NEKOの杜 (ねこのもり)

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小金井塾⑩

2009-10-08 17:10:18 | 中医学・薬膳
先月の小金井塾は、「高血圧」。
私個人としては、仕事でかかわるため
嬉しいテーマでしたが、
うっかりUPのタイミングを逃してしましました。

今月は、「じんま疹」でした。
現代の西洋医学でも、アレルギー性のものは
別として、じんま疹の原因・メカニズムについては
よくわからない、ということのようです。

ちょうど、小金井 信宏先生から
小金井塾の中で
そのようなことを聞いた数日後、
保健指導の面談にて
対象者の方から、
こんなお話がありました。

じんま疹が1ヶ月前から発症して
服薬しているが、
原因はわからないだろうから
しばらく様子をみることにしましょう、と
医師から言われており、
とりあえずそのうち血液検査をする予定。
というような内容でした。

特には
生ものなど、飲食物では
思い当たるものはない、ということでしたし、
ご本人も 気になるものの
様子をみるかしない、といった状況。

中医学の病証名では
「癊疹(いんしん)」がそれにあたるそうですが、
ただし じんま疹=癊疹 ではなく
それを含む、ということかもしれない、とのこと。

皮膚病は、昔から在る
ポピュラーな病気であったため、病名も
古典の書物にいろいろと書かれており、
同じ病気でも
別の病名がいくつも付いていることは
よくあるそうです。
そして、その病名=現代の病名とは限らないので
自分でよく調べていくことも
必要だと、アドバイスがありました。

中医学のバイブル的存在の古典
≪黄帝内経・素問≫には
じんま疹と思われる病気についての記述が
短く1行だけ載っているそうで、
少陰(腎経)に余計なものがあり
それが肺に入ったことから
隱軫(いんしん)になったというような
意味だと、解説してくださいました。

中医での、じんま疹の基本は
"風熱型"タイプ。
大きな特徴としては、季節は夏が多く、
発病が急であることなど。
当然、熱証の証候がみられます。

ほかに、"風寒型""腸胃湿熱型"など。

そして、考え方の重要なポイントとして
どんなタイプであっても、
じんま疹は "営衛不和" の状態がある、ということを
最後にお話してくださいました。

中医学は、大変広く奥深い世界なので
習得には時間がかかりますが、
どういう視点で勉強していけばいいのかを
教えていただけることは、
大きな手助けとなります。
ありがたいことです。


そして、そんな小金井先生が
先ごろ出版された書籍。
『中医学ってなんだろう ①人間のしくみ』
 小金井 信宏・著 東洋学術出版社


中医学の入門書としての
位置づけとのとですが、
それこそ"視点"などについても
書かれています。

私の手元には、つい先ほど
Amazonから届いたので
これから少しずつ
楽しみにして読もうと思います。














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