ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年10月4日。ウクライナ侵攻から224日目

2022-10-04 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年10月4日。今日もミンスクは午後から雨です。

 ベラルーシ大統領は今日、ロシアによるウクライナ侵攻にベラルーシは参加していると認める発言をしました。このタイミングで認めたのはなぜでしょう。
 一方で「誰も殺していないし、どこにも兵士を送っていない」とも述べています。
 ロシアから、ベラルーシからも兵を出すようしつこく要請されているのでは・・・と思います。
 さらにベラルーシから動員はしないと改めて強調。国民の間で動揺が広がらないように配慮しています。
 ベラルーシ兵士は確かにウクライナ領内に侵入していません。ただ、ロシアで動員されたロシア兵2万人がベラルーシ領内の軍事基地で訓練を受けているという噂が流れています。そういう意味ではベラルーシも参加していると言えます。訓練そのものでなくても、ロシア兵士のための食事の調達や寝る所の提供をしているわけですから。

 またベラルーシ大統領は、
「私たちの参加は、ベラルーシ領内での紛争の拡大を防ぎ、ポーランド、リトアニア、ラトビアからのベラルーシへの攻撃を防ぐためのものだ。ベラルーシ領からロシアを背後を撃つ者は誰もいない。」
と発言。ロシアを外敵から守っているという立場を強調しています。

 ベラルーシ大統領は「動員はしません。」と繰り返していましたが、いつでも徴兵できるのか確認すると発言しました。
 部分的動員を行ったロシアのケースをよく参考にし、学ぶべきところは学ぶよう徴兵責任者に指示しました。
 つまり、動員はしないといながらも、もし動員を行うとなったら、迅速に徴兵できるよう、今から準備しておくように指示したということです。
 またベラルーシ大統領は、ロシアの今回の部分的動員について、起こった問題についてはあれこれ言わず、実際に起こった事実だけを吟味して、ベラルーシ軍の教訓とすべきと話しました。
 ロシアで起こった問題について、召集令状が届いたとき、動員対象者は、ロシアからどこかへ出国していたり、病気になったり、死んでいたりした。これらを事実として、ベラルーシでどのように動員するか、参考にすべきということです。


 ロシア国防相は今日、部分動員令発出後「本日までに20万人以上が軍に加わった」と述べました。あと10万人ですね。


 ロシア軍によりどこかへ連行されて所在不明だったザポリージャ原発の所長が開放されて、家族の元に戻ったとIAEAが発表しました。良かったです。


 徴兵対象年齢に当たる男性は全員出国できないウクライナ。そのうち4州がロシア領に編入されたので、出国できるようになりました。
 その代わり、ロシアの部分的動員の対象になり、今すぐ徴兵される可能性が出てきたので、さらに第3国へ出国する動きが出ています。


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