ねこの目

読書記録

セツナフリック

2018-02-24 00:50:27 | 日記
セツナフリック

今井大輔

運が数値となって現れる世界「ラッキーポイント」。遺伝子で結婚相手を選ぶ世界「たかが運命」。完全監視の保育システム「完璧な保育」。自分で自分を介護する自己介護ロボット「ピンチヒッター」。そして禁断の疑似体験アプリ「セツナフリック」。実力派作家の珠玉SF短編、表題作ほか描き下ろし含む全8編収録。いつかの未来、異常進化を遂げた世界で人間の在り方は…!?

シェアハウスかざみどり

2018-02-17 23:54:39 | 日記
シェアハウスかざみどり

名取佐和子

家賃・光熱費0円。
但し、クリスマスまでの期間限定!!

おためしキャンペーンで集まった、年齢性別バラバラの男女4人。
彼らに次々と起こる不思議な出来事。
やがて、驚愕の真実が明らかに……。

『ペンギン鉄道 なくしもの係』でエキナカ書店大賞を受賞!
今、大注目の作家による、ハートフル長編

あなたの人生の転機はどこですか?
海を臨む小高い丘に建つ洋館。好条件、好待遇のシェアハウスキャンペーンで集まったのは、ちょっと風変わりな人たち。就職活動中がうまくいかない大学生、自分のこだわりと作り話を愛する老女、通販好きの子持ち主婦、方向音痴の訳ありタクシー運転手。何の共通点もない4人は、無愛想な黒ずくめのイケメン管理人とともにクリスマスまで共同生活を営む。他者との交流を経て少しずつ変化していく5人だったが、台風の日に洋館のシンボルの風見鶏が吹き飛ばされたことで、平穏な生活の歯車が少しずつ狂い始めてーー。

九十歳。何がめでたい

2018-02-13 22:10:20 | 日記
九十歳。何がめでたい

佐藤愛子

『九十歳。何がめでたい』というタイトルには、佐藤愛子さん曰く「ヤケクソが籠っています」。2016年5月まで1年に渡って『女性セブン』に連載された大人気エッセイに加筆修正を加えたものです。

大正12年生まれ、今年93歳になる佐藤さんは2014年、長い作家生活の集大成として『晩鐘』を書き上げました。その時のインタビューでこう語っています。
「書くべきことは書きつくして、もう空っぽになりました。作家としての私は、これで幕が下りたんです」(「女性セブン」2015年2月5日号より)

その一度は下ろした幕を再び上げて始まった連載『九十歳。何がめでたい』は、「暴れ猪」佐藤節が全開。自分の身体に次々に起こる「故障」を嘆き、時代の「進歩」を怒り、悩める年若い人たちを叱りながらも、あたたかく鼓舞しています。

自ら災難に突進する性癖ゆえの艱難辛苦を乗り越え92年間生きて来た佐藤さんだからからこそ書ける緩急織り交ぜた文章は、人生をたくましく生きるための箴言も詰まっていて、大笑いした後に深い余韻が残ります。
ぜひ日本最高峰の名エッセイをご堪能ください。

交番の夜

2018-02-10 17:23:12 | 日記
交番の夜

名取佐和子

閑静な住宅街にある鵜ノ森交番は、何の変哲もない小さな交番。しかし、そこに勤務するリョウヒロこと了津寛子巡査は、長身にカーリーヘアがトレードマークの不思議な警察官で、夜ごと交番を訪れる「人生の迷子」たちの悩みを軽々と解決してしまう。女性ふたりの火遊び、家出少年の人探し、行方不明となった老人の捜索など、小さなトラブルの奥に隠れた「大切な真実」を今夜もリョウヒロが見つけ出す。

わろてんか 上

2018-02-07 00:45:04 | 日記
わろてんか 上

吉田智子

明治時代後期、京都の老舗の長女で笑い上戸の藤岡てんは、厳格な父親に人前で笑うことを禁じられて育つ。あるとき、芸事好きで実は大阪船場のボンボン・北村藤吉と出会い、てんは笑いの大切さを知り、藤吉は人を笑わせる喜びを知る。二人は駆け落ち同然に結婚、下町の小さな寄席を買い、大阪中を笑顔にすべく二人三脚の奮闘を始めるー。