10月18日、ビテプスクで初雪が降りました。
今日も予定通り反政府派のデモ行進が始まりました。今日はパルチザンスキー大通りに沿っての行進ということで、午前中から通りの要所に護送車や軍用車放水車などが配置されました。また近くのいわゆる国道4号線の片側車線が封鎖されました。
またその周辺の地下鉄駅6駅が閉鎖されました。夕方5時ごろには閉鎖は解かれました。
またミンスク以外の地方都市でも世界の町でも反政府デモ集会、行進、人間の鎖などが作られました。
縦36メートル横71メートルの白赤白の旗がミンスク市内の団地の高層マンションから吊り下げられました。もちろん最大級の大きさです。
モバイルの接続状態が非常に悪くなりました。
パルチザンスキー大通りに沿ったデモ行進は5000人ぐらいから始まり、だんだんその数を増やしています。ところどころで身柄拘束が始まっています。
そして百貨店「ベラルーシ」近くにまで到達しました。
その後デモ行進は反対方向、うまり街の中心部に向かって進み始めました。
国営テレビSTVがデモ行進の取材を始めると参加者から、「STVは恥知らず! 帰れ!」などのが上がりました。きっと「下品な反政府デモ参加者たち」として報道されるのでしょうね。
デモ参加者が治安部隊に向かって石を投げたので、治安部隊はゴム弾を発射しましたが、負傷者はいませんでした。
また百貨店ベラルーシのすぐ近くで護送車から閃光弾が数発発射されました。負傷者はいないようです。
団地デモに参加している人の取り締まりも始まりました。近所の人たちと茶話会をしているだけで、こういった場では麻薬の取引が行われているので、取り締まるというのが治安部隊側の主張です。
実際に団地デモに治安部隊がやってきたところもあったようですが、本当に麻薬の取引などが行われている証拠はもちろん見つかりませんでした。そのため拘束はなかったようです。
突然拘束され、取り調べ中に大怪我を負わされた生花店の店主ホロシンさんは家族そろって出国しました。治療とリハビリのためです。ホロシンさんは必ず近いうちにベラルーシに帰国してまた生花店を続けたいとマスコミの取材で話しました。(精神的にも静かなところで療養するほうがいいですよ・・・。)
今日は少なくとも150人が拘束されたようです。
ベラルーシでは9月、物価が6.1パーセント上昇しました。これから生活がどうなるのか・・・
一方でちょうど1週間後の日曜日、10月25日までに政治犯を解放するよう野党は大統領に求めています。25日のデモ集会が最大の規模になりそうです。
大統領が求めに応じなかった場合、26日から全国ストライキを野党が呼びかけています。
ベラルーシ内務省は、退役軍人に明日午後1時にミンスクに集合し、政府支持デモ行進をするよう呼びかけました。
ミンスク市内に住んでいる人だったら行きやすいのですが、リタイアして何百キロも離れた地方の田舎に住んでいる人にまで、ミンスクまでバスで連れて行ってあげるから、地方都市のどこそこまで来てください、とバイバーで連絡があったそうです。高齢の方、病身の方はとてもミンスクまで来られないでしょう。
またこのように高齢者をミンスクに連れて行って、集団でデモ行進をさせて、コロナウイルス感染のリスクにさらし、また地方への拡散につながりかねないことを政府が計画するのはどうなのでしょうか。