+ NDD DISC REVIEW +

ndd a.k.a NO-DOUBTによるレビュー。音楽中心に徒然と。微力でもアーチストや表現者への還元に繋がれば。

OTONOTANI 2008 VIVA!5周年

2008年06月05日 | TOPICS
おそらく日本一ゆるいローカルフェスであろう岐阜の秘境(謎)で行われる野外フェスが今秋開催決定とのこと。まあ主宰に聞いたので間違いないでしょう。

今年は誰が来るのでしょうか!?
個人的にはコイツら呼んでくれ!頼むぜ山田君!

Ett
GUIRO
group_inou
サ上のロベ吉
LITTLE TEMPO
Cool Wise Men
おおはた雄一
DoubleFamous
DE DE MOUSE
ECDと誰か

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■人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ(河出文庫)

2008年06月02日 | BOOK/MAGAZINE
人のセックスを笑うな (河出文庫)
山崎 ナオコーラ 河出書房新社 売り上げランキング: 10145


■人のセックスを笑うな / 山崎ナオコーラ(河出文庫)

永作ちゃんと松山ケンイチ主演の映画の方も評価高かったんで(観てないけど)すが原作を読もう読もうと思ってたのですが図書館でもなかなか借りれなかったんですが、文庫化されてたので購入。

まったく多くを求めず読み始めたのですが良い意味で期待を裏切られた作品。あっという間に数時間で読破。基本的には恋愛小説。

漂う空気感や登場人物の少なさなのか、吉本ばななや江國香織の系譜ともいえる詩的で言葉に表現しにくい感情を「ああ、そういう感じだよね、言ってほしかったことは」と言葉にアウトプットしていて久々にズキュンと心に刺さっちゃいました。

最後の主人公のセリフがね、ホントなんか良かった。
後半収録されている短編もけっこー好き。
まあタイトルが良すぎという話もありますね。
他の作品も読みたくなった作家って久々かも。ああ素敵。

人のセックスを笑うな (河出文庫)

4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する / 杉山 茂樹

2008年06月01日 | FOOTBALL
4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書 343)
杉山 茂樹 光文社 売り上げランキング: 261


4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する / 杉山 茂樹 (光文社新書)

自分も含めてなのですが、プレイヤー出身じゃない人間でもハーコーな中毒者を生み出してしまう競技はフットボール以外にあまり無いですね。サッカーファンにはお馴染みのライター杉山 茂樹著のこの本のテーマはタイトルどおり、ズバリ「戦術論」!

過去ここまで「戦術=布陣」の分析と検証を丁寧にまとめたサッカー本は無かったのでは。個人的には月イチでフットサルやっているといえ、あくまでも観戦に重きを置く側なので「なるほどね~」と思いながら読みました。

非常にわかりやすく、かつマニアックに解説していて古きはサッキのプレシッングサッカーとカペッロの比較検証から近年のCLでは伝説の名勝負"イスタンブールの奇跡"こと「ミランvsリバプール」戦の分析などサッカーヲタには垂涎ものの戦術本。

文中で度々出てくる著書の見解で、なるほど同感だなと思ったのが日本における布陣/ポジションの考え方があくまで前線(FW)/中盤(OMF=ゲームメーカー)/守備(DF=守り)と3ラインで布陣をデザインし役割をあまりにも紋切り型に切り過ぎているという指摘。これはつまり日本語(日本人)の解釈が問題なんだろう。

確かに近年の世界標準では「4-2-2-2」とか「4-2-3-1」など4分割でのデザインが通常だし、中盤も「ボランチ」なんて言葉は死語というか出てこない。バラック、ジェラード、ランパード、セスク、彼らは「ボランチ」でも「司令塔」なんて呼ばれてないでしょう。日本語によるポジションのキャラクター付けが特異であり誤りであることは明確。

結びで岡田監督への不安を指摘しているのは戦術に精通し欧州の最前線を常にウォッチしている著者からすると当然なのだろう。「サッカーは戦術でするものではない」とは本文中の言葉だが「戦術」を知らない人間にはその言葉を言う資格はないのだろうね。

4-2-3-1―サッカーを戦術から理解する (光文社新書 343)