群馬で闘う!「伝説」社長のブログ

『伝説』グループ社長、根木寛正の日々の雑談です。

ビールメーカー VS イオン

2005年07月23日 | 見たこと、聞いたこと
今年の一月からビールメーカー各社が求めていた「値上げ」要求に対して、イオンが拒否の回答をして、各ビールメーカーがこれを認めた…ということが報道された。
早速、ビールメーカーさんが来たので、事の顛末を確認したが、ビールメーカーさんいわく「まだ認めた訳ではなく、交渉は難航していますが、交渉中です…」と言う。
ウチは…というと、この夏から仕入れ価格の値上げに応じている。
結局は、日本の流通の仕組みに問題がある訳で、ビールメーカーさんを責めても仕方がないことなのだが、イオンの方針がこれだけニュースとして取り上げられれば、ビールの「値上げ」をした小売店の方が「悪」のイメージになる。本当は、製造メーカーと卸と小売がそれぞれ利益を得られるよにして、共存するために必要な「値上げ」ということだったが、イオンに対してだけは納入方法を変えて価格を抑える…というのでは、他の「値上げ」を認めた企業としては納得がいかない。ウチもそうしろ!ということになる。

ウチとしては、再度納入業者さんとの価格交渉になるが、現状の状況は間に入る卸業者さんが板ばさみになって苦しむことになるのだ。製造メーカーは新取引の姿勢を崩さない。小売は新価格を認めない!ということになると、間に皺寄せがいく。でも、我々にしてみても仕入価格は非常に大きな問題なので、交渉せざるを得ないことなのだ。
新聞報道によると、これで中小卸業者の淘汰が加速するのは確実だ…ということだ。
確かに世の中には不必要な仕組みが多すぎる。