つれづれ さくら日和

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最終日。閉幕

2005-09-25 22:38:42 | 「愛・地球博」関連
この記事を投稿する頃には、もう閉幕してるんだろうなー。
今日の中部地方は方向は反れましたが台風の影響で風が強く、それでもなんとか心地良いお天気で、いい最終日だったのでは、と思います。

かく言う私、今日はお仕事でした。
お昼の休憩時間に少しだけTVを見ると、ちょうど万博の閉幕式をやっているところでした。
名誉総裁の皇太子様がちょうどステージで閉幕のお言葉を述べられるところだったので、大急ぎでメモの用意!
それより皇太子様をステージまでお連れしていた女性の和服に目が行きました。
黄緑に裾が緑という和服、モリコロの色と重なりますが、きっと万博のイメージカラーだったのでしょうね。
「・・・人類と自然が共生していける社会が・・・多くの人々が・・・ぁぁ」
・・・
メモはやっぱり無理ですね。

「この博覧会で、私たちは、自然にはすばらしい仕組みと命の力があり、こうした自然の叡智(えいち)を尊重し、人類と自然とが共生していける社会を実現する努力の大切さを学びました。多くの人々の一つひとつの感動が、様々な地球規模の問題に立ち向かう大きな動きとなることを心から希望しています」
(読売新聞 - 9月25日 Yahoo!ニュースより引用)
ということでした。

この万博は「環境博」とも言われ、それぞれのパビリオンの建物も再生紙を使うなど、リサイクル、リユースのことを考えて作られたものが多く、無駄な電力を使わなかったり、自然との共存などにテーマを置いたところが多かったようです。
中でもフランス館のこんな話にはちょっと感動してしまったのですが、あの有名なルイ・ヴィトン社が作ったという「塩の館」。

フランスの海水から出来たという塩を小さな平たい円形に固め、その4千枚を屋根瓦のように重ね合わせて作られたと言う、光で空ける白い壁です。
その塩は閉幕後、伊勢の二見浦の海に戻されるということです。
万博への感謝の気持ちを込めて、万博会場近くの厳かな場所へ返したい、という事で、日本の神々が宿る伊勢神宮に近い海へ。
フランスの方々がこんな風に物事を考えることが出来るなんて、素晴らしいことだと思いました。

「自然の叡智」がテーマで、環境のことを考える、と言いながら、森を切り開いて何でこれが環境を考えることになるのか、開催すること自体が既に環境破壊ではないのか、と、一部の地元住民が反対運動をしていたのも事実です。
地元新聞では、実際山を切り開いている工事現場の写真も目にしたことがあります。
何をするにも100%賛成、或いは反対、なんてことはまずないのでしょうが、人と自然との共存、というのは本当に矛盾点があったり、どこかで妥協しなければならないことがいろいろあったりします。

この万博が行われている間、来場者と共に森林へ入り、毎日自然の仕組みを熱心に説明し、自然の大切さを伝えていたスタッフがいたことも知っています。
前にも書きましたが、閉幕後に極力廃棄物を出さないような工夫が、開幕前からいろいろ考えられていたことなど、そんなことを通して「環境のことを考える」ということを来場者たちに伝えることが出来たのは、この万博が開催されたからなのではとも思います。

自然と人との共存・・・。
永遠のテーマですね。
この文を考えながら最後には私、アシタカになったような気持ちになりました。

帰りのゲートの足元で、こんなモリコロがお見送りしてくれていました。












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2 コメント

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世界を救う神道!? (春眠)
2005-09-26 22:21:32
フランス館の塩を二見浦に返すという発想には、私も感動しました。

「何事のおわしますかは知らねども かたじけなさに涙こぼるる」という思いは、一神教の西洋の人々をも含んで、世界で共有されるものなのですね。

伊勢神宮に参拝して、感動の極みを経験した外国の有名無名の人々は枚挙に暇がないようです。



20世紀までの文明は、一神教のキリスト教が主に牽引してきたけれど、それは成功したとは言いがたい。むしろ、地球は滅亡の危機に瀕している。

そこで、試されたことのない日本人の知恵に21世紀は賭けてみるべきではないのか、という評論を読んだことがありますが、まさにそのとおりだと思います。
なるほど。 (さくらこ)
2005-09-27 15:23:04
今日の地元新聞の一面を飾った写真は、フランス人のお洒落な男女2人が、二見の夫婦岩の近くの海岸で、塩のプレートをかわらけのように海に投げ入れているところを写したものでした。

「塩の館」もう海に返ったようですよ。



その近くでは日本人の見物人が何人も来ているんだけど、こんな光景、めったと見られないことで、見学の人たちもいい経験をされたことと思います。

私も、こんな写真が載ってる新聞、なかなか捨てられないです。



日本の古くから伝わる神道、そこから学びとることが出来る心の持ち方に目を向けられている、ということでしょうか?

全ての物には命(魂)が宿っているから、それらを敬い大切にしよう、って言う考えは日本の神道の考え方かな?

特に神社にある御神木ね、私、あれ好きなんですよ。

そばにいると何だか落ち着きます。

ああいうのも日本独自の風習でしょうか。

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