これから、「2桁の数の2乗」を暗記するコツについて述べます。
2桁の九九全部を覚えよう、というわけではありません。それは膨大な数となります。
やろうとしているのは2乗だけです。その数 81通り です。
これは、大体、九九の数と同じですので、そう思えば、暗記も可能、ですね。
2桁の掛け算全体の中では少ないとも言える81通りの計算ですが、暗記にメリットはあります。
もちろん暗記の過程で頭の体操になるということもありますが、
2乗の数の差 を利用した 即算法(かかし掛け算) が出来るようになるのです。
繰り返しにはなりますが、例えば
76 × 72 などは 74×74 引く 2×2 で 5472
と即算できるようになります。
個人差はあるかと思いますが、相当なバターンの計算をこれで行えるようになります。
そこで、「やってみようか」と思われる方、是非、まずはこの暗記法を通読して見て下さい、
半分は2乗の数の暗記に成功したような「気分」になれるはずです。それ以降は努力、ということですね。
それで「暗記法」、基本的には
11×11= 121
12×12= 144
。。。
。。。。
99×99=9801
という連番のリストに基づいて覚えるのが良いです。
(何だ、そのまんま。。。)
これを、通常の九九同様、「インイチ ひゃくにじゅういち」なり
「じゅういち イチニイイチ」なり自分なりに呼びやすい形で唱える。
唱えるのに突っかかったら暗算するなり、答えを見るなりして、覚え直す。。
これです。
しかし、その際、気をつけることが一つあります。
この2乗の数というものは、順番に並べていくと色々と規則性、法則が見受けられるのです。
その規則性を意識しながら暗記に取り組むのです。
そうすることによって、無味乾燥に見えていた3桁あるいは4桁の数が「親しみのある」あるいは
「意味のある」数字に見えてきます。これが記憶の一助となります。
しかし、規則性を見ながら覚えるというのは、一方で記憶の想起の補助にはなるが、
逆に「規則性に頼らなければ思い出せない」という結果に陥りかねません。
また、リストが一つだけだと、「この順番でなければ思い出せない」という形になることもあり得ます。
そこで、2乗の数の「リスト」は、上記に挙げた「連番」のものと同時に、
下ひと桁の数が同じ数でまとめた、「10飛び」リストも用意します。
「10飛びのリスト」とは具体的に、例えば下ひと桁が2のリストなら、
2× 2= 4 52×52= 2704
12×12= 144 62×62= 3844
22×22= 484 72×72= 5184
32×32= 1024 82×82= 6724
42×42= 1764 92×92= 8464
というものです。
ぱっと見ただけでも、2乗の下ひと桁は4だな、と判りますが、それ以外にも多少の法則があります。
よってその法則を意識しながら暗記に取組みます。
そしてこの「連番」と「10飛び」のリストを交互に利用し、縦横、別の視点から規則性を考えつつ暗記に取り組めば、
弱点を補い合い、相乗効果によってより確実に記憶が定着出来る、というのが主旨です。
最初は、雑紙の裏にでも計算練習を兼ねて暗算しながらリストを2種類つくってみるとよいと思います。
以降は、その紙を使って練習する、これで良いでしょう。
また、今回は2乗の数の計算方法を2種類提示致します。それぞれのリストを暗記する際、検算する際に、
違った計算方法をとることにより、別の角度から数字に取り組みます。
いずれにせよ、完全に暗記出来てしまえば、これから述べることは不要となるわけです。
「完全暗記」とは九九並みに「瞬時に」想起出来ることです。ゴールはそこにおいて頑張って下さい。
では先ず、連番のリストについて考えます。
まず手始めに、10の位が同じ数のグループごとに分けてその数字の動きが判りやすいものを挙げてみます。
順番に並んだ式を取りあえず見てみて下さい。
<<20台の数、70台の数>>
下二桁に注目すると、前半で出てきた数が、後半では逆順で現れる。
すなわち 41→84→29 →76 →25→76 →29 →84→41
21×21= 441 71×71= 5041
22×22= 484 72×72= 5184
23×23= 529 73×73= 5329
24×24= 576 74×74= 5476
25×25= 625 75×75= 5625
26×26= 676 76×76= 5776
27×27= 729 77×77= 5929
28×28= 784 78×78= 6084
29×29= 841 79×79= 6241
<<40台の数>> 上2桁は 15に1の位の数を足す。
下2桁は 10から1の位の数を引いた数同士の積
41×41= 1681 → 15+1 と 9×9
42×42= 1764 → 15+2 と 8×8
43×43= 1849 → 15+3 と 7×7
44×44= 1936 → 15+4 と 6×6
45×45= 2025 → 15+5 と 5×5
46×46= 2116 → 15+6 と 4×4
47×47= 2209 → 15+7 と 3×3
48×48= 2304 → 15+8 と 2×1
49×49= 2401 → 15+9 と 1×1
<<50台の数>> 上2桁は 25に1の位の数を足す。
下2桁は 1の位の数同士の積
51×51= 2601 → 25+1 と 1×1
52×52= 2704 → 25+2 と 2×2
53×53= 2809 → 25+3 と 3×3
54×54= 2916 → 25+4 と 4×4
55×55= 3025 → 25+5 と 5×5
56×56= 3136 → 25+6 と 6×6
57×57= 3249 → 25+7 と 7×7
58×58= 3364 → 25+8 と 8×8
59×59= 3481 → 25+9 と 9×9
<<90台の数>> 上2桁は 80に1の位の数の2倍の数を足す。
下2桁は 10から1の位の数を引いた数同士の積
91×91= 8281 → 80+1×2 と 9×9
92×92= 8464 → 80+2×2 と 8×8
93×93= 8649 → 80+3×2 と 7×7
94×94= 8836 → 80+4×2 と 6×6
95×95= 9025 → 80+5×2 と 5×5
96×96= 9216 → 80+6×2 と 4×4
97×97= 9409 → 80+7×2 と 3×3
98×98= 9604 → 80+8×2 と 2×2
99×99= 9801 → 80+9×2 と 1×1
40、50、90の台の数の規則については、これは言わば即算法です。
この規則を覚えてしまえば、あえて個別の数の暗記する必要もない程です。
以上、ざっと法則を4つ見ました。これだけでも、十分記憶に役立ちますよね。
ところでこの一見バラバラに見える4つの法則ですが、実はさらに大きな一つの法則の中でつがなっているのです。
次回、これについて考えます。
2桁の九九全部を覚えよう、というわけではありません。それは膨大な数となります。
やろうとしているのは2乗だけです。その数 81通り です。
これは、大体、九九の数と同じですので、そう思えば、暗記も可能、ですね。
2桁の掛け算全体の中では少ないとも言える81通りの計算ですが、暗記にメリットはあります。
もちろん暗記の過程で頭の体操になるということもありますが、
2乗の数の差 を利用した 即算法(かかし掛け算) が出来るようになるのです。
繰り返しにはなりますが、例えば
76 × 72 などは 74×74 引く 2×2 で 5472
と即算できるようになります。
個人差はあるかと思いますが、相当なバターンの計算をこれで行えるようになります。
そこで、「やってみようか」と思われる方、是非、まずはこの暗記法を通読して見て下さい、
半分は2乗の数の暗記に成功したような「気分」になれるはずです。それ以降は努力、ということですね。
それで「暗記法」、基本的には
11×11= 121
12×12= 144
。。。
。。。。
99×99=9801
という連番のリストに基づいて覚えるのが良いです。
(何だ、そのまんま。。。)
これを、通常の九九同様、「インイチ ひゃくにじゅういち」なり
「じゅういち イチニイイチ」なり自分なりに呼びやすい形で唱える。
唱えるのに突っかかったら暗算するなり、答えを見るなりして、覚え直す。。
これです。
しかし、その際、気をつけることが一つあります。
この2乗の数というものは、順番に並べていくと色々と規則性、法則が見受けられるのです。
その規則性を意識しながら暗記に取り組むのです。
そうすることによって、無味乾燥に見えていた3桁あるいは4桁の数が「親しみのある」あるいは
「意味のある」数字に見えてきます。これが記憶の一助となります。
しかし、規則性を見ながら覚えるというのは、一方で記憶の想起の補助にはなるが、
逆に「規則性に頼らなければ思い出せない」という結果に陥りかねません。
また、リストが一つだけだと、「この順番でなければ思い出せない」という形になることもあり得ます。
そこで、2乗の数の「リスト」は、上記に挙げた「連番」のものと同時に、
下ひと桁の数が同じ数でまとめた、「10飛び」リストも用意します。
「10飛びのリスト」とは具体的に、例えば下ひと桁が2のリストなら、
2× 2= 4 52×52= 2704
12×12= 144 62×62= 3844
22×22= 484 72×72= 5184
32×32= 1024 82×82= 6724
42×42= 1764 92×92= 8464
というものです。
ぱっと見ただけでも、2乗の下ひと桁は4だな、と判りますが、それ以外にも多少の法則があります。
よってその法則を意識しながら暗記に取組みます。
そしてこの「連番」と「10飛び」のリストを交互に利用し、縦横、別の視点から規則性を考えつつ暗記に取り組めば、
弱点を補い合い、相乗効果によってより確実に記憶が定着出来る、というのが主旨です。
最初は、雑紙の裏にでも計算練習を兼ねて暗算しながらリストを2種類つくってみるとよいと思います。
以降は、その紙を使って練習する、これで良いでしょう。
また、今回は2乗の数の計算方法を2種類提示致します。それぞれのリストを暗記する際、検算する際に、
違った計算方法をとることにより、別の角度から数字に取り組みます。
いずれにせよ、完全に暗記出来てしまえば、これから述べることは不要となるわけです。
「完全暗記」とは九九並みに「瞬時に」想起出来ることです。ゴールはそこにおいて頑張って下さい。
では先ず、連番のリストについて考えます。
まず手始めに、10の位が同じ数のグループごとに分けてその数字の動きが判りやすいものを挙げてみます。
順番に並んだ式を取りあえず見てみて下さい。
<<20台の数、70台の数>>
下二桁に注目すると、前半で出てきた数が、後半では逆順で現れる。
すなわち 41→84→29 →76 →25→76 →29 →84→41
21×21= 441 71×71= 5041
22×22= 484 72×72= 5184
23×23= 529 73×73= 5329
24×24= 576 74×74= 5476
25×25= 625 75×75= 5625
26×26= 676 76×76= 5776
27×27= 729 77×77= 5929
28×28= 784 78×78= 6084
29×29= 841 79×79= 6241
<<40台の数>> 上2桁は 15に1の位の数を足す。
下2桁は 10から1の位の数を引いた数同士の積
41×41= 1681 → 15+1 と 9×9
42×42= 1764 → 15+2 と 8×8
43×43= 1849 → 15+3 と 7×7
44×44= 1936 → 15+4 と 6×6
45×45= 2025 → 15+5 と 5×5
46×46= 2116 → 15+6 と 4×4
47×47= 2209 → 15+7 と 3×3
48×48= 2304 → 15+8 と 2×1
49×49= 2401 → 15+9 と 1×1
<<50台の数>> 上2桁は 25に1の位の数を足す。
下2桁は 1の位の数同士の積
51×51= 2601 → 25+1 と 1×1
52×52= 2704 → 25+2 と 2×2
53×53= 2809 → 25+3 と 3×3
54×54= 2916 → 25+4 と 4×4
55×55= 3025 → 25+5 と 5×5
56×56= 3136 → 25+6 と 6×6
57×57= 3249 → 25+7 と 7×7
58×58= 3364 → 25+8 と 8×8
59×59= 3481 → 25+9 と 9×9
<<90台の数>> 上2桁は 80に1の位の数の2倍の数を足す。
下2桁は 10から1の位の数を引いた数同士の積
91×91= 8281 → 80+1×2 と 9×9
92×92= 8464 → 80+2×2 と 8×8
93×93= 8649 → 80+3×2 と 7×7
94×94= 8836 → 80+4×2 と 6×6
95×95= 9025 → 80+5×2 と 5×5
96×96= 9216 → 80+6×2 と 4×4
97×97= 9409 → 80+7×2 と 3×3
98×98= 9604 → 80+8×2 と 2×2
99×99= 9801 → 80+9×2 と 1×1
40、50、90の台の数の規則については、これは言わば即算法です。
この規則を覚えてしまえば、あえて個別の数の暗記する必要もない程です。
以上、ざっと法則を4つ見ました。これだけでも、十分記憶に役立ちますよね。
ところでこの一見バラバラに見える4つの法則ですが、実はさらに大きな一つの法則の中でつがなっているのです。
次回、これについて考えます。