ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

震災から8年

2019-03-11 | 放射能関連情報
 東日本大震災から8年が経ちました。
 犠牲になられた方々には、鎮魂・・・という言葉しか思い起こされません。
 3.11という節目の日付を迎え、日本からの情報が伝わってきていますが、やはり帰宅を許された地域への帰還者は増えていないようですね。
 戻った方の健康にはどうか手厚いケアをお願いします。
 チェルノブイリ原発事故後、汚染地域にとどまった人や戻った人の多くは高齢者(と言っても50歳以上)の方が多かったのですが、予想以上に元気に暮らしていた(いる)ようです。
 もっとも、もともと健康な人たちで、家の近くに病院がないと不安だとか高血圧の薬を常に飲んでいます、というような人はいませんでした。

 逆に子どものために汚染地域から遠く離れた人たちの決断は尊重に値します。
 事故さえなかったら、人生も大きく変わらなかったのに、という思いを抱えながら、新しい生活を築くのは本当に大変だと思います。
 福島第1原発でまだまだ事故処理作業が続いている今、安全だと思うところへ移るのはその人にとって大事なことです。 

 先日埼玉在住の方からメールをいただいて、自宅の空間線量の計測を続けているということでした。このような努力の継続が大切です。
 8年前と比べて、75%に減少しているそうです。
 8年かかって、25%減ったということですが、個人的にはもっと減っておいてほしかったと思います。
 今は土壌の計測も重要になってきていますね。
 測定して問題がなければ、そこで育てた農作物を食べてもよいと思います。
 問題がなければ、と言っても、基準値以下だったらそれでよいのかときかれると、やはりゼロ、つまり汚染されていないものを食べるのが理想としか言えません。
 
 ベラルーシではもうすぐチェルノブイリ原発事故から33年になりますが、汚染地域になったことのない首都ミンスクで事故後生まれ育った子どもでも内部被曝しています。
 日本にいる方でも、機会があればぜひ内部被曝を測定してください。
 
 

この記事についてブログを書く
« チロ基金の活動「ビタペクト... | トップ | チロ基金の活動「ビタペクト... »

放射能関連情報」カテゴリの最新記事