日々感じたこと

きりしたん信仰を題材にしたお話

暑い。洗濯物しっかり乾くからいいけど、残暑です。
今日紹介する本は、キリシタンの信仰を題材にした物語です。
表紙に惹かれて、手に取りました。
「きりしたん算用記」
PHP文芸文庫
著者 遠藤 寛子
貧しい境遇だけど物事を学ぶのに優れている少女が、キリシタン(ルチア)の屋敷にもらわれます。書道・算術を学ぶうちにキリシタンの教えにも少しずつ触れるようになりますが、ご禁制の時代の背景からルチアとともに追われる身になります。
追われながらもキリスト教の教えに従うルチアにところどころ反発しながらも、惹かれるようになる少女がわかりやすく描かれています。
少女の目線から、キリシタンの弾圧が強まっていた江戸時代初期において、南蛮文化が先進性(科学・算術・芸術など)を感じることができ、江戸時代の文化人・商人たちの複雑な関係も見え隠れします。
全体的にページ数が少なく、もう少しルチアの最後の情景や少女のその後の様子を描いても良かったと思いましたが、サクッと読みやすいと思います。

きりしたん算用記 | 遠藤寛子著 | 書籍 | PHP研究所

江戸初期の京都、少女小菊と隠れキリシタン・ルチアの出会いが、黎明期の和算に刻んだ足跡とは……。『算法少女』の著者による感動作!

PHP研究所 / PHP INTERFACE

 
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