前半からの続きです。
観光気分混じりの1泊目を坊主で終わり、朝食後朝寝。
目が覚めるとお昼を回ったところです。
お茶を入れ、頭を覚ますと、急いで布団を仕舞い、
シーツ類を廊下に出します。
早速浴衣から釣り用の装備に…ではなく普段着に着替えます。
そうです。松崎までエギの補充に行くのです。
あらかじめネットで調べていた釣具店へ。
ダイワを2本とヨーヅリを1本。
ついでに昼食でもと思いましたが、適当な店が見当たらず、
コンビニでパンを1つ。夕食に備えて昼は少なめにとどめます。
宿に戻り、釣り用装備に着替え堤防へ。
今日は隣の港に浮気はしません。ホーム(?)の港だけで勝負です。
小堤防は入る隙間がありません。メイン堤防は先端にエギンガー2人。
一番根元寄りに入ります。するとすぐに3人組のエギンガーが登場。
うち2人がわたしの隣に。1人は入れず港内側に。
釣り場が混むとキャスト方向に気を使います。
といっても自分は一番根元寄りなので、正面だけでなく、
根元側に、つまり岩場に向けてキャストすることもできます。
ちょうど満潮の潮止まり。反応はありません。
4時ごろに3人組は移動。その後も異常なく、
5時半に小堤防に移動。数回キャストで反応無く宿に戻ります。
6時夕食。今晩はノンアルコールで、と思っていると、
再び舟盛り登場。中央にはメジナの姿造り。メジナの刺身は初体験です。
テンションが上がり、結局ビールを注文。
刺身もその他の品も昨晩とは変化がついていて、飽きない工夫があります。
しかし観光モードはここまで。今夜釣れなければ6連続坊主です。
夕食後、8時半から実釣再開。アルコールが入っているので足元に
気を使います。小堤防は先行者なし。数投して異常なく移動。
メイン堤防は先端にエギンガー1人。定位置となった一番根元寄りに入り、
1時間ほどしゃくるも反応なし。干潮が近づきテンションも下がって
10時に宿に戻ります。
温泉で体を温め、風呂上りに宿の保冷棚からビールを…ではなく、
コーラを取り出し一服。瓶のコーラを飲むのは何年ぶりだろう。
坊主の現実が迫っていますが、最高のロケーションで釣りに没頭でき、
旅の風情も満喫できたからでしょうか、なぜか気分は落ち着いています。
仮眠後、2時過ぎから最後の実釣へ。メイン堤防の定位置にエギンガー1人。
仕方なく先端に入ります。数投して異常に気付きます。キャスト時、
ラインをリリースした直後に、ロッドにごそごそっと違和感が伝わります。
調べると、エギから10m付近でラインがらみが起きています。
いつの間に。しかも結構なからみよう。20分近く格闘し、
あと少しのところまで来ましたが、最後に残ったコブがほどけません。
更に10分格闘。だめです。ほどけません。
成すすべなく、コブをあてもなくぐしゃぐしゃっとすると、
からみが一層ひどくなったように見えます。もはやこれまで。
ヤケになり、ラインを力まかせに左右に引っ張ると、
シャキーン! なんと一瞬でからみがほどけました。
魂からの願いを込めて思い切ってやれば道は開ける。
昔話の教訓のような出来事でした。
気付くと先行エギンガーはもう居ません。貸切状態。
根元寄りの定位置に移り、キャストを繰り返します。
この位置からもう何回投げただろう。反応は無し。
もう何でもやってやろうという気分で、堤防のヘチを
ずる引いてみます。予想どおり根掛り。外れません。
反対側から引っ張るとすぐ外れましたが、エギを見てびっくり。
ラインがびっしりからみついています。反対側に回った時に
ラインテンションを緩めてしまったのが原因でしょうか。
それにしても、短い時間でなぜこうなるかというほどの、
すごいからみよう。仕方なくラインがからまったままの
エギを切り離し、そこから新たにリーダーを組みます。
その後数投して反応なし。時刻は4時。
相次いだライントラブルで体が冷えたか、心が折れたか、
もういいや、という気分が支配し始めます。
最後の締めに、あと2投しようと決めます。
1投は正面に。もう1投は根元側の岩場に向けて。
1投目、正面にフルキャスト。良く飛びます。反応なし。
2投目。根元方向の岩場を見て、左斜め45度にフルキャスト。
適当に着底カウント。しゃくりに備えて軽くテンションをかけると、
海草をひっかけたような重み。軽く合わせ入れると、
そのままぐいーっと寄ってきます。何だこれ、と思いながら
ゆっくり巻き取り始めると、ぐいーんぐいーんと引きます。
来ました! この感触!
揚がってきたのは胴長16cmのアオリイカです。
小型ですがキープします。
連続坊主をストップしてくれた貴重な、久しぶりのアオリです。
その後同じ場所に数投しますが反応無く5時に納竿です。
今回は2泊3日の強攻策でなんとか坊主を回避できました。
そして昨秋からの連続坊主がやっとストップしました。
実は昨年12月にロッドを新調していて、念願の墨付けができました。
ヒットエギは現地調達のダイワのエギでした。
これまでダイワのエギは色使いに惹かれるものがなく
ほとんど使っていませんでしたが、
これからは常用エギに加えてみようと思います。
最高のロケーションで、トータル13時間。
場所と時間に助けられた釣行でした。
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場所:西伊豆
日時:2012年1月7日 15:00-17:30
8日 2:00-6:00,15:00-17:30,20:30-22:00
9日 2:00-4:30
潮回:大潮
釣果:アオリイカ1匹(胴長16cm)
ヒットエギ:エメラルダスダート赤パープルピンク3.5号