時差ボケに泣く

2007年08月30日 | プライベート
アメリカ本土に行くと

いつも時差ボケに泣かされます。

「私、全然だいじょうぶですよぅ」
と講師Sは言いますが

なんででしょう。
私の体内時計の融通のきかなさ。

静岡県焼津市にセットされたまま動かない時計。

そして日本に帰国するとやおらアメリカ時間で
動くこの体内。

に、に、鈍い。鈍すぎる。

まず、アメリカに着くと(特に西海岸は厳しい)
マイナス16時間の壁が立ちはだかります。
夜中の3時にパッチリと目が開いてしまうのです。

それはどうもJ君も同じだったようで。

1日目の夜、3時に目が覚めて、部屋を見渡すと
J君はソファに座ってテレビのリモコンをピコピコ
動かしていました。

2日目の夜。私の意識が「起きる」モードに入りかけた
瞬間、大きな声でJが
「ノ~リ~コ~ ノリコノリコ ノ~リ~コ~」
とベッドの向こう側から歌いながらぐるんぐるんと
体をまわしてきました。
何事かとパッチリ目を覚まして見ると、
Jはにっこり笑ったまま「ぐ~ぐ~ぐ~」といびきを
かいているのです。

なんだお前。

巨体を押しのけると、またも
「ノ~リ~コ~ ノリコノリコ ノ~リ~コ~」
とやってきて
「ぐ~ぐ~ぐ~」とすぐに大きないびき。

次の朝、こんなことしたよ、と言うと

全く覚えていませんでした。

「もう今度は3時に起こさないでね」
「わかった」

と話したその夜。

「起きた?」
「起きちゃったね」

と2人で天井を見上げてため息をついたのでした。

それなのに、帰国間近になってやっとアメリカ時間
に慣れてしまい、

日本に戻ってからが大変。

帰国後から1日ごとに
午前2時。
午前3時。
午前4時。
と順番に目が覚め。

今朝は5時でした。

私とJ君は、夕方からが仕事の本番。9時の
レッスンが終わるまで、エネルギー満タンで
仕事をしなくてはいけないのに・・・・

こんなに朝早く起きてしまって・・・・。

大変です。
早く治さねば。

ちなみに昔、カリフォルニアで時差に慣れず
ある日起きたら違うベッドで寝ていました。

ホームステイ先のこどもの2段ベッドの下に。

「寝ている間に誰かに拉致された!」
と真剣に思いました。


続編

2007年08月28日 | USA
思い当たる節・・・というのはこういうことです。

罰が当たったんではなかろうかと・・・・。

というのも。

飛行機が成田への着陸態勢に入ったときのこと。

客室乗務員の白人中年女性が2人して、席についたまま
(つまり客に顔を正面に向ける形で)大声でおしゃべりして
いたのです。くだらない内容の話。

機内は白人1割以下。後は日本人と韓国人や中国人などの
アジア人が大多数でした。

そのうち飛行機は着陸。ゲートに向かってゆっくりと機体を
進めていました。

彼女の大声は止まりません。アメリカ人、よく大声で話します
けど、これは異常。あんた仕事中だろうが。

「大声で話してるな。失礼だな。もしかして、この人って
アジア人をばかにしてる?」
と思ってみていると、彼女は突然叫びだしたのです。

「Excuse me! Excuse me!」
見ると、一人のアジア人女性がトイレのドアを開けるところ
でした。

もちろん席に座っていなくてはいけない時間です。
でも、きっとその人、緊急的にお腹が痛くなったか、膀胱が
破裂するくらいにトイレに行きたくなったか、要するに
人間の避けがたい生理現象のために、仕方なくトイレに
向かったのだと思うのです。

無事に着陸した後だし。

なのに、その白人中年女性客室乗務員は、大柄な体格を
揺らして瞬時にシートベルトを肩から外すと、

「Sit down! Sit down!」と叫んで、そのアジア人女性に
飛びつく勢いで走り出し、トイレに入った人を引きずり
だすようにして、阻止したのです。

ぷっち~~~~~~ん(古い表現ですが、まさに的を得た
表現)

「Oh,no. she is soooooo rude.」
(おいおい、あの人本当に失礼だな。)
とJが言いました。
「She is. Can I say something to her?」
(本当に。ちょっと文句言ってもいいかな)
と私。
「No, no. You're a good person. Don't say anything
to such a evil person.」
(だめだめ。君はいい人間なんだから、あんな邪悪なやつに
何も言うな)

とJがなだめたのですが、次々降りていく乗客に腕を
組んでふんぞり返って、見下げた態度を取る彼女に
またぷっち~~~~~~ん。

しかも白人にはにこやかに挨拶するんですから。

こうした人種差別、よくあることですが

あからさま。

死ね。

私はJの制止を無視して、席からにこやかに笑顔を
作ると、彼女に向かって、大きな声で言いました。

「意地悪ばばあ、意地悪ばばあ、意地悪くそばばあ」

周囲の何人かがぎょっとしてましたが、私は続けて

「意地悪ばばあ、意地悪ばばあ、くそばばあ」

と言いました。

私、英語の先生です。一応先生と呼ばれる仕事をして
います。ふふ。

でも、こんなこどもじみたことをしてしまいました。

もしかしたら、
「よく言った!」
と心で思ってくれた人が多かったかもしれませんけど

ダメです。こんなこと。

そう、Jが荷物を忘れたのはこのわずか数分後。

きっと罰が当たったんです。どんなに悪人であろうとも
あんなことを言ってはいけなかったのです。

自業自得というものですね。

帰国便にて

2007年08月28日 | USA
帰りの便で
(旅の話もしていないのに、いきなり帰国話)

Jは私の荷物を失くしました。
飛行機の座席の下に置いてきてしまったのです。

シアトル空港で、雑誌を4冊(勉強のためにいつも
買うTIMESやNEWS WEEKに今回は旅行マガジンなど
数冊をプラスして)

生徒・友人へのお土産(キーホルダーとマグネット)

ミントキャンディ2つ。

しめて55ドルの買い物分。

やつは失くしました。

NWに電話したのですが、何もなかったと。

職員が取ったんじゃないかしら。それとも他の乗客?
と疑心暗鬼になりました。

そして怒りの矛先はもちろんJに。

最初、この人は私のせいにしたんです。

私のせいに。

私は飛行機降りる際に、しつこいくらい忘れ物ないか
いつも必ずチェックするのに。

しかもこの人は、その前に飛行機の乗り換え分の
チケットも失くしているのです。態度の悪いNWの
職員に(本当に態度が悪い)頼んで再発行してもらった
からよかったのですが。

しかもこのときも私のせいにした。

続けての悪行三昧。許せじ。

私、外出先での置き忘れや失くし物が大嫌いなんです。
なんだか物にも魂があるような気がして。
家の中ではしょっちゅう探し物をしているのですが。
それは「家の中のどこかに必ずある」から安心。

外出先での失くし物は、本当に涙が出ちゃうのです。

4歳のとき、駿府公園で手で握り締めていた「みつばちハッチ」
のハンカチを落としてしまったときのことをまだ覚えているし、

小学生の修学旅行で野球観戦に行った帰りに「赤白帽」を
なくして、シクシクないていたこと(結局リュックの中に入って
いて、喜びでまた泣いたんでした)も鮮明に記憶しているのです。

トラウマ。

ですから、飛行機の席を立つときは、真剣にあちこち忘れ物が
ないか確認するんです。

なのにJ・・・。
このケアレスぶり・・・・。

頭にきました。はらわたが煮えくり返る感じ。
しくしく泣きました。悔しい~。帰ってこないなんて。
「時を戻せ戻せ」と真剣に祈ってしまう妄想ぶり。

「あんたはいつもこんな風で。記憶がすぐに飛んじゃって。
病気かなんかじゃないの?一体ぜんたいなんでこうなるわけ?
なんでそんなに覚えてないの?病気?頭にきた。すごく
きた。許せるかわからない。私はこういうの嫌い。信じられない」
と言ったら(本当にひどい)

Jは夜中にシクシクしていました。

でも、私も悪かったんです。思い当たる節があるのです。

それは続く・・・



行ってきました

2007年08月28日 | USA
無事に帰国致しました。

シアトルでの7日間。

高校生3名、大学生1名を引率しての旅。

グアムよりもゆったりできるつもりではいたので
すが・・・・

やっぱり忙しかったです。

それでも、ワシントンの自然に触れ、緑に包まれた
都会を楽しみ、雄大な景色を堪能し、

生徒達は旅を満喫してくれたようです。

英語は・・・
容赦ない速さで繰り出されたので、
「難しい~~~~」と口々に言っていましたが、
それでも積極的にトライする姿勢も見られるように
なった後半でした。

もっと、長くいられたらいいのですが、何しろ
進学校に通う彼らには時間がありません。

かたや
大学3年のM子は、私達が帰国してもまだステイを
続け、9月の17日に帰国します。

去年のNY,カリフォルニアにも参加したM子ですが
「去年に比べると、すごく上達した」
と自分でも認めるくらいの英語力が付いていました。

でも、この子はおっちょこちょい。
明るくて、人懐こくて、とってもいい子なのですが、
とにかくおっちょこちょい。

去年のNYでデジカメを失くし、
先日行われたサマソニにチケットを家に置いたまま
でかけ、
タイではサングラスを失くし、

正真正銘のドジ ドジ子さんなんです。

このブログ、彼女も見ているから、このくらいに
したったるわい、ですが、

私は本当に心配で心配で・・・。

旅行中、高校生の面倒を見てね、と頼んでいたのに
すぐに私にくっついて、金魚のフンになってしまう
ので、

私は心を鬼にして、あえて彼女を避けていました。

避けて、というと言葉が悪いなあ。

要するに、「可愛い子には旅をさせよ」
どんどん
「あんた、やってきな(焼津弁はきつ~い響き)」
と背中を押していたのです。

親(でなく講師)の心、子(生徒)知らず

M子はそんな私の気持ちを分からないだろうな。

帰国して読んだら「そうだったのかっ」って
思ってくれるかしら。

私達の帰国前夜、くどくどと注意点を述べ続ける私に
笑顔で
「うん、わかった!」
と言っていたM子。

わかったかな~。心配だ。

★わかったつもりではダメ。必ず不安があったら
 自分の言葉に直して確認すること。

★自分から積極的に会話をスタートさせなさい。
 会話の主導権を握れば、少なくとも何について
 話しているのかは分かるのだから、気持ちよく
 会話が進むはず。

★考える前に話し出せ。頭の中で英文を作ってから
 口に出すのではダメ。ためらいが生じてしまう。

★知らない人にあまりフレンドリーに接しないこと。

★ぼけ~っとして歩かない。目に力を入れて歩け。
 目的を持って歩いていることをアピールしなさい。
 どうしてもぼけ~っとしてしまうなら、とことん
 ボケ顔を作りなさい。不審者だと思われてかえって
 安全である。

★あなたはお客さんではないのだから、どんどん手伝って
 家族の中に入れてもらいなさい。

★辞書とノートは持ち歩け。分からない表現をどんどん
 調べてどんどん書きなさい。その姿勢を見せれば、
 ホストファミリーもたくさん話してくれるはず。
 彼らは英語の先生ではないのだから、あんまりあなたが
 通じなかったり、積極的に話そうとしなければ、好意で
 話をしてくれなくなるのだ。

★物の管理をしっかりと。もし失くし物をしても、誰にも
 言うな。自分ひとりで泣きなさい。そのくらいの覚悟を
 しなさい。

ほかにもくどくどと言った私です。

なんだか生徒の中で一番心配だ。もう21歳だというのに。

彼女の帰国まで、私の旅は終わりそうにありません。

行ってきます

2007年08月18日 | USA
いよいよ明日

シアトルに出発です。

明日は朝4時半に出発。セントレアから飛行機に
乗って、一度成田で乗り換えて(座席を取るために
仕方なく・・・)それからシアトルに向かいます。

成田からの飛行時間はおよそ9時間。

ついたらすぐにホテルへ荷物を置いて、それから
球場へ向かいます。

そしてマリナーズの試合を観るのですぞ。

ホストファミリーと、その友人達、大勢で観戦です。

時差調整ができないけれど、その日を逃すとマリナーズ
は遠征に出てしまうので、チャンスは日曜のみ。

その後、当日はホテル泊。

次の日から、精力的にあちこちまわります。
カナダにも足をのばす予定。

今日は、夜9時までレッスンだし、その前に倉庫の
片付け。

旅から戻ってきたら、新しいファックス複合機が
来るのです。リースです。新しい契約で。
そのために、今日倉庫を片付けておかなければ!

旅の仕度?

もう、メモ帳に何を持っていくかまとめてあるので、
あとはそれらを詰めるだけ。

今夜は眠れません。

それではみなさま。

行ってきます~~~


「ろ」を「そ」と読む人なり

2007年08月16日 | 生徒のお話
J君。

あんまりいろいろ面白話があって、そのたびに
「It's going to be a sooooo blog.」
と大笑いして、本当にのっけてましたけど、

最近
あちこちで
「ブログみたよ」
と言われ、恥ずかしそうに身をよじるJ君が、とっても
気の毒になり、

しばらく封印してあげていました。

が、先日のグアムツアーで、妹のJessicaが
やっぱり自分のブログでJの笑い話をたくさんのっけて
いる、と聞いて

「ふっか~~~~~つ」
することとなりました。


先日。車で走っていると
「おふくろ」
という定食屋さんの看板がありました。

Jは得意げに胸を張り、
「お~~~~ふ~~~~~~~」
お、読めるじゃあん、と言おうとしたのに
「く~~~~そ~~~~~~」

でした。

「くそ、はねshitだよ。汚い言葉だよ。あんた
いつも「ろ」を「そ」と読むね。残念だね」

と言ってあげました。

Open House Lesson

2007年08月16日 | 生徒のお話
8月2日から、31日まで
Open Houseレッスンとしています。
対象の時間には自由参加、という特別レッスンです。

いろんなレベルの子が集まりますから、準備が
とても大変なのですが、

違う年齢、幼稚園、学校の子と仲良くなって
楽しそうに参加してくれている大勢の生徒をみると
「がんばろう」
という気持ちになります。

そして生徒から元気パワーを吸い取って、なんとか
夏バテせずにやっている次第なわけです。

なかなか人見知りがはげしくて、教室に入って来れない
子もいますが、
そんな子も、辛さを乗り越えて通ってくれることで
「○○君!△△ちゃん!」
と新しいお友達ができていくのです。

そしてもう1つ。

「ちっちゃい子からどうぞ」
というルール。

ご褒美キャンディーやカード、チップなどなんでも
もらうときには
「ちっちゃい子からどうぞ!」
と大きな子は必ず言います。そして優しく促してくれ
るのです。

泣ける光景。

昔は近所の子供達がみんなで遊んで、必ずガキ大将が
いて、縦社会をミニチュアで学び、年上に甘えることも
年下の面倒をみることも、こうした中から学んでいった

そうですが、

うちのOpen House
ちらりとそんな社会学習もできているようなのです。

すごいなあ。

スピーチ練習

2007年08月08日 | 生徒のお話
うちの生徒の一人。

中学3年生の女の子が、仲間から頭1つ飛びぬけて

スピーチコンテスト志太地区大会出場枠を勝ち取り
ました!!!!!!!



スピーチの内容は

もちろんグアムツアーについて!

素敵素敵。

そして今日、他の中学の男の子も、校内予選の日。

結果はどうでしょうか。

もう一人の女の子は30日に校内予選。
既に代表3人の中に選ばれているのですが、市内の大会
か志太地区大会か、30日にふるいにかけられるのです。

練習に余念がありません。

3人とも内容は

もちろんグアムツアー!!!!

冷静に考えて、3人が志太地区大会に全員出場できた
として、そしたらみんながグアムの話・・・・
ちょっとどうだろう・・・

と思っていたのですが、それぞれが「是非グアムの話を!」
と言ってくれたことと、それぞれのスピーチが会心の出来
だったので

あえて戦ってみよう!

となったのです。

さて、志太地区大会は9月12日だとか。

私が緊張してどないすんねん~~~。

大事にしていること

2007年08月08日 | Weblog
追記です。

英語を教える際に気をつけていること。

いろいろありますが、ありきたりのことばかりの中で、
これはちょっとありきたりではないかもしれないこと。

それは
「日本人であることに誇りを持ちましょう」

というメッセージを生徒に機会があるごとに言っている点でしょうか。

英語という他言語を学んで、英語圏の文化を学んでいくうちに
たいていは、
「日本ってこんなところがいや」
と生徒の口から出てくるのです。

「そんなことないよ。日本は日本でとってもいい国。日本人で
よかったのだぞ、君は」

と言います。

なんだかんだいっても、日本人なのですな、我々は。

そのアイデンティティをしっかり持って、なおかつ他言語や
他の文化に触れていく、ってとっても大事だと思うのです。

ナショナリズムではありません。

自国のことを知り、誇りを持たなければ、どのように他の
民族のことを理解してあげる力がつくのでしょう。

アメリカ、
かっこいい国に見えるので、日本人大好き。アメリカ人に
なりたい人多数。

なれない、なれない。

英語の先生に多いのが
「おまえ、何人じゃ」
とどつきたくなるような無国籍人化して、欧米の自己主張の
鎧を都合のいいときだけ身に付ける人。

アメリカ人みたいにふるまっておいて、ちょっとその手拍子の
リズムは完全日本人じゃ~~ん。変なの。

もとい。

英語を学ぶということは、非常に奥が深い。
そして、浅はかに学ぶ人は達人にはなれない。

と思うのです。

ですから私もがんばらなくては。

インタビュー

2007年08月08日 | Weblog
「私は公民館でJ先生のレッスンを受けている
○○です。のりこ先生にインタビューをお願い
したいんです。学校の夏休みの宿題で人生の
先輩にいろいろ質問をするように言われているんです」

地元の小学校6年生の女の子から電話が来ました。

毎年うちの生徒からはよくこうしたインタビューを
頼まれるのですが、今回は初対面の子から。

Jの公民館講座の生徒さんですが、私は会ったこと
ない子です。

早速お母さんと一緒に教室へ来ました。

いろいろな質問に答えながら、自分の考えを言葉にして
改めて考えて直すことができて、面白かったです。

ちなみに彼女は
「英会話スクールの先生になりたいんです」
とのこと。

「英語を覚えるコツはなんですか?」
とか
「英語を教えているときに大事にしていることは?」
とか
「どんなことが大変ですか?」

などの質問。

たくさん答えたけれど、はたして参考になったのかしら?

しっかりしていて、とってもいいお子さんでした。