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「戦雲の夢」司馬遼太郎さん

2016年05月22日 | 歴史小説のはなし

(この記事は一時引っ越ししていたブログからの転載です)

司馬さんの作品は戦国時代と幕末の作品を主に読みましたが

この作品はノーマークでした

 

先日 古本屋さんで見つけてw 

読んでみたら予想以上に面白かったです

 

 

 

主人公は 長曾我部盛親という人で

 

四国の戦国大名 長曾我部元親の子であること

大坂の陣で大坂城に入城するとき 寺子屋の先生をしていたこと

 

程度の予備知識しかありませんでした

あまり興味なかった というのが本音です

 

 

 

 

作品では

偉大すぎる先代・元親の跡を 乱世のごく終末期に 継ぐことになった主人公が

豊臣家の滅亡・徳川家の台頭と逆らえない大きな時代の流れに翻弄されつつ 

自身の人生にケリをつけていく様が描かれています

 

 

 

全体的な完成度は 他の司馬さんのメジャーな作品におよばないかもしれませんが

読み終わって

「面白かった」

と素直に思える作品でした

 

 

 

司馬さんの作品は

文章に肩ひじ張ったところがなく とても読みやすいので

一気に読めてしまい すぐに他の作品を読みたくなります

 

これまでスルーしていた作品だけに

本との出会いって 大事だなと 改めて思いました