小さなお客様

カリカリカリ、　雨戸の向こうから音が聞こえる。　
何の音だろう？　妹が見ると猫より小さな生き物だったそうな。

ご近所猫のポッポたちが残したキャットフードを食べにくる。
カリカリカリ、　また来てるよと妹が呼びにきてくれた。

そっと、　網戸を開ける。　チラッとこっちを見たが動かず。
タロウの３分の２くらいの小さな動物君。　このしっぽは～　



十数年前、　わが家にも狸が親子で来ていた時期があった。
猫が狸に襲われ大怪我をしてからは、　狸が大嫌いになった　　

しかし、　あまりに小さい子狸にはちょいと同情してしまう。
毎晩、　１頭で来ているらしい。　親も兄弟も姿が見えない。

はぐれたのか？　事故で１頭になったのか？　
小さいうちはよいが、　大きくなって来られると猫が心配だ。



カメラのフラッシュに驚いた子狸、　来た方へ戻りかけた。
残ったキャットフードに未練があるのか、　何度も立ち止まる。

きっとまた明日くるのだろうなぁ。
一人ぼっちかもしれない子狸ちゃん、　今は頑張って食べろ！