二俣でザックを下ろして休憩!
ああ~、ここでしばらくお昼寝して行きたい!ちょっとぐらいいいかな・・・?
そんな誘惑の声が頭の中をぐーるぐるまわるひとときでした。
寝たら大変なことになりそうなので我慢我慢。
おっ!振り返れば鳳凰三山の姿が!(TOPの写真)
さて。ここからどのコースで登ろうか。いよいよ決めなければ!
実は北岳に行こうって決めた時、初日は八本歯のコルを経由して北岳山荘へ。
翌日、間ノ岳か中白根までピストンして、北岳を登って帰ってこようと思ってました。
でも直前まで、雪が多くて雪渓上部はアイゼン、ピッケルが必要ってなってて。
(ぎりぎり直前にはアイゼンだけになったけど)
それでこのコースは諦めて、右俣コースを登って初日は肩の小屋か北岳山荘へ。
翌日行けるところまで行って、北岳に登って帰ってこようかな、と。
でも歩き始めた時のあまりのだるさに、今日は肩の小屋に泊まって北岳ピストンだけして
帰ってこようと心に決めつつあったのですが・・・。
思ったよりも雪渓が歩きやすい状態!
ここから上を目指す人も、軽アイゼンかツボ足で登っている人もいるくらい。
なによりこのダルダルの状態で、右俣コースの2.5時間の急登は嫌だな~・・・。
ってなわけで。思い切ってこのまま雪渓を登って八本歯のコル経由で登ることにしました。
北岳バットレスとやらもこの目で間近に見てみたいし。
さらっと書いたけど。実は決めるまでに何度揺らいだことか。
よし!と決めて地図を仕舞って、立ち上がって「ちょっと待てよ・・・」ってまた地図を開いて、ってのを
3度は繰り返しました(笑)優柔不断全開。
でも迷うだけ迷ったら自分なりに納得できまして、「よっしゃ!行くぞ!」って気合が入りました。
あ、出発した時間を記録するのを忘れてた・・・。(たぶん9:20くらい?)
30分くらい登ったのかな?だいぶ高度を稼いだような♪
こ、これが北岳バットレスとやらですか?こんなとこを登ってしまうなんて~
雪渓は上に行くほど急だったけど、ちょうどいい歩幅でついている足跡はフラットだし、
軽アイゼンがなくても大丈夫でした。一応持って行ったけど、最後まで使わなかったです。
いつの間にか鳳凰三山も目線の高さに!
最後の方は少し急なのと、踏み抜きそうで怖かったけど、ようやく雪渓の終わりに
たどり着きました!(10:40)
ふぅ~、疲れたけど楽しかった♪この高度を稼いだ感が嬉しい。
ここから上はゴロゴロした岩や石混じりの急な登り。
浮石だらけで、うっかり落とすと雪渓をずーっと落ちていきそうで・・・、かなり慎重に歩きました。
北岳から帰ってnn0027さんのライエル山登山の日記を見て、ホントにぞっとしました・・・
この辺りの草地にはシナノキンバイがたくさん咲いていましたよ。明るい黄色に元気が出る~
急だったり段差の大きい登りにふぅふぅ言いながら1時間程登っていくと、
今度は梯子が出てきます。
途中まではいくつあるんだろうって思って、1つ1つ写真を撮っていたけど、
だんだんどーでも良くなるくらい梯子の連続で・・・。写真を撮るのはやめました。飽きちゃったんだもん。
1つ1つの梯子は短いし、高度感はまったくなし。垂直とか急ではないし、手すりもあるので
怖い登りではなかったかな。でも雨で濡れていたりすると丸太なので滑って危なそうです。
背中の荷物が重くて、後ろにバランスを崩さないように少しだけ前かがみになって登ると結構苦しくて、
1つ登る度に息を整えてました。
このお花は知ってる!ツマトリソウですよね。可愛らしくて好きなお花。
他にはゴゼンタチバナやミヤマシシウドもあちこちに。写真がないのは、疲れていたから・・・・・・・
八本歯のコルはまだなの~って思い始めた頃、同じくらいのペースで歩いている
テント泊のおじちゃんと一緒に歩くことができて、お互い励ましたりおしゃべりしながら登れたのは
本当に助かりました。勝手だけど(笑)こういう時は誰か一緒の方がいいですね。
そしてやっと!八本歯のコルに到着~!ひー、疲れた~(12:25)
二俣からここまではコースタイムで2時間くらい。丸々3時間かかってしまった・・・
この時にはガスってしまって展望はあまり良くなかったのだけど、着いただけで嬉しかったです。
ここで10分くらい休憩。
写真は八本歯の頭へ向かう方。一瞬ここを登るのかと思ってビビったけど、反対でした(笑)
良かったー。
さて、 次はトラバース道分岐点を目指しましょ。
長い梯子。結構しんどかった・・・。
次は岩場が続きます。一瞬、どう登るんだ?って思ったけど、ちゃんとペンキで
マークが付けられてました。視界が悪いとちょっと怖そう。
お花もだんだん種類が多くなってくるので、ついつい立ち止まってしまいます。
ゴツゴツした厳しい岩山と可愛らしい高山植物。この両極端な感じがたまりませぬ。
見かけたお花は、コケモモ、ミネウスユキソウ、ハクサンイチゲ、 イワベンケイ、シコタンソウ、
キンロバイ、ミヤマミミナグサ、イワツメクサ、タカネツメクサなどなど。写真はそのうち・・・?
だいぶ登って来ました!
やっとトラバース道分岐に到着(13:20)
ここからはトラバース道を通って、今日のゴール、北岳山荘を目指すのだ!
あともう少し~
ちょっと分かりづらい写真だけど、こんなところをトラバースしていきます。
歩きやすいけど、狭いし谷側は急斜面なので、景色やお花に見とれて転ばないようにしないと!
このトラバース道の両脇にはお花がたーっくさん!!!
さっき書いた花の他に、タカネマンテマ、トウヤクリンドウ、ミヤマオダマキ、タカネナデシコ、キンロバイ、
ミヤマムラサキ、イワカガミ、イブキジャコウソウ、タカネコウリンカ、タイツリオウギ、タカネスミレ・・・
写真に収めてない花や名前が分からない花も合わせると、どれだけの花が咲いてたのでしょうね。
まさに百花繚乱~
たまにこんなところもあります。最後まで気が抜けませんね。
おお!稜線が見える!一瞬北岳山荘も見えたような。
しばらく歩くと北岳山荘まで「約10分」の道標があって「ホントに?ねぇ、ホントに?」って心の中で
疑いながら歩いていましたが・・・。
本当に10分くらいで北岳山荘のテント場が!
ということは・・・・・・・・。
北岳山荘に到着~!!!(14:10)
楽しかったけどやっぱり疲れたので、もう歩かなくていいのが嬉しい~(笑)
2012.7.27 南アルプス 北岳
長い登り、お疲れさまでしたー。
3000m近くになると息も切れるしたいへんだよね。
それにしても花の名をよく知っているなあ。
○さんもすごく詳しかったし、みんな勉強家なんだね。
ぼくなんか見てパッとわかるのは、
チングルマとシナノキンバイだけ。
あとは適当に名前を付けて楽しんでいる感じ。
山小屋入口のビールの看板がいいねえ。
見ただけで舞い上がってしまいそう。
でも振り返ってみればすごく充実してました。
花の名前は・・・、あんまり知らないですよ^^;
とりあえず写真撮って、帰ってきてからあれこれ調べてます。
それでもなかなか覚えられないんですよね。
1山行で2~3種類くらいずつ覚えて良ければいいなぁ、なんて思ってます。
適当に名前をつけるのも楽しそうですね。
今度みんなでやってみましょう♪
ビールの看板を見逃さないところはさすがですね(笑)
山に行く体力がないので、たまちゃんの写真で、山に登った気分になろおっと!
雪渓を登って良かったかも、帰路肩の小屋を回って下山したけど、長いのなんのって疲れました。ここを登るんだったら八本歯のコルの方がいいかな~って思ったくらいでしたから。北岳山荘を入れた北岳のピークの写真が良いんですよね。
○はこのルート行ったことがない。(^^ゞ
たまねこさんに付いて行きたかったなぁ。
夏の雪渓は涼しいのでいいですよね。
高山植物、図鑑で探してもわからないとイライラします。
真夏の西表でパインを育てた島酔さんなら、何度か足慣らしをすれば大丈夫だと思いますよ。
雲海から出た山々を見ていると、海に浮かぶ島みたいに見えて、島気分も味わえますよ~
しかも結構急だし、ここを登るのはきついな~って思ってました。
縦走するとなると、肩の小屋経由で登ったほうがいいけど、
そうじゃなければ八本歯のコル経由の方が変化もあって楽しくていいですね。
イライラ(笑)○さんの博識は、熱意と真面目さの賜物ですね!
またどこか一緒に登りましょう。お花のこといろいろ教えて下さいね~
どれをとっても長いですね!
お天気もいいし、高山植物がたくさんあるし、いい時期ですね~。元気をもらえるもんね。
ルートもとても参考になります。1泊2日で間ノ岳まで行かれるのかな!?まだまだ北岳については知識不足だわ。
たまねこちゃんのブログとても参考になります!
八本歯のコルでソロテント泊したことあります。
大樺沢は、足骨折した方を2人交代で背負って下りたことあります。
バットレスは四尾根登りました。
別の日ですがバットレスで落石で死んだ仲間もいます。
って、自分の思い出だけですみません。