナルから上高地へ。

(何時も新島々からバスに乗るので松本から乗るのは初)

去年は新島々でステーションビバークしたなぁ~なんて想い出が甦る。

明日から三連休とあってバスは臨時便を出さないと乗り切れないほどの人出。

10:25分初のバスに乗り込み、隣に座った御高齢の男性旅行者と話しながら正午に上高地へ到着。

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この日は上高地でキャンプが目的。

明日朝一で蝶ヶ岳へ登る予定なので早速お馴染みの小梨平キャンプ場で受付を済ます。

ここは設営料700円で水もトイレも0円のナイスなテンバである。

おまけに風呂まであったりする。

(上高地のお高いホテルは・・・と言う方にはここのバンガローも、お勧めだ)

 

その後はビジターセンターで遊んで過した。

そうそう!小梨平に流れる小川『中川』に小さな橋が架かっているのだが、そこには何時も必ず山女(ヤマメ)が居る。

この日も美しい『山ガール(ヤマメ)』さんの姿が!(岩魚かも?)

動画撮影したのがこちら↓

偶然、流れて来た虫か木の実を食べる所を撮影できました。

因みに山女(ヤマメ)は、体の側面にある小判型のパーマークが特徴で渓流魚の女王といわれている美しい魚で

岩魚(イワナ)は雪のような白い斑点が美しい!

いや~俺って毎度毎度、北アルプスでは美しい山ガールに出会うね(笑)。

まあ上高地では何時もこんな感じで遊んでいる。

 

さて、山の状況は?と言うと。

18時前になると穂高にかかっていた雲が消えてその姿を見せてくれた。

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穂高連峰の辺りは数日前に初雪が振ったそうで、昨日とこの日も雪が降ったらしい。

秋は日が暮れるのが早い。

Img_0912 17:47分でこんな感じ。

俺のテントの側で焚き火をしている外国人がいた(小梨平キャンプ場は焚き火OK)

俺も暮れ行く景色を眺めながら炎を見つめて物思いに耽りたいけど、明日は早い。

何時もの様にフリーズドライの夕食を味わって18:30には就寝。

 

                                                    つづく