霧ヶ峰自然教室の日々

霧ヶ峰自然教室の活動案内と記録、霧ヶ峰の今をお伝えします。

ゴミと動物

2018-04-05 11:58:47 | 日記


奥霧小屋付近に落ちていたゴミ。(下に敷いた紙は違います)

何がおかしいかわかりますか?







包装が不自然な破れ方をしているのです。

最初はただのゴミかと思いました。
パスタソースの袋が3つとパスタの袋が一つ、コーンスープの袋が3つとその箱が1つ。

今時こんなに捨てていく人は珍しいなと思っただけで、あとはさっとゴミ袋に入れようとしました。

が、

とても獣臭いのです。ゴミ一個一個から獣臭がものすごくします。

包装の破れ方からして、動物が食べ物を求めてやってきたことは明らかでした。


少し離れたところに口を縛ったビニール袋が落ちていました。横から破られていましたが。


おそらく3人ほどのグループがこの場所でパスタとコーンスープを作って食べたのです。
(パスタ、ゆでたんですね)

そして出たゴミをビニール袋にまとめて入れて、口を縛ってその場に置いた…

わざとなのか、うっかりなのかはわかりませんが、とにかくゴミをその場に残したことは確かです。




霧ヶ峰ではかつてゴミがどこにでも放置されていたみたいです。
動物のフンにもゴミがかなり混じっていたとか。

最近はゴミを放置する人が減り、
フンにゴミが混ざっているのを目にすることもほとんどなくなりました。
そういう時代があったことも忘れ去られて来ています。
が、
完全になくなったわけではありません。
今でもたまにゴミが入ったフンを見つけることがあります。

時代が変わったからといって動物がゴミを食べないわけはないのです。
ゴミが腸などに詰まってしまい、動物が死んでしまうという話も聞きます。

昼間に八島湿原を歩いて動物の存在を感じるとることはむずかしいかもしれません。
ただ動物たちも同じ場所を使っています。
自然を楽しむなら、その意識を持つことが私たちの義務かもしれませんね。




落とし物観察 その2

2018-04-04 11:17:59 | 日記
落とし物観察その2…
前回の続きです。歩いた日にちは3月30日。歩いたコースは八島湿原一周。

さてこの落し物はなんでしょう。


??

フン…?

↑の落とし物の周りはこんな感じ。

いろんな落とし物がたくさん。

これはこの木道の上の木で生き物が活動した証拠。

この場所は見上げるとこんな感じ



こんな枝も落ちていました。
これはヤドリギ。
黄色いのはおそらくヤドリギの実。


一番上の写真に写っている黄色い実はもしかしたらヤドリギの実?


そうするとこの木で活動をしていたのは


レンジャク?? 

キレンジャクかヒレンジャクかはわかりませんが、おそらくレンジャクでしょう。
現場を見ていないのでなんとも言えませんが、この日は40-50羽の群れを見ました。今日に限らず今冬は何度も八島湿原でレンジャクの群れが確認されています。
ヤドリギの実の他にズミやツルコケモモ(これは定かではないですが)を食べているようでした。
レンジャクはヤドリギの実の食べることで有名ですが、それ以外の実を食べることもフンを観察することで見えてきました。

残念ながら今冬何度も八島湿原に足を運びましたが、私はレンジャクがフンをしている場面にあう事ができませんでした。
またチャンスがあれば…ぜひ見てみたいです。



おまけ

これこそ謎ですが、、、
レンジャクのフンがたくさん落ちていたところに放射状に落ちていた?羽毛。
くっついていて離れないんです。

これは謎でした。
どの鳥の羽毛かわからなければ、なんでこんな状態であるのかもわかりません。

不思議です。


自然を歩いていると、たまにミステリーサークルのように「この状態になった過程や原因がわからないもの」に会う事があります。
そういうものに出会ったら想像力と観察力をフルに使ってみてみると意外と理由がすぐにわかったりするかもしれませんね。
(一番最後の「おまけ」は全くわかりませんでしたが)