いのしし くん。

政治、経済から音楽全般の評論
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プロ野球16球団構想。 16 pro baseball teams plan

2014-06-14 19:41:42 | 日記
 (1)近鉄がプロ野球球団経営を手放す時に誕生した楽天イーグルスは仙台をホームグラウンドにして創設8年目にして昨年はリーグ初優勝を果たして、日本シリーズで前年日本一のセ・リーグのチャンピオンの巨人を倒して見事日本一にのぼりつめた。

 創設時の選手寄せ集めの「ひ弱さ」はすっかりなくなり、昨年のエース田中将大投手(現ヤンキース)の24勝0敗の記録圧倒的な活躍もあっての8年目にしての日本チャンピオン誕生であった。

 (2)セ・リーグでは横浜を引き継いだDeNAベイスターズが前チームの主力が他チームに移籍した中でも、中畑監督の知名度、人気とチームの若手生え抜きの成長で観客動員力などそれなりの存在感をセ・リーグに示している。プロ野球新規加入オーナー球団がすっかりリーグに定着した感がある。

 またソフトバンク・ホークスの福岡ホーム移転、日本ハムファイターズの札幌ホーム移転ほか千葉ロッテ、所沢西武と地方、地域ファン層をひろげて地域と密着したプロ野球球団経営体制も一定の成功を収めている。

 (3)政府は成長戦略のひとつとしてプロ野球16球団構想(16 pro baseball teams plan)を打ち出している。現在のセ・パ各6球団にそれぞれ2球団増設して野球の盛んな地方に進出してプロ野球市場を新規開拓して地方、地域活性化につなげようというものだ。

 (4)科学的スポーツトレーニング方式、高年俸の定着でプロ野球選手のプロ意識、自覚も高まり主力の選手寿命も各段に伸びて、パラドックス(paradox)として若手選手の活躍の場も限られてきて、有望視されながら2軍に長く在籍(あるいは1軍と2軍を行き来)する選手も多く抱える問題も出てきた。

 チーム数を増やして選手の活躍の場を増やすことは雇用拡大の面からは有効な手法ではある。楽天イーグルスの創設8年目にしての日本一は成功例として大いに参考になるし、球団増設を後押しするものとなるはずだ。

 (5)近年はサッカー人気が急上昇しているが、日本ではプロ野球がまだまだ全国的な人気を維持している。地方、地域代表でこころをひとつにする郷土愛の高校野球の過熱人気もあって、地方ではプロ野球球団の受け入れの熱望も高い野球人気地方都市もある。

 新潟、富山や四国、沖縄など近年は必ずプロ野球公式戦が組み込まれて、人気も高い。まだまだプロ野球の地方開拓の有望市場は残っている。

 (6)問題は高騰する選手年俸に年間ペナントレースを維持できる人気キャパだ。楽天やDeNAのリーグ新規加入の存在感の高さも、そもそもは前球団の経営難が背景にあってのもので、巨人以外はどこも球団経営が万全ではない。球団の企業努力は欠かせない。

 ただし、地方、地域の郷土愛を結集するのにはプロ球団経営は有効な方法論である。千葉、福岡、札幌、仙台など地域住民のホームプロ野球球団への愛着、支持は相当高いものがある。地方、地域活性化の原動力(dynamism)になるはずだ。

 (7)プロ野球16球団構想は2軍を中心としてこれからの若手選手の雇用拡大、開拓と地方、地域活性化のインパクトになるはずで、またこれからプロ野球選手を目指す子どもの夢も増やすだろう。

 あとは楽天、DeNAのような新規球団経営に財政的裏付け、意欲、使命、責任を持つ適任のスポンサーがあらわれるかだ。
 狭い日本だが、その夢、環境の可能性は残っている。

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