ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

ベラルーシのコロナウイルス感染者97499人。死者数977人

2020-10-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月30日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は97499人になりました。1日の新規感染者数は970人です。

 死者数は977人になりました。

 85982人が回復しました。

 

 1日の新規感染者数が900人台だった5月ごろは図書館内のグループ授業も禁止されていましたが、第二波の今では何の通達もありません。

 

 ベラルーシの公立小中高校では今日から約9日間の秋休みに入りました。

 

 大学では体育の授業中止、講義が遠隔授業に切り替わるところも出てきました。

 


10月30日、朝から

2020-10-30 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月30日、いつものように出勤しようと自宅近くの停留所からバスに乗り、次のバス停に到着するまでの間、窓の外を見ていたら、自宅の3軒隣のマンション1階に防弾チョッキ姿の警官2人が自動小銃を手にして、入り口左右に立っていました。

 このマンションの1階は店舗になっているのですが、空きテナントになっていてシャッターが下りているので、どうして警官がこんなところにいるのか理解できないままバスは通り過ぎて行きました。

 職場に到着してからネットで検索しましたが分かりません。何かこのマンションで事件が起きたというより、何か(誰か)を警護するために配置されただけなのかもしれません。

 

 昨日は通勤途中で、「珍しく今日はパトカーも護送車も救急車も見かけないなあ。」と喜んでいたら、はしご車が走っていくのが見えました。サイレンは鳴らしていないので火事ではないです。

 どこか高層の建物に白赤白の旗が掲げられているのを、取り外しに行くところなのです。消防署は今消火作業だけではなく、旗を取り外す作業に追われています。

 

 複数の企業でストライキに入る従業員が続いています。一方で、

「私は政府に反対です。選挙のやり直しを! ストライキに入ります!」といった宣言をスマホで動画に撮り、それをネット公開するという形のストライキが増えています。

 さらにストライキに入った人に対し「私はこの人の意見を尊重し、支持します!」というメッセージ動画を作ってネット上で公開する人もいます。

 ストライキも様変わりしましたね。

 その結果、こんな動画作って流すな、と叱責を受けて、解雇されています。解雇されても支援基金から生活費をもらえるので安心です。逆に動画を作って顔も本名も出しておくと、

「本当に私はストライキしてたんです。本当に私の政府に対する考えはこうです。」と証明できるので、すぐに支援金がもらえる根拠になりますね。

 

 現在、ベラルーシ医大では150人を超える教職員が、

「学生を退学処分にしないでください。」という要求書に署名して、学長に提出しようとしています。

 学生も大勢集まり、退学処分になった学生の救済、つまり退学取り消し処分を求めるデモを大学の中で行なっています。

 

 ミンスク市立第4ギムナジア学校で昨日起きたことが分かってきました。

 まず高校生たちが、政府に反対して授業をボイコット、歌を歌うデモを校内で行った。それを知った保護者の1人(生徒の父親)が「君たちは信じられない(ほどすばらしい)」と書いたプラカードを持って、学校前で1人立っていた。それを見た学校の警備員が、危険人物が学校に近づいていると勘違いしたのか、わざとなのか、警察を呼ぶボタンを押した。それで治安部隊がやってきて、男性を拘束、校内にも入ってきた。生徒はびっくり。今朝100人以上の保護者が学校に詰めかけ、学校は何してるのかと校長を詰問。

 その後生徒たちは手に白紙をもってデモ集会を校内でしました。白い紙は自由の象徴だそうです。

 

 700人の教師が嘘と不法の政府に対して抗議する署名をしました。

 3200人の医療従事者が大統領選のやり直し、医大生や医療従事者への弾圧に反対する署名をしました。

 

 ベラルーシ大学、ベラルーシ医大(21人が退学処分)、ミンスク言語学大学、ベラルーシ情報ラジオエレクトリック大学、ベラルーシ芸術アカデミー、ベラルーシ技術大学、ベラルーシ文化芸術大学、ベラルーシ経済大学(15人が退学処分)などで退学処分になった学生の処分取り消しを求めるデモ集会が始まり、卒業生や保護者、教職員も集まっています。

 デモ集会参加中の学生にピザや飲み物など差し入れる人たちもいます。

 

 ミンスク言語学大学では、学長室の前に警官がいて、誰も出入りできません。

 その学長室で叱責されていた1人の助教が身柄拘束されました。また学部長の1人が解雇されました。

 ベラルーシ医大で、学生側を支持していた学部長が有給中であるにかかわらず、今日解雇されました。

 ベラルーシ医大の学長は退学処分にした21人の学生に対し、「6−7ヶ月の間、病院で看護師か衛生士をしてたら、復学できる。」と言ったそうです。

 1人の女子学生は、ドイツ語が上手なので、ドイツの医大学への転入を考えています。

 

 

 ブレスト州立病院前で「医者の解雇は患者の命を縮める」と書いたプラカードを持って立っていた白衣の男性4人(おそらくこの病院に勤務する医師)は、30分後身柄拘束されました。

 このことがネットニュースで流れると、医師たちが立っていたその場所に人間の鎖ができました。

 

 ミンスク市立第3歯科病院勤務の4人の看護師が逮捕されました。今日のうちに裁判があり、罰金刑の判決が出ました。

 

 今晩も団地デモです。

 大統領はデモ集会を行う人々に対し、「徹底的に鎮圧する。もう容赦しない。」と今日言及しました。