ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ペクチンの効果を発見・実証したウクライナ

2011-07-13 | 放射能関連情報
 そもそもペクチン剤が体内の放射能を体外に排出する働きがあることを、最初に正式に証明し、商品化したのはベラルーシ人ではなく、ウクライナ人でした。
 もともとソ連では1950年代末からペクチンの放射能排出作用について研究が始まっていたそうです。

 チェルノブイリ原発事故が起こってから、11年後の1997年にはすでに「ヤブロペクト」というアップルペクチンが開発され、商品化されました。その前にヤブロペクトが放射性物質のほか有害な物質(鉛など)も排出する作用があるということが、ウクライナ保健省から認められました。
 ちなみにヤブロペクトのヤブロ、とはリンゴのことを意味します。つまりアップルペクチン、をロシア語で言うのを縮めた言い方です。

 画像はウクライナ保健省がヤブロペクトについて認可したときの書類をコピーしたものです。(画像をクリックすると拡大します。)
 これが2005年にベルラド研究所が発表した「ベラルーシのチェルノブイリ・ゾーンにおける住民の放射線モニタリングとその食品」の初めのほうに引用されています。
 これがないと、ベルラド研究所も前に進めませんからね。(ビタペクトはヤブロペクトをさらに改良したものですから。)

 画像は最初の1枚だけですが、全部で3ページにわたり、ウクライナ保健省の公印も押してありますし、認可するに当たり、効果を調査した保健省下の研究機関であるウクライナ学術調査医薬品研究所のメンバーの方々の氏名と署名が13名分記載されています。

 しかしこの画像
「ロシア語だから分からない。Tは嘘をついているのではないか?」
と思う人もいるでしょう。
 この書類はフランス語版もありますので、次の記事をご覧ください。
 
 

この記事についてブログを書く
« ペクチンが体内の放射能を排... | トップ | フランス語版です »

放射能関連情報」カテゴリの最新記事