もたれかかる女

出勤時に更新している

今朝乗った小田急線の急行

代々木上原から乗って来た若い女

ドアが開いた途端に私の横にドカッと座った

その時、彼女が持ってた鞄が

私の腿の辺りに当たったが

彼女はそれに気付いてか気付かずか

知らんぷりして爆睡を決め込んだ

酒の匂いをさせている

千代田線から乗り換えてきたのだ

六本木辺りのキャバで働いてるのだろうか

見た目は可愛いがマナーは最悪

嫌な予感は的中した

彼女はすぐに私の方にもたれかかって来た

酔っ払っている様ですぐに寝落ち

私も仕事終わりで疲れているのは同じ

可愛い男の子だったら喜んで肩を貸すが

この女には死んでも貸したくない

「もたれんじゃないよ」とばかりに

肩を落として彼女がもたれられない様にしたが

爆睡中なので頭は肩から落ちても

そのままこちらに身を寄せて起きないのだ

次の停車駅で各停に乗り換えても良かったが

何か癪に障る

彼女の体重がこちらにかかりホントに不快だ

意を決して彼女の身体を反対側に押して

こちらにもたれない様にした

反対側には初老の御婦人が本を読んでいたが

女に快くもたれかからせていたのだ

私も自分のした事を大人気ないと反省したが

御婦人の優しさに感動したのだった