少年の日々

はじめて考えるときのように

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謎解きはディナーのあとで

2011年12月25日 | Weblog

GR DIGITAL III

「謎解き」が売れた理由を考えると、

まずそれが「短編であること」が言える。

長時間読書の時間をとれない世代や、読書慣れしていなくて集中力を維持できない人には
短編という作りがマッチしている。

同じ展開、同じオチが待っているが、それが楽しい。


そして、「執事」という存在も大きい。

執事というのはつまり、自分がコントロールできる対象である。

今の時代、自分が直接コントロールできる対象が非常に少ない。

村上春樹がいうところの高度資本主義社会であり、ソフィスティケートされた

時代であるため、自分が投げた石がどこに飛んだかも分からない。

その様な時代にあって、執事というコントロールできる存在が若い世代に

人気があるのは様々な漫画の題材にされていることからも分かる。


また、執事は自分を見守ってくれる存在である。

これは今の時代の人間が「他人に愛を求める」存在であることを意味する。


漫画史上最も売れている恋愛漫画のNANAも、上京してきた2人のナナがそれぞれに

依存しあうことで自己を確立する物語である。


自ら愛を注ぐのではなく、他人に愛を求める、という時代を「謎解き」は

反映している。


ベストセラーになるには理由があり、その理由を考えることは

時代を読むことに他ならない。



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