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私たちが好きだったこと(2)

2007-12-05 | 読書記録・お勉強
 ページが前後しますが、P85の続きで ルネ・ユイグ著 <かたちと力>の場面。

P86 
~~「ロバちゃんは、目から鱗が落ちるみたいだって言ってたわ。とくに、550ページのところなんて感動したって・・・」
 と愛子が、また台所で言った。 曜子は、首をかしげ、550ページをひらいた。

ーーーところで、生命が、物質的様相に覆われていながら、液体がもたらすかたちを利用する一方で、時間の影響下でその命令にもすでに順応するようになっている時、それらのかたちを凌駕する射程をつけ加えていた生命は、異なる次元に入っていたのだ。
そのために生命は新しい組織原理を根底からうち立てる。ーーー
 
 私と曜子とは、顔を見合わせた。
「与志くんは、わかる?」
「わかるような気がするけど、やっぱり、わかってないだろうな・・・」
 すると、愛子は、夕飯の支度をすべて終えて、リビングに来ると、
「最後の何行かを読んだら、わかるわ」
 と嬉しそうに言って、私に、優しい目を注いだ。
「最後って、どこよ」
 と言いながら、曜子はその部分を捜した。

ーーー生粋の物質から天才まで、原子からレンプラントまで、どれもが同じ根本的な実在を自らのために保ち続け、またそれを明かしてくれている。
こうして、かたちという表面的には限られた分野で試みてきた分析は、われわれの抱いている、知りたいという、価値ある生き方をしたいという欲求に差し出されてくるすべての問題に、光を投げかけることができるし、光を投げかけてくれるにちがいない。ーーー
 (中略)

「どうして、かたちと力を分析することで、価値ある生き方をするための光が得られるんだい?」
「あの本を全部読んだらわかるわ」~~ 



 ・・たしかによーわかりません。。もうちょっと、わかりやすく言ってくれ。
 550ページは、要するに環境に打ち勝つ生命の順応力・進化力?
 ってことですか?? ユイグさん。

 最後部分は、知りたいという、価値ある生き方をしたいという欲求に差し出される問題は何でも、科学的に原子・分子レベルで考えていけということですか??
 

 難しい言い方されると、なんか気になっちゃいました・・
 いろいろと、今でも価値ある提言なような気がしますが・・
 でもだいぶ昔の人なのかな、ルネ・ユイグって。
 
 私の解釈が的外れでなければいいですが




P140
 受験勉強の合間に、また本を読んでいた愛子。
 今度は、ラ・ロシュフコオ著 <箴言(シンゲン)と考察>
 17世紀フランスのモラリスト(←人生の探求者)らしい。
  以下はその言葉。↓↓

 「情熱を永つづきさせようとしても、いのちを永つづきさせようとするのと同じように、われわれの勝手にはならない」

 「われわれは、意志よりもちからを余計にもっている。だから、われわれが事を不可能だと思うのは、しばしば、自分自身にたいして逃げを打つためだ」

 
 ・・・ごもっとも


 「わずかな言葉で多くのことを理解させるのが、大人の特質なら、小人はそれに反し、多弁を弄して一つとして言うところなき天与の才能をもっている」


 ・・そうですね。。がんばります。