ベラルーシの部屋ブログ

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全住民にヨウ素剤=原発事故に備え―ベルギー

2016-04-29 | 放射能関連情報
 ベルギーからのニュースです。
 原発事故だけに備えるのではなく、テロ攻撃も心配しているのでしょうね。

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全住民にヨウ素剤=原発事故に備え―ベルギー

時事通信 4月29日(金)6時10分配信
【ブリュッセル時事】ベルギーのデブロック保健相は28日までに議会に対し、原発事故時に備え国内の全住民にヨウ素剤を配布する計画を明らかにした。

 同国の原発は老朽化が進みトラブルが相次いでおり、住民の不安に対応する必要があると判断した。同国メディアが報じた。

 ヨウ素剤には内部被ばくを低減させる効果があり、日本の一部地方自治体も原発周辺の住民に事前配布しているが、政府が全住民を対象に配るのは珍しい。

 従来は原発から20キロ圏内の住民に配布していたが、保健相は公共放送RTBFに対し、「従来の措置を100キロ圏内でも講じる必要がある」と強調、ベルギー全土を対象にする方針を示した。

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 日本でも同じようにしたらいいとは思いませんが、せめて自由に薬局で買えるようにならないものかと思います。
 ベラルーシでは処方箋なし、年齢制限なしで自由にヨウ素剤を買えます。

 「こんなもの飲んだって効かない。」という人は買わなければいいだけの話。
 「私の家は原発から21キロ離れたところにある。だから買っておく。」という人は自主的に買えばいいでしょう。」

 自由な選択ができるようになってほしいです。

 意外と日本は自由がない国なんですね。

 さて、チェルノブイリ原発事故が起きたとき、その放射能はヨーロッパ中に拡散しました。
 正直言って、ベルギーの原発が事故を起こしたら、ベルギーに住んでいなくても、ヨーロッパ中の人が被爆対策をしなくてはいけません。
 もちろんベルギー以外のヨーロッパの国でも原発保有国はあります。
 なので、我が家ではヨウ素剤を常備しています。

 「ヨウ素剤購入にどうして自腹を切らないといけないのか? 国が建てた原発なんだから国が負担して国民全員にに配布するのが当然。」
という人もいるかもしれませんね。

 でもそんなこと言っているうちに時間がどんどん経つので、早めに対策しておくほうがいいです。
 日本人の場合、地震や水害などに備えて、非常袋を用意しているでしょう? それと同じです。