ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第204回」

2017-01-16 |   ビタペクト配布活動
 1月16日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第204目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。
 今回はセルロースを3個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを3部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2483個、セルロースの合計は85個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは2156部となりました。
 今回で通算220回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2483人の子どもにビタペクトを、約76人の子どもにセルロースを、2156家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html



(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/bb1fb7afb4cac464789e2684181e7d42


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80


 チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a


 今年はビタペクト3がまだチェコから輸入されておらず、今回はセルロースの配布となりました。ビタペクト3がベラルーシに届き次第、購入の予定です。
 今回は3家族がSOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。


(家族A)

お母さんがマリナ・ゴルカ市(チェルノブリ原発から約280キロ)から2人の実子を引率していました。この家族には1個のセルロースを渡しました。
 それぞれの内部被爆の測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(チェルノブイリ原発事故発生時9歳)13ベクレル
女子(14歳)  9ベクレル
女子 (3歳) 26ベクレル △

 14歳の女の子ですが、6年前に甲状腺肥大が見つかり、投薬治療を続けています。最近やっと小さくなってきたとお母さんは喜んでいました。しかし2年前から太りだし、14歳の今体重が96キロあります。
 食べすぎなどが理由ではなく、ホルモンバランスの異常だと思います。
 甲状腺のほうはよくなってきたそうなので、もしかするとこれからやせてくるかも知れません。


(家族B)
 お母さんがブレスト市(チェルノブイリ原発から約440キロ)3人の実子を引率していました。
 この家族には2個のセルロースを渡しました。
 それぞれの内部被爆の測定結果はこのとおりです。△印の子どもにセルロースを渡しました。

母親(チェルノブイリ原発事故発生時13歳)34ベクレル
男子(13歳) 25ベクレル △
女子(11歳) 28ベクレル △
女子 (8歳)  7ベクレル

 お母さんはゴメリ州の出身で、13歳の息子もゴメリ州の生まれだそうです。生まれてから5ヵ月後にブレストに引越しをして、その後はブレスト在住。さらに2人の子どもが生まれたそうです。
 子ども達は比較的健康だそうですが、お母さんは慢性胃炎に悩まされているそうです。


(家族C)

 お母さんがブレスト市(チェルノブイリ原発から約440キロ)4人の実子を引率していました。
 この家族にはセルロースを渡していません。
 それぞれの内部被爆の測定結果はこのとおりです。

男子(13歳) 19ベクレル
女子(11歳)  6ベクレル
男子 (8歳)  6ベクレル

 このお母さん(チェルノブリ原発事故発生時15歳)はさらに2人の娘(22歳と5歳)を引率していましたが、この2人がインフルエンザにかかってしまい、ベルラド研究所へ測定に行きませんでした。
 お母さんの話によると、子ども達は持病などはないそうです。お母さん自身は、多産のためか、最近は歯が悪くなり、しかも疲れが慢性的に取れないということでした。
 お母さんはウクライナ西部の出身で、今はベラルーシに住んでいるということでした。

 画像は記念撮影したものですが、年長の子ども達は学校に行っていたり、インフルエンザで寝ている子どももいて、全員が写っているわけではありません。 

 今回も子どもたちに折り紙、折り鶴、文房具、おもちゃなどをプレゼントしました。
 早速折り紙に挑戦する子どももいて、とっても喜んでいました。

 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙やなど子どもたちへのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に深くお礼申し上げます。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。