暇人映画

映画嫌いが映画を見まくる地獄のサーキット

最後のマイ・ウェイ Cloclo

2018年04月07日 21時34分20秒 | 洋画>★★
2012年/仏・ベルギー/フローラン・エンリオ・シリ監督/ジェレミー・レニエ ブノワ・マジメル モニカ・スカッティーニ サブリナ・セヴク モード・ジュレ アナ・ジラルド ジョセフィーヌ・ジャピ マルク・バルベ
2018年3月4日 TOKYO MXキネマ麹町〔いいじゃない“アイ”について考えてみても〕

【あらすじ】
1960年代から70年代にかけてのフランス歌謡界のスター、クロード・フランソワ通称<クロクロ>(レニエ)の生涯。
クロちゃんはエジプトに産まれた。フランス人の父エメ(バルベ)はスエズ運河会社の偉い人で、母ルチア(スカッティーニ)はギャンブル依存の癖があるイタリア人。ジョジョことジョセフィーヌという姉がいる。裕福な少年時代を過ごすが、1956年のスエズ危機で貧乏っちゃまに転落。フランスに転居していた一家の貧乏暮らしをなんとかしようと、17歳の57年にドラマーとしてクラブのバンドマンに雇われる。しかし堅い気質の父とは確執が生まれてしまった。
シナトラ崇拝、アフリカ系イギリス人のジャネット(ジュレ)との最初の結婚、61年に父と和解できぬまま死に別れ、メジャー志向から鼻の整形をしたり。いろいろ足踏みの末62年にメジャーデビュー。ポールというマネージャー(マジメル)が付き、2年後にはトップアイドルに上り詰める。しかし最初の離婚も経験。「夢見るフランス人形」でお馴染みのフランス・ギャルとのスキャンダルを経て2人目の妻イザベル(ジラルド)と結婚。パリ郊外に豪邸も買う。ワンパターンを脱出すべくおサイケ路線を生み出し、プロダクションも設立する。67年、ついに「マイ・ウェイ」を発表。68年には憧れのシナトラがこれをカヴァーするという栄光にあずかる。私生活では、子供が二人もいたんでは所帯じみてイメージが悪いってんで一人を隠す。これに嫌気が差したイザベルに子供ともども逃げられる。落ち目になるとステージ上で倒れるという狂言で再び世間の注目を集め、73年には脱税容疑で逮捕される。
1978年、39歳になったばかりだったが、風呂場で事故死。


スターとはいえ、フランス歌謡界だからなあ。存じ上げませんでした。
音楽的素養はもとより、ヒットへの嗅覚とかプロデュース能力を次々と開花させていく才能は確かに凄い。おサイケ化した姿は、「オースティン・パワーズ」のモデルであろうとも思われる。が。
人格に問題があるでしょ。束縛してポイ捨てとか、トップスターへの執着とか。実際の人物像を元にした伝記だから美化するわけにもいかないだろうけど、これ見たからって別にクロちゃんのこと好きになれないよね。
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