ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2022年8月14日。ウクライナ侵攻から172日目

2022-08-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2022年8月14日。

 ザポリージャ原発があるエネルホダル市長は今日、ロシア軍が原発付近を少なくとも6回砲撃したと非難し、そのため原発職員1人が死亡、数人がけがをしたと通信アプリで明らかにしました。
 原発を稼働させているウクライナ人職員にも犠牲者が出たこと、憂慮されます。


 ロシアの民間軍事会社ワグネル。ウクライナのルハンスク州ポパスナに活動拠点本部を置いていました。
 そしてその本部が入った建物の前で覆面をしているものの記念撮影。ネット上に上げました。画像に写りこんでいたさまざまな情報から場所がウクライナ側により特定。ハイマースにより、ピンポイントで攻撃を受け、リーダーを含む数名のメンバーが死亡しました。(このリーダーはウクライナ人だそうです。ロシアの民間軍事会社に就職していたようですね。)
 うかつに画像をネット上に上げたらすぐに場所が特定されてしまう時代なんですね。
 

 ラトビアはすでに発給されている居住許可とビザを見直し、ロシアのウクライナ侵略を支持する人は取り消されるべきだとラトビア大統領が発言しました。
 将来的には、ロシアの市民権を取得したラトビア人も居住許可を発行されるべきではないという意見も述べました。
 つまり、ラトビア人がロシアの市民権(国籍)を取得した場合、ラトビアには住めなくなるということです。

 また、以前の政府の政策(ロシア人に居住許可を簡単に与える。その裏にロシア人ビジネスマンの利益が隠されていたこと)がラトビアの安全保障を脅かす結果となっているので、これらの政策を見直す時が来たとも発言しました。
 そしてロシアについて、どのような国家構成だったときでも、常に帝国主義的であり、近隣諸国に脅威を与えてきたと厳しく非難しました。
 ラトビアはウクライナ侵攻が始まった2 月24日以降、ロシア人に観光ビザを発給していません。ところが、シェンゲン・ビザを持っているロシア人はラトビアに入国できるので、これはあまり意味がありません。
 そのためラトビア大統領は、
「フィンランド、エストニア、チェコなどの考えが同じ国とともに、EUレベルでのロシア人への観光ビザの発行を停止するよう要求する必要があり、これはロシアに対する追加制裁となるだろう。」
と提案しています。
 確かに今は観光どころではないですよね。

 エストニアはシェンゲンビザをすでに持っているロシア人のエストニア入国をすでに制限しています。
 リトアニアもEU レベルでのロシア人へのビザ発行の終了を支持する姿勢を示しています。
 

 夫の友人でドイツに移住したベラルーシ人が久しぶりにベラルーシへ里帰り。
 ベラルーシやロシアのメディアでは、ドイツはエネルギー不足になり、物価が上がり、冬場の燃料として薪を用意しているなどと、ネガティブキャンペーンと思われるニュースばかり流しているのですが、実際に住んでいる人からすると、
「ドイツ広いし。私が住んでいるところでは確かに物価が上がったけど、特に混乱なんかしていない。」
だそうです。


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