S.Boy blog

いかに生きるか いかに撮るか

少欲知足

2009-02-10 | 社会
会社近くの北御堂に、公開座談会の看板が立ててある。そこには座談会のテーマとして「少欲知足」と書かれてある。
欲少なくして、足を知る。人間、物欲などの欲望はきりがない。そんなものはほどほどにして、足りることを覚えよう、とそんな意味だと思う。元京セラの会長の稲盛氏もそんなことを言っていた。

若いときは欲もそれなりにあった方がいいと思うが、もう四十になろうかという自分ぐらいの人間は、そうありたいと思う。少なくとも、自分はそんなふうでありたい。でも、世の中がみんなそのようになったら、経済は壊滅し、私の家族も生活していけなくなるかもしれない。なにせ、この資本主義社会では消費を繰り返して金を使ってまわさないことには成り立たないのだから。

とても徳のある考えと思いつつ、それを実行したら子供たちは腹一杯食べられなくなり、おもちゃも買えなくなるかもしれない。そう考えると、少欲知足万々歳というわけにもいかない。自分は多少不自由になってもいいが、子供たちにはひもじい思いをさせたくない。だからといって、経済優先で消費を煽るということが、どうもひっかかって座りが悪い。
うーむ、何が正しいんだろう?



photo:姫路 GR DIGITAL II