野良ニャンがお膝に乗ってきたときに、膝の上に敷こうと思い、手頃な大きさのタオルを買った。
雨も止んだので、このタオルを持って、いつもの遊歩道へ向かうと、小学生の女の子が3人、猫を追いかけていた。
しばらく待てば女の子たちはいなくなるだろうと思い、私は座って様子を見ていた。
女の子が持っていた箒のような枯れ草に黒猫がじゃれていたので、動画を撮らせてもらった。
女の子たちは執拗に猫たちを追いかけていたので、猫たちはみんな茂みの中に逃げ隠れてしまった。
それでも追いかける女の子たち。
ふっ、そんなに追いかけていたら、猫は逃げるだけだよ。
逆に待ってればいいのに・・・と思いながら、私は冷ややかな目で女の子たちを見ていた。
そのうち女の子たちは諦めたのか、モフモフの子猫たちがいるほうへ移動。
すると茂みから猫たちが出てきて、私のそばに寄って来たので、なでなで。
私の様子に気づいた女の子たちが、また戻って来て猫にちょっかいを出したそうだったが、私が勝ち誇るように更に猫をなでなでしたせいか、今度は本当に諦めて去って行った。
黒猫は私の膝に乗って来たが、そのとき顔を私に近づけてきたので、私も自分の鼻を近づけて、猫同士が行う鼻で挨拶を試みた。
すると黒ニャンは、私の膝から跳ねるように飛び降りてしまった。
ありゃ、まさか人間が挨拶してくるとは思わず、ビックリさせちゃった?
前回同様、白猫は私の膝に乗って来たが、黒猫は割り込んで来なかった。
まだ驚いているのか、それとも白猫がドッシリ乗っかっているから、隙間がなかった?
黒猫は他の猫のシッポにじゃれついていた。
少しイラついている?
私が猫を独占し、楽しく過ごしていると、一人の老人が近づいて来た。
何度か見かけたことがあるおじいさんだった。
私の様子を見て、「餌をやっちゃダメだよ」と言ってきた。
「やってません」と答えると、「迷惑なんだから」と更に続けてきた。
なんかヤバイ雰囲気と思っていると、今度は二人組のおばさんが近づいて来て、声をかけられた。
おばさん 「すみません、その猫はあなたの猫ですか?」
私 「違います」
おばさん 「猫に餌をやっている人がいると聞いて、パトロールして見に来たんです」
私 「いえ、やってませんけど。ここに座ってると猫が寄ってくるんです」
おばさん 「猫に詳しい人に聞いたんだけど、猫は一度餌をもらった人の顔を覚えてる
そうなんですよ」
私 「そうなんですか・・・」
おばさん 「あなた、それに何?その汚い猫! あー嫌だ。手とか体とか良く洗わなきゃね」
と言って、おばさん二人組は去って行った。
私(心の中の声) 「汚いのはわかってるよ!! なんなんだよ、その言い方! むかつく~」
しかし、餌やりを近隣住民の方に目を付けられたのはマズい・・・。
今回は本当に一粒も餌をやっていないが、これからは野良ニャンを膝に乗せて過ごすこともままならないかも。
私がこの遊歩道の猫たちに出会ったのは今年の夏からなので、以前から餌付けしている人がたくさんいるから、こんなに野良猫が増えたのだろう。
私のせいで大ごとになって、餌付けを楽しんで猫たちに癒されている人たちに迷惑がかかってはいけない。
いや、近隣住民の方も何か野良たちに迷惑をかけられているのかもしれないので、こんなこと言うのは申し訳ないが、私は猫に癒されている人たちを守りたい。
もちろん野良ニャンたちも。
しかし、小学生の女の子たちの前で調子に乗って野良たちと仲良くしすぎたのがいけなかったかな。
まさかそのあと、自分が住民から注意を受けて嫌な思いをすることになろうとは思わなかった。
反省・・・