出勤時に更新している
今日は寒さが和らいで過ごし易かった
こんな時に思い出すのは
以前、勤めていたリサーチ会社の事
大手スーパーの出店計画に伴い
周辺の道路にかかる負担を予測する為
交通量調査を行うのである
その結果に伸び率をかけて
開店後のおおまかな交通量を出すのだ
日払いバイトを雇い行われる調査
ドタキャンもあるので
余分に人数を取るが
それでも欠員が出る場合がある
そんな時は社員が調査員を兼任する
交差点の角に小さな折り畳み椅子を置き
流入して来る車両、或いは通行人を
方向、車種などに分けて
カウンターを押して行くのである
慣れないと戸惑うが
１５分もすれば大体の人は
スムーズにカウンターを押せる様になる
天候が悪い日は人が集まり難くなる
確か栃木での小さな調査だった
前乗りでホテルから調査員に
電話で翌朝の確認をしたのだが
霜がおりる様な寒い朝
ドタキャンが出たのだ
仕方なく私も調査員に加わる事に…
使い捨てカイロや温かい飲み物は
自腹で調査員に配り
休憩時に利用できるトイレ等も
彼らに予め教えておく必要がある
コンクリートの冷たさが
靴の底からジワジワと体温を奪って行く
交通量調査のベテランは
こんな時に用意周到だ
寒冷地仕様とでも言うのだろうか
長い経験で培ったノウハウが活きている
暑い時もきっと同じだろう
しかもチームを組んで参加するので
ドタキャンはない上に
急な欠員が出た場合も
空いているメンツを都合してくれる
ホントに心強い人達だ
彼らに１交差点を任せると
完璧に仕事をしてくれるので
優先的に調査員をお願いしていた
その当時で４～５０代の男性ばかり
色んなワケありだろうが
余計な事は聞く必要もない
あの人達は既にかなりの高齢者だろう
鬼籍に入った人も居るだろう
でもまだご健在のメンバーは
今も元気に交差点の角で
カウンターを押しているのだろうか
