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検証「クリスティーヌは二人の間で揺れていない説」

2005年03月18日 | オペラ座の怪人
今回、私が強く感じたのは、コレです。

この映画の大きなテーマは、一般的には
「ラウルとファントムの間で揺れるクリスティーヌ」
なのだと思う。
私も最初はそういう視点で観てました。クリスティーヌは
ラウルを愛しながらも、ファントムの呪縛から逃れられない
・・・って。

が、サントラの歌詞などをじっくり聴きこみ、今回の鑑賞で
「あれ~っ、違うかも?」
と思った。

実は、クリスティーヌは、ほぼ100:0で・・・うーん、
ちょっとそれはないかな、90:10くらいかな?(笑)、
ファントムに「ハートをノックアウト!」されてるんではないか?

表面の作りとしては、

1.ファントムを「音楽の天使」として信じ、敬っている(ファントムの勝ち)
2.ラウルと再会し、ラウルに思いを寄せる(ラウルの勝ち)
3.ファントムに地下に連れて行かれ、幻想の中へ。(ファントムの勝ち)
  ファントムの素顔を見てしまい、驚愕。
  ブケの殺人で恐れ。(ファントム、形勢不利)
4.ラウルに愛の告白をされ、気持ちはラウルへ。(ラウルの勝ち)
5.「マスカレード」の後、「師の元へ戻れ」と言われ(ファントム盛り返し?)
  ふらふらとファントムの元へ。指輪を奪い取られる。
  墓地で再び、ファントムの元へ近付くがラウルに
  連れ戻される。(ラウルの勝ち)
6.地下の黙祷室でラウルと抱擁。(ラウル、このまま逃げ切りか?)
7.「ドン・ファン」の舞台でファントムと熱い絡み。(ファントムの勝ち)
  (観ているラウル、目がウルウル)

・・・と、一見、二人の男の間をゆーらゆーらと
行ったり来たりしているように見えるのだが・・・
しかし!
実は、ファントムを「音楽の天使」と信じていた頃は別として、
地下室へお招ばれして以来、クリスティーヌはずーーーっと
一貫して『ファントムLOVE!』なのだよ。

理由その1。
ブケが殺害された直後、クリスティーヌはファントムから
ラウルを守るために屋上に一緒に逃げる。
その時の歌が「Why Have You Brought Me Here」。
この歌は、クリスティーヌが「ファントムがあなたを殺すかも
しれない」と訴え、ラウルは「ファントムなんていない」と
クリスをなだめる歌なんですが、じっくり歌詞を聴いていると、
「私は彼の地下室へ行った。暗い闇の世界へ。そして彼を観た。
彼の顔も見た・・・。顔とは言えないような顔だった」
と歌った後、曲調が変わり、「でも彼の声は私を満たした。
私を高く舞い上がらせた・・・」とラウルに訴えるワケ。
そして「彼の瞳は世界の全ての哀しみが宿っていた」とかも
ラウルに言っちゃうワケ。ラウルは「夢だよ」的に否定する
んだけど、これって、はっきり言って「私は好きな男がいる」
ってラウルに言ってるのと同じなんじゃないかと思うんだよね。
で、歌詞中のチェックポイント。
クリスティーヌがファントムに地下に連れ去られる時の
「the Phantom of the Opera」の歌詞では
「The Phantom of the Opera is there,inside my mind」
なのに、ここでラウルと掛け合いながら歌う時は
「there」が「here」なのね。
手を繋いで一緒に歩いている時はまだ「there」(そこ)だった
ファントムが、ラウルと一緒にいる時に「here」(ここ)になってる。

理由その2。
墓地でのシーン。
お父さんのお墓に歌うクリスティーヌ。
中から響いてくるファントムの声。そこでクリスティーヌは
「angel or father?
friend or phantom?」
と尋ねるんだけど、天使と父親と友達と同等の場所にファントムが
来てるってのは、やっぱりチェックポイントなんではないか?と。
それに「♪私のmindはあなたを拒絶してもsoulは従っている」とも
歌ってるし。

理由その3。
ファントムの舞台の前、「こんなことを私にさせないで」と
ラウルに泣きつく(?)シーンがありますが、ここでも、
歌の歌詞を良く聴き取ると、つまりクリスティーヌは
自分がいかにファントムに惹かれているのかを訴えているに
すぎないことが解ります。
この時に出てくる
「he'll always be there, singing songs in my head」
のメロディーは、ラウルと実質一番最初に交わした会話(歌)中で
一番好きなものを歌った
「And the angel of music sings songs in my head」
と同じメロディーなのはチェック!です。

・・・な~んて、そんなふうに考えると、またまた全く違う視点で
この映画が見えてきませんか?(笑)

例えば、「ドンファン」の舞台上で、なぜ、クリスティーヌが
ファントムのマスクを取ったのか?
(捕まえるためだけなら、マスクをはがす必要はない)
という最初に沸いた疑問に自分なりの答えが出たりします。
素顔のファントムから「告白」して欲しかったから・・・?
とかね(笑)。

やや強引な説であるのは承知ですが、ラウルと一緒の時は
頭の中にファントムがいっぱいなのに、ファントムといる時は
ラウルの事なんてスコーンと消えてるクリスティーヌ(笑)は
鏡の向こうから呼ばれた時点で、自分でも意識しないうちに
もうすっかりファントムの虜になっていたのだと思うわけ。
ラウルが接近してくるとちょっとそっちに気持ちは向くけど、
そして、ラウルの方が自分にとって「安全パイ」なのも
気付いてるからラウルを選ぼうとはしてたんだろうけど、
ラウルとファントムじゃクリスティーヌを引き寄せる引力の差が
桁違いだったんじゃないのかなあ?

・・・なんて事を、とりあえず、今回は思いながら見てました。



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7 コメント

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大人の愛について語っちゃいます (タンミノワ)
2005-03-18 14:51:26
ふむふむ・・

クリスを「あっちへフラフラこっちへフラフラの女」ではなく、そもそもファントムに惚れちゃってる説・・

実はワタクシも、そう感じます。

理屈でなく直感で。

回数を重ねる前の方がその直感が強かったと思います。

彼女の中の理性とか、健全さの部分は、ファントムを否定しようとし、ラウルを選ぶ。

でも本能的な部分というか、もっと色々なモノをひっぺがした深い魂レベルではファントムを選んでいるんだと思いますね。

人は頭で考えるといいますが、心で感じるし、体も考えますしね。それがバラバラになって意思として統合できない苦しみが彼女に訪れる。



シューマハ監督も、「ファントムは、クリスが初めて肉体的にひかれた男性。そういう官能ってのは魂にとても近いものなんだ」と言っててなるほど・・と密かに納得したりして。

まあただれた大人の意見で言いますが、いわゆる性的な相性のいい、肉体的にどうしようもなく反応してしまう男性というのがファントムということになるでしょうね。二人は、SEXこそしておりませんが、それに近い肌の接触は音楽の中でしておりますし、あの中で魂レベルのSEXはしてしまっておる、という感じですよね。クリスの顔の表情が証明しております。二人の魂はもはや融合してしまっている。Hなしの融合でございます。(きゃ~)

では、なぜ彼女がファントムの元にいかないかというと、彼女の理性とか、人間としての健全さがストップをかけるんでしょう。

一番には殺人者であることとか・・一緒にいたらダメになりそうとか・・基本的にクリスは、普通の健全な、建設的な人生しか歩めないノーマルなお嬢さんで、でも深遠なる闇の魅力、あるいは官能の淵を覗いてしまった・・という感じなのかな。あるいは、お互いの魂の交流が出来たからこそ、離れるべきと直感的に判断できたんでしょうか。その方が自分のためでも相手のためでもあると。

そういうセクシュアリティの部分でもどうしようもなく求め合う二人だからこそ、ファントムは彼女に救われることが出来たんだと思いますね。

これはキレイとか美しい愛とかいうだけでなく、実に大人のエリアの愛の表現なんだと思いますねえ。>>クリスとファントム

しかし、クリス・・まだ10代なのに・・

いや、10代だから?



そして、結構つらいのはラウル。

あんなに老け込んでしまいました。

はじめまして^^ (愛子)
2005-03-19 01:55:58
タンミノワさんのところからやってまいりました。

凄い分析力ですね!!!!

そして、同感したいところ多々ありです。

ラウルには申し訳ないんだけど・・・

やはり魅力的に見えるのはファントムなのであります。

いや、あれがジェラルド・ファントムじゃなくてもです!

でも、うまく言えませんわ・・・

ラウルはイイ男だし、申し分ないのに、何か足りないんです・・・
♪タンミノワさんへ (音去)
2005-03-21 22:06:00
サントラを聴きながら、そして映画を繰り返して観ながら、

クリスティーヌとファントムの感情を色々と思います。



今、私の中で一番強いのは、二人は肉体の関係を通過せずに

肉体以上の関係に登りつめてしまったのだ、という印象かな。



ちょっと前までは私も、"Music of the Night"や

"the Point of no return"での二人の表情には確かに

性的なイメージがあるような気がしていました。



でも、セリフとか歌詞を良く良く聴いているうちに、

そうじゃなくて、彼らは、そういうフィジカルな部分での

SEXを省いて、それ以上の高みに直行で上ってしまったのでは?

と思うようになりました。

そういう意味では年齢など関係なく、成立する関係だと思いますしね。



ラウルとファントムって、結局、自分がクリスティーヌに

与えた刺激で、

ますます相手とクリスティーヌの距離を縮めあっているんですよね。

複雑なドラマです。

♪愛子さんへ (音去)
2005-03-21 22:16:25
はじめまして。

ようこそお越しくださいました(*^-^*)。

コメントどうもありがとうございます。嬉しいです。



はい、私も、そもそも、この作品の

『「ファントム」というキャラクター』

に一番萌えます。

もちろん、ジェラルドが演じたから尚更、というのは否定しませんが(^^ゞ。

でもきっと、他の俳優さんが演っても萌えたと思う。



そして、何よりも私が惹かれたのは、この物語の素晴らしさと

スコア(音楽・歌詞・演奏含め)の素晴らしさです。

一見シンプルに見える物語が、実は、奥底で幾重にも重なり合い、

絡み合い、複雑な彩りを呈している。音楽もまた然り。

その、どの色合いを見ても、美しく、哀しく、愛おしい。

何度観ても、その度に新しい発見や発想の広がりがある。

そんな映画はここ最近、お目にかかったことがありませんでした。

そんな部分に、すっかりヤられております。



>ラウルはイイ男だし、申し分ないのに、何か足りない



ラウルは「好青年」ではありますが、本当に何もわかっていない

お人好しでお坊ちゃま・・・な若造です。

世の中の辛酸を嘗め尽くしたファントムに及ぶはずもありませんよね。

クリスティーヌも世間知らずのままのクリスティーヌなら

ラウルと100%の幸せな夫婦になれたでしょうが、

ファントムの素顔を知ってしまったら、それは無理と言うものですよね。



イギリスでのDVD予約、FILM COMPANION購入・・・と

まだまだファントム熱は続きそうですので、またぜひ

遊びにいらしてくださいね(*^-^*)。

Companion (愛子)
2005-03-22 12:52:00
ファントムに萌えつつ、素のジェラルドにも萌えつつある愛子です。

FILM COMPANION私も購入しました^^

もはや、手放せない。My Bibleとなりつつあります。

英文には苦労しておりますが、謎が解明されたり、あ~そうなんだ!と思うこと多々書かれておりました♪
別便にしようかな~ (音去)
2005-03-23 09:04:14
愛子さん



そうですかぁ、FILM COMPANION、そんなにいいですか~。

DVDと注文まとめちゃったんですが、たった400円程度の

送料の差なら、やっぱり別便にして早く届くように注文しなおそうかなあ(-_-メ)。

悩んじゃいます。



スクリプトを読み込むと、映画を観てるときとは違う発見が

あり、楽しいですよね。

私も学生時代に英語演劇をやっていたので、当時は英語の台本を

なめるように読み、単語ごとに辞書を引き、引用や比喩を調べたりしました。

「ファントム萌え」以来、久しぶりに頭が英語脳になってます(笑)。

良いことです(笑)。



私はジェラルド・ファントムには萌えますが、素のジェラルドにはまだ

「萌え未満」です。

つーか、「タイムライン」とパーフェクトガイドで素のジェラルドを

見てしまってから、サントラCDの声が、素のジェラルドの顔と

かぶってしまい、ファントムのイメージが薄くなってしまい、

困ってます(笑)。

もうあの映画から10年経ってるのか (ファントム子爵)
2016-11-13 00:17:58
初代クリスティーヌ役のサラブライトマンが、ミュージカルオペラ座の怪人の原作者アンドリューロイドウェーバーと結婚して

旦那としての彼は、奥さんとして引退して家庭にいて欲しかったし
監督としての彼は、生涯現役で女優を続けて欲しかった

ひどいときには、昼間には妻であれと言って、夜には女優であれというレベルだったそうです
それで後に離婚しますが

その顛末がオペラ座の怪人なのです

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