S.Boy blog

いかに生きるか いかに撮るか

幸福感と写真観

2009-07-30 | アマチュア写真家論
「お父さんは、何より自由が大切、という人やね」と、よくカミさんに言われる。
その裏にある真意はおいといて、
これはほぼ当たっているので反論もできない。
出世やお金は、あまり興味ない。できれば自由な時間がほしい。
これは思春期から一貫してそうだと思う。
一時、日経とかそういう本に騙されかけたこともあるが、
もともと仕事熱心になるようなタイプの人間ではないので、
「バリバリビジネスマンになるのだ!」とは一時の思いだけで行動まで波及しなかった。

自由な時間で、写真を撮りたいように撮る。これが自分にとっての至福。
もっというと、コンテストも上位入賞とか、それほど望んでいるわけでもない。
賞も、お金もそうだが、手に入れば嬉しいけれど、
それをめざしてがむしゃらに、という気にはなれない。
好きなように撮って、それをネットなどで人に見てもらうのが楽しい。
個展とかできれば、さらに嬉しい。でもこれは、しばらくは無理か。
ブログでコメントとかが欲しいわけでない。
誰かが、それぞれの思いをもって、
自分の写真を見てくれていると、
まあそんなことが想像できれば幸福だなあ。
そのために、もっと写真が上手くなりたい。

私の幸福感は、やはり
「好きなことを自由にやれる」ことなんだなあ、と思う。
人生の大前提としては、先輩諸氏によると
「やりたいことばかりして過ごせるわけではない」
らしい。いわゆる生活するための金を稼ぐ必要があるのだが、
そこに社会貢献とか義務とか、向上心とかそんなことを持ち込むからややこしくなる、
と最近わかってきた。
それがしたい人はそうすればいい。立派で素晴らしいと思う。
でも、自分の幸福感はそうじゃなかった。
『自分はこういう人間なんだ。』
そう思うと、なんとなく楽になった。