今日は風が強い
少し早起きしたので洗濯を済ませて干そうと思ったら
強風で洗濯物が飛ばされそうな勢いだった
何気にお隣のベランダを覗くと
既に落下した洗濯物が見受けられた
とても良いお天気なのに洗濯物を干せないなんて悔しい
仕方ないので部屋干しで我慢している
先週久しぶりに遊びに来たタエコ
中学生になった娘の世話で中々以前の様には遊びに出られない
バレーボール進学で部活中心の娘
心優しく純粋な彼女は
バレーは楽しいから好きと言う感覚だった
ところが素質を認められ戦力としてスカウトされた
これまでとは違う練習にとまどい
先輩や仲間たちとの人間関係でかなりストレスを溜めている
夜な夜なタエコの布団に入って来て
「もうバレーやりたくない」と泣くそうだ
タエコもそんな娘が不憫で辛い
数ヶ月ぶりにやって来て開口一番
「病んでるわよ~」
たまたまその日は先に来ていたサンペイちゃんも
かなり色んなモノを溜めてやって来た
サンペイちゃんは71歳のお母さんと2人暮らし
彼は数年前に彼女を失った
その原因が自分にあると思い込み
ずっと懺悔の日々を送っていた
いつも暗い海の底に居るような重い空気
何をやるにしても常に彼女の事が頭をよぎる
楽しい会話をしていても
ふいに顔が曇って何かを思いつめる
励ますにしても軽率な事は言えない
彼の気持ちを慮りながら
「いつまでもその事だけに縛られて前に進めないのでは
彼女とてサンペイちゃんが心配で成仏できないのでは?」
「そうだよね~」
頷くもののきっと彼の心の中は誰にも理解できない
そんなサンペイちゃんが珍しく彼女の事ではなく
その夜はお母さんとの事で気持ちがダウンしていた
タエコがそんなサンペイちゃんににじり寄るが
まるで興味を示さない
サンペイちゃんの心の痛みはどうやったら癒せるだろう
タエコが時計を見てそわそわしだした
飲み始めると止まらない彼女は
この後吉祥寺に行こうと思っているのだ
顔見知りの店で発散したい
「あらタエコ、身体が疼くのね」
タクシーを呼んで彼女は店を後にした
2時を過ぎた辺りからサノちゃん行きつけの店のマスターや
駅の反対側のスナックで働いていたレイナが
友達2人を連れてやって来た
店内は一気に華やかな雰囲気になった
レイナはとにかく明るく元気だ
連れの友達も最初はオカマに圧倒されてたが
徐々に解きほぐされ最後はハイテンションに…
いつの間にかマスターとレイナは合流
どうやら顔馴染みだったようだ
サンペイちゃんはこの雰囲気に気後れしたようで
「お会計…」
ゴメンネ~、せっかく来てくれたのに…
レイナたちはお構いなしにカラオケでノリノリ
ま、とにかく色んなタイプのお客様に恵まれた夜だった
少し早起きしたので洗濯を済ませて干そうと思ったら
強風で洗濯物が飛ばされそうな勢いだった
何気にお隣のベランダを覗くと
既に落下した洗濯物が見受けられた
とても良いお天気なのに洗濯物を干せないなんて悔しい
仕方ないので部屋干しで我慢している
先週久しぶりに遊びに来たタエコ
中学生になった娘の世話で中々以前の様には遊びに出られない
バレーボール進学で部活中心の娘
心優しく純粋な彼女は
バレーは楽しいから好きと言う感覚だった
ところが素質を認められ戦力としてスカウトされた
これまでとは違う練習にとまどい
先輩や仲間たちとの人間関係でかなりストレスを溜めている
夜な夜なタエコの布団に入って来て
「もうバレーやりたくない」と泣くそうだ
タエコもそんな娘が不憫で辛い
数ヶ月ぶりにやって来て開口一番
「病んでるわよ~」
たまたまその日は先に来ていたサンペイちゃんも
かなり色んなモノを溜めてやって来た
サンペイちゃんは71歳のお母さんと2人暮らし
彼は数年前に彼女を失った
その原因が自分にあると思い込み
ずっと懺悔の日々を送っていた
いつも暗い海の底に居るような重い空気
何をやるにしても常に彼女の事が頭をよぎる
楽しい会話をしていても
ふいに顔が曇って何かを思いつめる
励ますにしても軽率な事は言えない
彼の気持ちを慮りながら
「いつまでもその事だけに縛られて前に進めないのでは
彼女とてサンペイちゃんが心配で成仏できないのでは?」
「そうだよね~」
頷くもののきっと彼の心の中は誰にも理解できない
そんなサンペイちゃんが珍しく彼女の事ではなく
その夜はお母さんとの事で気持ちがダウンしていた
タエコがそんなサンペイちゃんににじり寄るが
まるで興味を示さない
サンペイちゃんの心の痛みはどうやったら癒せるだろう
タエコが時計を見てそわそわしだした
飲み始めると止まらない彼女は
この後吉祥寺に行こうと思っているのだ
顔見知りの店で発散したい
「あらタエコ、身体が疼くのね」
タクシーを呼んで彼女は店を後にした
2時を過ぎた辺りからサノちゃん行きつけの店のマスターや
駅の反対側のスナックで働いていたレイナが
友達2人を連れてやって来た
店内は一気に華やかな雰囲気になった
レイナはとにかく明るく元気だ
連れの友達も最初はオカマに圧倒されてたが
徐々に解きほぐされ最後はハイテンションに…
いつの間にかマスターとレイナは合流
どうやら顔馴染みだったようだ
サンペイちゃんはこの雰囲気に気後れしたようで
「お会計…」
ゴメンネ~、せっかく来てくれたのに…
レイナたちはお構いなしにカラオケでノリノリ
ま、とにかく色んなタイプのお客様に恵まれた夜だった