寒の戻りで寒いこと…
せっかく咲き始めた桜の花も震えている
この時期になると必ずお店関係から
お花見のお誘いがあるのだが
プライベートな友達と桜見物するタイミングと
必ずバッティングするのだ
ゲイの友達から電話
「ちょっとオネエさん、今度の日曜なんだけどさ
何人かでお花見すんだけど
アンタも来ない?」
場所は某公園
此処はハッテン場としても有名
「あら桜よりも男を漁りに行くんでしょ」
「勿論じゃないの!女装禁止よ!!」
当日集まったのは私の他に4人
わざわざ遠くから駆けつけた人も居る
近所のコンビニで買って来たワインやビール
おつまみは料理上手なミチコが持参
「あら姐さん、相変わらず顔は不味いけど
料理は最高ネェ」
ミチコは片桐はいりにソックリだが
こと料理に関してはプロ並みなのだ
「朝早くからこんなにたくさん用意するなんて
ホントに大変だったでしょ
毎度感心するわ~」
ミチコが持って来たタッパーは
どんどん空になって行く
隣のグループは学生のサークルのようだ
さきほどから私たちオネエの会話を
何気に聞いている
それを意識してルリコが大袈裟に喋る
「こないだ2丁目でさァ
アイドルの○○を見たんだけど
凄い酔っ払ってて酷かったわよ
テレビで見るのと大違いなの」
隣のグループの地味な女がじっと聞き耳を立てている
「それでさァ、イケメン俳優の○○って
ウリ専で働いてたって有名なんだけど
○○もその店に居たらしいのよ
私が買いに行った時には居なかったわ」
ルリコの話にその女は隣の友達と顔を見合わせている
トイレから帰って来たサチコが興奮して
「ちょっと、いい男が居たのよォ
お便所が一杯だったから
傍の草むらで立ちションしてるの
姐さん好みだったわよ」
「あら、そうなの
まだオシッコしてるかしら
見てくるわ」
そう言ってどっこらしょと立ち上がるカオル
女装禁止と言ってた本人が
しっかりメイクして来てるのだ
それにしてもオネエの花見はせわしない
何処何処にいい男の群れが居るだの
草むらで立ちションを覗き見するだの
最後は酔っ払って些細な事で口喧嘩が始まったりする
また今年もその繰り返しだろうけど
桜の花の下では全てが許されるような気がする
せっかく咲き始めた桜の花も震えている
この時期になると必ずお店関係から
お花見のお誘いがあるのだが
プライベートな友達と桜見物するタイミングと
必ずバッティングするのだ
ゲイの友達から電話
「ちょっとオネエさん、今度の日曜なんだけどさ
何人かでお花見すんだけど
アンタも来ない?」
場所は某公園
此処はハッテン場としても有名
「あら桜よりも男を漁りに行くんでしょ」
「勿論じゃないの!女装禁止よ!!」
当日集まったのは私の他に4人
わざわざ遠くから駆けつけた人も居る
近所のコンビニで買って来たワインやビール
おつまみは料理上手なミチコが持参
「あら姐さん、相変わらず顔は不味いけど
料理は最高ネェ」
ミチコは片桐はいりにソックリだが
こと料理に関してはプロ並みなのだ
「朝早くからこんなにたくさん用意するなんて
ホントに大変だったでしょ
毎度感心するわ~」
ミチコが持って来たタッパーは
どんどん空になって行く
隣のグループは学生のサークルのようだ
さきほどから私たちオネエの会話を
何気に聞いている
それを意識してルリコが大袈裟に喋る
「こないだ2丁目でさァ
アイドルの○○を見たんだけど
凄い酔っ払ってて酷かったわよ
テレビで見るのと大違いなの」
隣のグループの地味な女がじっと聞き耳を立てている
「それでさァ、イケメン俳優の○○って
ウリ専で働いてたって有名なんだけど
○○もその店に居たらしいのよ
私が買いに行った時には居なかったわ」
ルリコの話にその女は隣の友達と顔を見合わせている
トイレから帰って来たサチコが興奮して
「ちょっと、いい男が居たのよォ
お便所が一杯だったから
傍の草むらで立ちションしてるの
姐さん好みだったわよ」
「あら、そうなの
まだオシッコしてるかしら
見てくるわ」
そう言ってどっこらしょと立ち上がるカオル
女装禁止と言ってた本人が
しっかりメイクして来てるのだ
それにしてもオネエの花見はせわしない
何処何処にいい男の群れが居るだの
草むらで立ちションを覗き見するだの
最後は酔っ払って些細な事で口喧嘩が始まったりする
また今年もその繰り返しだろうけど
桜の花の下では全てが許されるような気がする