いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
ultimate one in the cos-mos

忘れっぽい日本人。 forgetful japanese

2018-06-24 15:01:47 | 日記
 (1)人間は本当に忘れっぽい人種(forgetful japanese)だと実感させられた。大阪震度6弱地震発生で小学校のブロック塀が倒壊して登校中の児童が亡くなった。
 倒壊前のブロック塀の映像を見ると細長い不安定な型をしておりその後の調査で違法な構造物だと判明した。

 神戸淡路大震災で高速道路が横転して大被害を受け、建物の耐震構造化について安全周知がはかられていたはずだったが、冒頭の小学校では危険性が指摘されながら改善されることはなかった。

 (2)児童を守るべき学校が救える命を救えなかった痛恨事だった。政府、教委は事故を受けて全国の小学校の塀の安全点検を実施しているが、神戸淡路大震災の教訓はどこへいったのか、その後も大きな地震災害被害に見舞われながら忘れっぽい人間の習性は事故と点検をくり返しているだけだ。

 かっての学校は開放的でグラウンドは地域の遊びの中心広場で自由に出入りできた。放課後の学校施設内に入り込んで遊びまわった記憶もある。施錠も厳しくはなかった。

 (3)近年は外部から侵入した暴漢が児童に切りつけるセンセーショナルな事件犯罪も増えて、学校施設も安全対策のためにすっかり閉鎖的になってしまった。学校プールも夏の暑い日差しの中でせいぜい金網フェンスに囲まれて夏風を受けたプールで泳いでいたものだが、今や周囲の好奇心の目も警戒して目隠しプールが普通となって今回の大阪の小学校の異常に細く高いブロック塀もその結果としての違法構造物だろう。

 (4)コンプライアンス(compliance)を教えるべき学校で法令順守がなおざりにされていたというところが、教育劣化の本質を示すものだ。初等、中等教育は学校教員の過重労働業務が問題になっていると聞くが、見直されるのは業務なのか、方針なのか、教育思想なのか、教育方法論(methodology)なのか、ここでも本質がなおざりにされている実感を受ける。

 事件、事故が起きるたびに学校施設の点検を指示してみても、問題の実態を見直さなければまた忘れ去られて同じ悲劇をくり返すだけのことだ。

 (5)その元凶は文科省の利権、利益誘導型の古い行政指導だ。その先を見れば忘れっぽい(forgetful)安倍首相、政権、政府の官邸主導による利権、利益支配政治に突きあたる。

 見直すべきは安倍政権、政府のブロック塀だ。

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