ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

10月10日、今日もデモ集会、大統領が対話へ

2020-10-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月10日、白赤白の旗を掲げては、それが外され、また掲げられるという競争が今日も始まりました。

 フェンスにくくりつけられた白赤のリボンをいちいち切り取って外すのは面倒になったのか、火をつけて燃やすという対処方法が採られることもあります。

 

 ミンスク市内では毎週土曜日恒例の女性の行進が始まりました。

 またキエフやワルシャワ、ブリュッセル、ロンドン、ニューヨーク、ブタペストなどでもデモ集会が行われ、ビリニュスにはチハノフスカヤ氏も参加しました。

 4ヶ月ぶりにベラルーシで拘留されている夫のセルゲイ・チハノフスキー氏と話ができたと取材で話しました。

 勾留中のマリヤ・コレスニコワ氏の弁護士は裁判を前に、弁護士資格を剥奪され、弁護士なしでコレスニコワ氏の裁判が始まるかもしれません。

 

 ミンスク市内の刑務所にルカシェンコ大統領が電撃訪問しました。そこには大統領選に立候補すらできなかったババリコ氏とその息子、ハンガーストライキをしていたズナク氏などが禁固刑に服役中です。

 一人一人に個別の面談ではなく、一度に複数の政治犯とされる人たちと大統領が一つのテーブルを囲んで話し合っているようすが写真に収められ、報道されましたが、会話の内容については報道されていません。

 大統領は、以前「犯罪者と対話する必要はない。」と主張し続けていたのですが、今日の刑務所訪問は事前に誰にも知らされておらず、ババリコ氏、ズナク氏など対話に応じた人たち、その弁護士にとっても予期していないことだったそうです。

 大統領の刑務所訪問は4時間半に及んだそうです。

 対話に応じる姿勢を初めて見せましたが、その内容が気になります。

 

 昨日、学生の町、つまり軍人の町のように学生寮が集まっている地区があるのですが、そこで茶話会をしていた学生のグループの輪に警察がやってきて、ベラルーシ医大の6年生の学生を身柄拘束しました。

 連日住民の手作り風団地デモが各地で行われていますが、トラクター工場地区と言われる住民用のチャットを管理していた女性が今朝から音信不通になっていることが分かりました。チャットは閉鎖され、女性の夫も音信不通です。

 

 ドブルィシという小都市で、町の秋祭りが開かれ、素朴な手作り風の屋台などが並んでいるところを地元のブロガーが幼い息子を連れて動画撮影しながら紹介をしていると、警官がやってきて「撮影をやめろ。」「秋祭りの撮影をしているだけですよ。」と反論すると身柄拘束。警察署へ連行していきます。

「何の理由で連行するんですか。」

と男性ブロガーが何回も聞いているのに、黙っている警官。そのようすが全て撮影され、ネット上で拡散しました。

 

 EU加盟国で在ベラルーシ大使を帰国させていない国はオーストリアとイタリアの二カ国だけになりました。

 

 

 


チハノフスカヤ氏が国から借金している? 弁護士は否定

2020-10-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

チハノフスカヤ氏の夫は(当人たちからすれば無実の罪で)逮捕され、大統領選挙に立候補することを阻止されたのですよ。

 自分の夫を刑務所に入れた大統領に、妻がお金を貸してと頼んだり、実際にお金をもらって、うれしいありがとう!と首にしがみついたりしますか?

 私のように「?」となったり、吹き出した人もいますが、もちろん大統領の発言を全て真実だと思っている人もいますから、中には「やっぱり、チハノフスカヤなんてとんでもない女だ。」と改めて思った人もいるでしょう。

 

 翌日、10月10日チハノフスカヤ氏の弁護士で、当日行動をともにしていたコワリコワ氏(その後路上で身柄拘束され、その後出国するか裁判にかけられるか選べと警察に迫られ、出国を選び、現在ポーランドでベラルーシ反政府活動をしています。)がメディアの取材に応じました。

 ベラルーシ大統領がチハノフスカヤ氏が借金をして出国したとする日、一日中チハノフスカヤ氏といっしょにいたが、チハノフスカヤ氏は内務大臣に電話などしなかったし、大統領と借金の話なども全くしていない、と証言しました。 


新美南吉記念館HPでも紹介していただきました

2020-10-10 |   新美南吉

 日本文化情報センター日本語教室の生徒30名が参加した新美南吉記念館の「明日をとどける」プロジェクトがHPやごん吉くんフェイスブックなどでも紹介されました。

 ベラルーシからも仲間入りできてありがたいことです。それにごん吉くんにほめられるとうれしいですね。

 新美南吉記念館HPの「明日をとどける」紹介ページはこちらです。日本の子どもたちや音楽付きの朗読などいろんな朗読動画が集められています。この中にベラルーシからも仲間入りできてよかったです。

 ごん吉くんフェイスブック(10月8日)でも紹介されました。

 ごん吉くんツイッターはこちら(10月9日)です。

 日本でもベラルーシでも、世界中どこででも伝染病の流行とか自然災害とか、たった一人の個人の力ではなかなか解決できない問題がいつもあるのですが、人類の歴史の中ではそんな中でもくぐり抜けてきた過去があると思います。だからこそ未来に希望を持って進んでいくほうがいいのだと思いました。新美南吉さん曰く、明日のほうが私たちがやってくるのを待っているのですから。

 「明日」という詩を書いたとき、南吉さんは19歳。コロナ禍の日本人だけでなく遠い国に住む外国人にも力を与えてくれるような作品になるとは予想してなかったでしょうね。 

 文学が持つ力を受け取ることができて、このプロジェクトに参加できたことベラルーシ人の日本語学習者も嬉しく思っています。

 この「明日をとどける」プロジェクトを発案した新美南吉記念館の皆様にも感謝申し上げます。 


ベラルーシのコロナウイルス感染者83023人。死者数891人

2020-10-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 10月10日の書き込みです。

 ベラルーシのコロナウイルス感染者数は83023人になりました。1日の新規感染者数は552人です。500人台に増えました。

 死者数は891人です。

 76983人が回復しました。

 205件の検査数となりました。

 

 ミンスク言語学大学で30人の集団感染が発生したようです。そのうち6人が教員だそうです。


ロシアの二人組、チハノフスカヤ氏になりすまし?

2020-10-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 今年3月ロシアの二人組、英ヘンリー王子にいたずら電話 グレタさん装う というニュースが流れました。

 この二人組がデンマーク議会の非公開オンライン会議中に、チハノフスカヤ氏になりすまして発言していたことがばれてニュースになりました。

 民主主義と人権のための闘いにおいてベラルーシの人々を支援することへの可能性について会議は40分間続いたのですが、参加者がチハノフスカヤ氏の発言がおかしいことに気がつき、会議は中止となりました。

 その後なりすまし事件として報道され、すぐに身元が確定されました。

 通称ボバンとレクサスというロシア人男性二人組ですが、チハノフスカヤ氏は女性で、このロシア人二人はどちらも男性です。

 このオンライン会議は非公式だったので、なりすました二人がどのような発言をしたのかは公開されていません。

 またデンマークも外交上の問題は起きていないとしています。詳細は捜査するそうで、またこの二人組がオンライン会議での内容をこれから暴露する可能性はあります。

 


最も活発な反政府デモ参加者とは

2020-10-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報

 治安部隊長が新聞のインタビューで、最も活発に反政府デモに参加している人について、

「アナーキストとサッカーファンだ。」

と答えました。

 アナーキストはもとも無政府主義者なので、理解できますが、サッカーファンがみんな反政府主義者とは限らないのでは・・・。

 サッカーファンで、現大統領支持者のベラルーシ人もいっぱいいると思いますが・・・

 実際に反省デモ集会を厳しく取り締まっている治安部隊長の発言なので、何か根拠になる証拠を把握しているのでしょう。

 

 無政府主義活動を行なっていたため、逮捕された日本人男性についてですが、起訴されたもののまだ裁判は始まっていません。

 これが反政府デモ行進の近くに偶然いただけで身柄拘束されていた人だったら、すぐに解放。

 白赤白の旗を持っていて拘束されたのなら長くても25日の禁固刑で釈放されていたと思うのですが、この男性の場合、アナーキストだから治安部隊から、積極的に反政府活動していた証拠とされているのか、日本国籍を持っていたことで、外国勢力との関係が疑われるとして、慎重に捜査されていて、裁判そのものが始まらない(仮に禁固刑になるとして、逆に判決が出ると釈放される時期の目処が立つと言えば立つのですが。)そのために、先行きの見えない状況に置かれています・・・。