たまに釣行記

たまに関門や山陰に行ってアオリイカを釣ろうとするもたまにしか釣れない釣行記

伊豆エギング2011-12冬3回目(1月7-9日)後半

2012-01-11 | エギング釣行

前半からの続きです。

観光気分混じりの1泊目を坊主で終わり、朝食後朝寝。
目が覚めるとお昼を回ったところです。
お茶を入れ、頭を覚ますと、急いで布団を仕舞い、
シーツ類を廊下に出します。

早速浴衣から釣り用の装備に…ではなく普段着に着替えます。
そうです。松崎までエギの補充に行くのです。
あらかじめネットで調べていた釣具店へ。
ダイワを2本とヨーヅリを1本。
ついでに昼食でもと思いましたが、適当な店が見当たらず、
コンビニでパンを1つ。夕食に備えて昼は少なめにとどめます。

宿に戻り、釣り用装備に着替え堤防へ。
今日は隣の港に浮気はしません。ホーム(?)の港だけで勝負です。
小堤防は入る隙間がありません。メイン堤防は先端にエギンガー2人。
一番根元寄りに入ります。するとすぐに3人組のエギンガーが登場。
うち2人がわたしの隣に。1人は入れず港内側に。

釣り場が混むとキャスト方向に気を使います。
といっても自分は一番根元寄りなので、正面だけでなく、
根元側に、つまり岩場に向けてキャストすることもできます。
ちょうど満潮の潮止まり。反応はありません。

4時ごろに3人組は移動。その後も異常なく、
5時半に小堤防に移動。数回キャストで反応無く宿に戻ります。

6時夕食。今晩はノンアルコールで、と思っていると、
再び舟盛り登場。中央にはメジナの姿造り。メジナの刺身は初体験です。
テンションが上がり、結局ビールを注文。
刺身もその他の品も昨晩とは変化がついていて、飽きない工夫があります。

しかし観光モードはここまで。今夜釣れなければ6連続坊主です。
夕食後、8時半から実釣再開。アルコールが入っているので足元に
気を使います。小堤防は先行者なし。数投して異常なく移動。
メイン堤防は先端にエギンガー1人。定位置となった一番根元寄りに入り、
1時間ほどしゃくるも反応なし。干潮が近づきテンションも下がって
10時に宿に戻ります。

温泉で体を温め、風呂上りに宿の保冷棚からビールを…ではなく、
コーラを取り出し一服。瓶のコーラを飲むのは何年ぶりだろう。
坊主の現実が迫っていますが、最高のロケーションで釣りに没頭でき、
旅の風情も満喫できたからでしょうか、なぜか気分は落ち着いています。

仮眠後、2時過ぎから最後の実釣へ。メイン堤防の定位置にエギンガー1人。
仕方なく先端に入ります。数投して異常に気付きます。キャスト時、
ラインをリリースした直後に、ロッドにごそごそっと違和感が伝わります。
調べると、エギから10m付近でラインがらみが起きています。

いつの間に。しかも結構なからみよう。20分近く格闘し、
あと少しのところまで来ましたが、最後に残ったコブがほどけません。
更に10分格闘。だめです。ほどけません。
成すすべなく、コブをあてもなくぐしゃぐしゃっとすると、
からみが一層ひどくなったように見えます。もはやこれまで。
ヤケになり、ラインを力まかせに左右に引っ張ると、
シャキーン! なんと一瞬でからみがほどけました。
魂からの願いを込めて思い切ってやれば道は開ける。
昔話の教訓のような出来事でした。

気付くと先行エギンガーはもう居ません。貸切状態。
根元寄りの定位置に移り、キャストを繰り返します。
この位置からもう何回投げただろう。反応は無し。
もう何でもやってやろうという気分で、堤防のヘチを
ずる引いてみます。予想どおり根掛り。外れません。
反対側から引っ張るとすぐ外れましたが、エギを見てびっくり。
ラインがびっしりからみついています。反対側に回った時に
ラインテンションを緩めてしまったのが原因でしょうか。
それにしても、短い時間でなぜこうなるかというほどの、
すごいからみよう。仕方なくラインがからまったままの
エギを切り離し、そこから新たにリーダーを組みます。

その後数投して反応なし。時刻は4時。
相次いだライントラブルで体が冷えたか、心が折れたか、
もういいや、という気分が支配し始めます。
最後の締めに、あと2投しようと決めます。
1投は正面に。もう1投は根元側の岩場に向けて。

1投目、正面にフルキャスト。良く飛びます。反応なし。
2投目。根元方向の岩場を見て、左斜め45度にフルキャスト。
適当に着底カウント。しゃくりに備えて軽くテンションをかけると、
海草をひっかけたような重み。軽く合わせ入れると、
そのままぐいーっと寄ってきます。何だこれ、と思いながら
ゆっくり巻き取り始めると、ぐいーんぐいーんと引きます。
来ました! この感触!
揚がってきたのは胴長16cmのアオリイカです。

P10001872

小型ですがキープします。
連続坊主をストップしてくれた貴重な、久しぶりのアオリです。

その後同じ場所に数投しますが反応無く5時に納竿です。

今回は2泊3日の強攻策でなんとか坊主を回避できました。
そして昨秋からの連続坊主がやっとストップしました。
実は昨年12月にロッドを新調していて、念願の墨付けができました。

ヒットエギは現地調達のダイワのエギでした。
これまでダイワのエギは色使いに惹かれるものがなく
ほとんど使っていませんでしたが、
これからは常用エギに加えてみようと思います。

最高のロケーションで、トータル13時間。
場所と時間に助けられた釣行でした。

************

場所:西伊豆
日時:2012年1月7日 15:00-17:30
        8日 2:00-6:00,15:00-17:30,20:30-22:00
        9日 2:00-4:30
潮回:大潮
釣果:アオリイカ1匹(胴長16cm)
ヒットエギ:エメラルダスダート赤パープルピンク3.5号

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伊豆エギング2011-12冬3回目(1月7-9日)前半

2012-01-11 | エギング釣行

自分は一体何をやっているんだろう。
突如我に返った人のように、そうつぶやいていました。

何をやっているかは分かっています。
年明け早々の三連休初日朝に出発。昼過ぎに現地到着。
民宿にチェックインを済ませて、
いま目の前に、風光明媚で静かな港を眺めているのです。

この港は幹線道路から離れているので、聞こえるのは波の音と
鳶の鳴き声と、白砂の波打ち際で戯れる親子連れの声だけです。
時が止まったというか、夢の世界に迷い込んだというか、
とにかく伊豆でこれまで経験したことのない非日常感なのです。

しかしそんな幻想モードを切り裂いて、また別の音が聞こえます。
ヒュン、ヒュンヒュン
2つの堤防に8人位の釣り人。うち半数はエギンガーです。
そうです、わたしはアオリイカを釣りに来たのです。

坊主で年を越した雪辱を果たしたい今回は、2泊3日の強攻策。
風向きから西伊豆を選択しました。
せっかくなら出来るだけ足を伸ばそうということで、
松崎よりさらに南のディープなエリアへ初めて進入しました。
ディープといっても、アオリイカ釣りでは有名な港です。

この港の釣り場は2つ。まず港内の小堤防。そこそこ新鮮な墨跡3つ。
次に波で侵食された岩場から突き出しているメイン堤防。
外洋側の釣座に墨跡5つほど。期待が膨らみます。
混んでいることもあり、とりあえず様子見だけで竿は出さず。
次いで隣の港に偵察に行きます。

こちらも墨跡がちらほら。でも堤防外洋側の先半分が投げ釣りの置き竿と
ヤエン師で占められています。一番根元寄りにエギンガーが一人。
そのエギンガーの更に根元寄りで竿を出してみます。
しかし根掛りエギロスト連発。ヤエン師が1匹揚げたのを横目に退散。

元の港に戻ると、メイン堤防は誰もいません。貸切状態。
墨跡の濃い根元寄りで竿を出します。満潮を過ぎたばかりの夕まづめの時間帯。
対岸の岩場が夕日に照らされています。

P1000181

風はほぼ追い風。波も穏やか。いい条件ですが反応はありません。
5時半。小堤防に移ると先端付近にエギンガー2人。
根元寄りに入って数投。まだ良い時間帯ですが、ここで一旦撤収。
そうです。6時から宿で夕食なのです。

1人なのにいきなり舟盛りが登場。思わずビールを注文。
安めのプランで高級な食材は無く、洗練された味付けはありませんが、
民宿らしい新鮮さ、素朴さ、珍しさ、ボリュームがあり、
品数多くどれもおいしい。前回の西伊豆もそうでしたが、
「西伊豆の宿の食事にはずれ無し」というのは本当のようです。

海の幸を味わいながら、テレビではオカザイル。
すっかり観光のんびりモードです。
食後は温泉で冷えた体を温めます。
部屋に戻り、テレビと波の音をBGMにうたた寝。
深夜に目が覚め、思います。
自分は一体何をやっているんだろう。

2時頃から実釣再開。小堤防にはエギンガー2人。スルーします。
メイン堤防へ。こちらは貸切状態。根元寄りで竿を出します。
明るい月夜。上げ潮で朝まづめに満潮です。
追い風が少し強くなっています。風速2m位。
ふと足元を照らすと、フレッシュな墨跡。
わたしが観光モードの間に、誰かが1匹揚げたようです。

テンションが上がります。
エギをとっかえひっかえでキャストを繰り返します。
でも反応はありません。
しばらくするとエギンガーが1人来て先端に入ります。

釣れない時というのは、他のエギンガーの様子がつい気になります。
この先端エギンガーは、開始まもなく足元海面をライトで照らしています。
げっ、早速釣られちゃったか?と思いきや、揚がってきたのはエギのみ。
しばらくして気づきましたが、このエギンガーは回収のたびに必ず
ライトでエギを照らしているのです。足元まで丁寧にさぐり、
イカが付いて来ていないかを確認しているのでしょうか。

4時頃になり、先端エギンガーが撤収。再び貸切状態。
先端含めあちこち投げますが異常なし。
5時を回る頃になると、エギンガー2人、泳がせ師2人登場。
連休中日とあってか、早朝から混み始めます。

5時半、小堤防に移動。あちこち探るも反応無し。
6時撤収。冷えた体を温泉で温め、朝食です。
食後は疲労と満腹から、すぐに眠りに落ちます。

こうして1泊目は終わりました。
いつもならこれで坊主決定・納竿ですが、今回はもう1泊あります。

果たして坊主脱出なるか。

後半に続く

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