MICHEL CAMILO & TOMATITO / "Spain"
(JAZZ/LATIN)
評価:★★★★☆
ドミニカ共和国出身のピアニストであり、作曲家でもあるミシェル・カミロとスペイン現代フラメンコギタリストのソトマティーとのダイナミックなデュオが、その演奏で複雑にお互いを刺激し合い、アフリカ文化とイベリア半島を交差させた。
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とはAmazonでの当作品の説明文の文頭なのだが言い換えると二人のラテンの血の流れる音楽家・演奏家によるJAZZとスパニッシュギターの邂逅。共に超絶技巧のバカテク系なのだがラテン特有の濃い感じに陥らずに、あくまでスリリングにクールに隠れた情熱を忍ばせる大人のLATIN JAZZ。
僕も旅行で行ったことはあるのですがスペインにはかつて世界を総ていた歴史やキリスト教やイスラムなど様々な文化や歴史が入り混じっていたり、ピカソやガウディみたいな不世出の天才を数多く輩出している国でもあり芸術にも西洋のトラディショナルなものとは少し違う文化があって、この作品はそんなスペインの夜の部分を表現しているかのような官能美を感じます。
M-1 "Spain Intro"でもう標準以上に良いことはわかるのですが、個人的には超絶技巧故に表現可能な流麗かつ偉大なスペインのクラシカルなセゴウ゛ィアやパコ・デ・ルチアらの持つ洗練への憧れ、愛を感じたのは僕だけでしょうか。
Spain