アンドレ・メーマリ / "Afetuoso"
(BRAZIL/JAZZ)
評価:★★★★☆
来日公演に行っとけば良かったと聴いた後に後悔したアンドレメーマリの2011年のピアノトリオ作品。カルロスアギーレしかり日本では本当にコアな南米音楽リスナーぐらいしか追いかけてないから中古盤もレコ屋にもあまり出回らないから中々安値でディグれないけど奇跡的に3ケタでディグ。
上述のカルロスアギーレ周辺とも親交があるそうだが、どちらかというとキースジャレットや同郷の奇才エグベウトジスモンチにも通じる流麗で洗練された中に凶器のように美しい一瞬がある素晴らしいピアノ作品。
圧巻はミルトンのClube da Esquina含めMPBの名曲をメドレーで繋ぐ10分超の長尺の一曲目。オリジナルが素晴らしすぎる名曲たちをメーマリ流に再構築。
クラシックの素養もあるらしくシューマンのカヴァーなんかも。唯一の歌モノM-9"Maos de Afeto"には御大イヴァンリンスが参加。これまたなんとも味わい深い大人のブラジリアンに仕上がっており、太陽の当たる陽気なだけではない郷愁というかまさにサヴダージを感じさせてくれる。他のリーダー作もぜひ聴いてみたいと思わせられる新たな発見だった。
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Suite Clube da Esquina - by andré mehmari
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