先月末、1月26日は先妻の命日でした。毎年この日は朝食に、故人が好んだパンケーキを食すことに決めています。今年もそれを目当てに、ファミレスへ出かけてきました。
故人は蜂蜜で食べる習慣でしたが、メイプルシロップ以外の選択肢はないのでこらえてもらうしかありません。
そして3枚重ねで供されたパンケーキにバター(よく見たら、マーガリンでした)をのせて塗り広め、メイプルシロップをかけまわします。添えられたパックの中身を残らずかけたら一口食べた瞬間に歯が1本残らず抜け落ちること確実なので、これまた故人の遺志に反して控えめにしました。
けれどそれでも、酒飲みなワタシにはハードに過ぎる甘さです。ですが、
このときだけは!
の気持ちで頑張って残さず平らげます。
「スープ皿にメイプルシロップを満たした中にパンケーキを沈めて、食べてみたい」
と発言した女性の作家さんがあったそうですが、ワタシがそれを実行したらきっと発狂するだろうな。周囲の席で他の人々が食べている塩鮭やベーコンや目玉焼きやサラダやソセージが、心底うらやましかったです。
このファミレス、パンケーキの朝食セットは
パンケーキ+ドリンクバー、以上!
という潔さ(?)です。
せめて塩でも舐めたいな、いやそうしたら甘みを強く感じて苦痛が増すばかりじゃないか!
なんて、心を千々に乱しながらの朝食となりました。
先妻が幽明の境を異にして、丸8年になりました。もう、生まれ変わっているのかな? まだだったとしても、今度はもっと幸せで長い人生に踏み出して欲しいな! という気持ちで食後の紅茶を飲みました。でももう来年まで、この甘味は遠慮したいです。