明日は春分の日で店は休みである
きっといつもの日曜日と同じ様に
だらしなく眠りを貪る一日となりそうだ
最近は地元の繁華街へも足を向けていない
CDショップやブックオフなど
2~3年前なら毎週の様に通っていたのに
歳のせいもあるのだろうが
わざわざ出掛ける気がしないのだ
そう言えば数週間前に行きつけのコンタクトレンズ屋で
いつもの商品を2箱ずつ頼んだら
相変わらず商品が切れていると言って
後日取りに行く羽目になった
まだそれすらも取りに行っていない
一定額を超えると無料で郵送してくれるとの事
あの時お願いしておけば良かった
3月に入ってから店は少し暇になっている
この時期は毎年のことだがお客様の来店が減る
年度末で誰もが忙しい
近隣の店も同じ様だった
土曜日の早い時間、店前でキャッチをしていたら
向かいのスナックのママさんを見つけたので声をかけた
「あらママ、久し振り
この時間にウロウロしてるなんて珍しいわね」
「今夜は暇だわ~
私を入れて3人も出勤しているのに
人件費も出やしないわ」
オネエのマスターとバイトの女性を店に残して
近所のお店の入りを気にして徘徊していた様だ
「ウチも静かでやっと一組お見えになった処よ」
「こんな暇だったら、もう帰ろうかしらね」
出た~、このママは暇だとすぐに帰る癖がある
「でもまだ11時になったばっかりよ」
「そうなんだけどね~」
その後は近隣のお店の噂話に花が咲く
ママとかれこれ30分は井戸端会議をしていた処に
見知った顔の女性が通りかかった
以前当店の真上でマッサージのお店を開いていて
ご自分も住んでおられた方だった
「あら~、ママ久し振りね~」
あの当時は随分と当店のカラオケの音などで迷惑を掛けた
その後、彼女は引越したが
部屋自体は自身の持ち物件だったので他人に貸していた
先日まで中国人の学生が住んでいたらしい
え~?あの女性、学生だったんだ
時おり顔を合わせる事があったが
学生には見えなかった
「だから今は空室よ」
ちょっと間取りだけでも見に来てと言うので
お部屋に上がらせていただいた
2階の角部屋で6畳のダイニングキッチンと
6畳の板張りの部屋が2つ
それぞれに窓が付いていてベランダもある
昼間は日差しがよく入って来そうだ
お部屋は完全に分離されていて
ルームシェアには向いた間取りだった
「それで賃貸料は月幾らなの?」
「9万8千円だけど
お姐さんなら少し負けるわよ」
駅から3分の近さでスーパーも至近だ
だが階下がオカマバーと居酒屋で朝まで営業している
そんな物件に住みたいと思う人は少ない
見に来ても下に飲み屋がある事で敬遠されるとの事
「そうよね~、同じ水商売で朝方まで帰って来ない人なら大丈夫なのにね」
とは言ってもオミズに貸してくれる大家も少ない
「私も誰か心当たりがあったら聞いてみるわね」
一応、社交辞令のつもりで言ったら
「紹介料払うわよ」だってさ
ついでに駅の反対側で営業しているマッサージ店のチラシも出して
「こっちも宣伝してね、お礼するからさ」
しっかり抜け目のないママだったのだ
ところで例の空き部屋
同じ階の向かいの部屋に住んでいた女性が2年前に自殺しているのだ
その部屋は誰か違う人が住んでいるのかしら
きっといつもの日曜日と同じ様に
だらしなく眠りを貪る一日となりそうだ
最近は地元の繁華街へも足を向けていない
CDショップやブックオフなど
2~3年前なら毎週の様に通っていたのに
歳のせいもあるのだろうが
わざわざ出掛ける気がしないのだ
そう言えば数週間前に行きつけのコンタクトレンズ屋で
いつもの商品を2箱ずつ頼んだら
相変わらず商品が切れていると言って
後日取りに行く羽目になった
まだそれすらも取りに行っていない
一定額を超えると無料で郵送してくれるとの事
あの時お願いしておけば良かった
3月に入ってから店は少し暇になっている
この時期は毎年のことだがお客様の来店が減る
年度末で誰もが忙しい
近隣の店も同じ様だった
土曜日の早い時間、店前でキャッチをしていたら
向かいのスナックのママさんを見つけたので声をかけた
「あらママ、久し振り
この時間にウロウロしてるなんて珍しいわね」
「今夜は暇だわ~
私を入れて3人も出勤しているのに
人件費も出やしないわ」
オネエのマスターとバイトの女性を店に残して
近所のお店の入りを気にして徘徊していた様だ
「ウチも静かでやっと一組お見えになった処よ」
「こんな暇だったら、もう帰ろうかしらね」
出た~、このママは暇だとすぐに帰る癖がある
「でもまだ11時になったばっかりよ」
「そうなんだけどね~」
その後は近隣のお店の噂話に花が咲く
ママとかれこれ30分は井戸端会議をしていた処に
見知った顔の女性が通りかかった
以前当店の真上でマッサージのお店を開いていて
ご自分も住んでおられた方だった
「あら~、ママ久し振りね~」
あの当時は随分と当店のカラオケの音などで迷惑を掛けた
その後、彼女は引越したが
部屋自体は自身の持ち物件だったので他人に貸していた
先日まで中国人の学生が住んでいたらしい
え~?あの女性、学生だったんだ
時おり顔を合わせる事があったが
学生には見えなかった
「だから今は空室よ」
ちょっと間取りだけでも見に来てと言うので
お部屋に上がらせていただいた
2階の角部屋で6畳のダイニングキッチンと
6畳の板張りの部屋が2つ
それぞれに窓が付いていてベランダもある
昼間は日差しがよく入って来そうだ
お部屋は完全に分離されていて
ルームシェアには向いた間取りだった
「それで賃貸料は月幾らなの?」
「9万8千円だけど
お姐さんなら少し負けるわよ」
駅から3分の近さでスーパーも至近だ
だが階下がオカマバーと居酒屋で朝まで営業している
そんな物件に住みたいと思う人は少ない
見に来ても下に飲み屋がある事で敬遠されるとの事
「そうよね~、同じ水商売で朝方まで帰って来ない人なら大丈夫なのにね」
とは言ってもオミズに貸してくれる大家も少ない
「私も誰か心当たりがあったら聞いてみるわね」
一応、社交辞令のつもりで言ったら
「紹介料払うわよ」だってさ
ついでに駅の反対側で営業しているマッサージ店のチラシも出して
「こっちも宣伝してね、お礼するからさ」
しっかり抜け目のないママだったのだ
ところで例の空き部屋
同じ階の向かいの部屋に住んでいた女性が2年前に自殺しているのだ
その部屋は誰か違う人が住んでいるのかしら