ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

チロ基金の活動「ビタペクト&『放射能と栄養』無料配布・SOS子ども村 第151回」

2013-08-19 |   ビタペクト配布活動
 8月19日にビタペクト3と「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピー無料配布運動として、SOS子ども村への第151回目の配布を実施いたしましたので、ご報告いたします。

 今回はビタペクト3を7個、そして「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーを10部渡しました。
 これで今までに配布したビタペクト2、ビタペクトT、ビタペクト3の合計は2051個、「チェルノブイリ:放射能と栄養」のコピーは1880部となりました。
 今回で通算165回目の配布となりました。
 延べ人数ですが、2051人の子どもにビタペクトを、1880家族に「放射能と栄養」のコピーを配布したことになります。

(これまでのビタペクト配布運動について、詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/bitapekt/index.html


http://blog.goo.ne.jp/nbjc/c/e1e67d76a4796f3c95377bb7bdabd215


(またこの活動報告を読むにあたり、「チロ基金の活動『ビタペクト2無料配布』について追加のご説明」も併せてご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/67c3b73ea2f30e880c3d4eb8bedded13


(ビタペクト2とビタペクトTについてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/5cab63b65562dd2f64a820a7e4298a0b


(ビタペクト3についてはこちらをご覧ください。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/922c333857741c5448f66d4fe00b25e1


(チロ基金は以前ビタペクトに代わり、ペクチン入りセルロースを配ったことがあります。セルロースについてはこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/43f810eddd1efc451f5171ef3cd35a7a



(「チェルノブイリ:放射能と栄養」について詳細はこちらをご覧ください。)

http://belapakoi.s1.xrea.com/chiro/katudou/chel/index.html


(SOS子ども村についてはこちらをご覧ください。) 

http://belapakoi.s1.xrea.com/jp/no2/2001/soschild.html


(WBCによる測定、ビタペクトを開発、製造、販売しているベルラド放射能安全研究所の公式サイトはこちらです。)

http://www.belrad-institute.org/


(ベルラド研究所について日本語でご紹介している記事はこちらです。)

http://blog.goo.ne.jp/nbjc/e/c382ef7eca8660531e895c8a646e7f2a


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%AB%E3%83%A9%E3%83%89%E6%94%BE%E5%B0%84%E8%83%BD%E5%AE%89%E5%85%A8%E7%A0%94%E7%A9%B6%E6%89%80



 今回は3家族がボブルイスク市(チェルノブイリ原発から約200キロ)から、SOS子ども村に保養滞在していました。それぞれの家族にお話を伺いました。

(家族A)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。
 この家族には3個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時13歳)14ベクレル  
長女(15歳)31ベクレル ○ 
次女(14歳)41ベクレル ○
次男(10歳)30ベクレル ○

 健康状態についてお母さんにお話をうかがいました。
 長女は貧血気味だそうで、ときどき気分が悪くなったりしますが、医者からはこの年齢の女子に多いことだから、心配しないよう医者に言われたそうです。
 次女はときどき胃炎を起こしています。
 次男は健康、とのことでした。

 この家族は比較的高い数値だったのですが、お母さんが言うには、お父さんが狩猟を趣味にしており、この冬非汚染地域の森で、野生のイノシシやシカをとってきて、それを家族みんなで食べているそうです。
 特にお肉が大好きなのが次女だったので、次女だけベクレル数が高かったのではないか、とお母さんは心配していました。
 次女が胃炎を起こしているのは、食べた肉に含まれている放射能のせいで胃が直接炎症を起こしている可能性もあります。

 採った野生動物の肉は地元の保健所で放射能を測定しているそうです。
 その結果、基準値以下だったので、食べてもいいと許可が下りたから食べていた、と話していました。
 基準値以下といっても、0ベクレル(不検出レベル)だったわけではなく、少しは汚染されていた肉だったそうです。
 お母さんには基準値以下であっても、野生動物の肉の場合、自宅でさらに塩水に漬けるなどして、さらに放射能を除去する方法を採ってから、食べるようにしたほうがいい、と話しました。
 お母さんもこれからはそうする、と言っており、ビタペクト3を飲んだ後、再測定したいと言っていましたが、住んでいるボブルイスクにWBCの測定をしてくれる病院などがあるのか、全く知らない、ということでした。調べてみて、地元にない場合は、ミンスクのベルラド研究所まで再測定に行きたいと話していました。


(家族B)

 お母さんが3人の子どもを引率していました。
 この家族にはビタペクト3は渡していません。測定の結果がよかったからです。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。

母親(事故発生時6歳)15ベクレル  
長男(12歳)13ベクレル  
次男 (3歳)10ベクレル 
三男 (0歳) 0ベクレル

 測定の結果がよかったので、お母さんは喜んでいましたが、三男は小さすぎて、うまくお座りもできず、正しく測定できたのかよく分かりません。
 長男と次男はよく耳や喉、鼻の病気にかかり、よく病院に行っているそうです。
 長男は足を骨折していて、どうしたんですか?と尋ねると、乗っていた遊具のねじが劣化して外れ、足に落下したため、骨折したそうです。運が悪いです・・・。
 一ヶ月入院して、退院後SOS子ども村へ保養に来たのですが、本当に気の毒でした。

 
(家族C)

 お母さんが4人の実子と知人の娘1人を引率していました。家族Cのお母さんと家族Bのお母さんは姉妹です。
 この家族には4個のビタペクト3を渡しました。それぞれの体重1キロあたりの放射能測定結果はこのとおりです。○印の子どもにビタペクト3を1個ずつ渡しました。

母親(事故発生時2歳)15ベクレル  
長男(10歳)11ベクレル  
次男 (7歳)23ベクレル ○
長女 (5歳)35ベクレル ○
次女 (5歳)34ベクレル ○
女子(10歳)44ベクレル ○

 長女と次女は双子です。
 長男は健康だそうです。次男はアデノイドを手術で取り、ほぼ同時に中耳炎の手術も受けたことがあるそうです。
 双子姉妹は1年ほど前から、転んだりなどのストレスを感じて泣き始めると、ヒステリックな泣き声になり、そのために呼吸がうまくできなくなって、酸欠を起こし気を失う、という症状が2人ほぼ同時に始まったそうです。
 医者は「成長すれば(精神的に大人になるにつれ)このような症状は治る。」と言っているそうですが、とにかく怪我したり、驚いたりして泣き始めると大変なことになるので、非常に気を使うとお母さんは話していました。
 医者は神経の興奮を鎮める鎮静剤を購入するように処方箋を書いたのですが、地元では手に入らないため、保養中にミンスクへ買いに行きたいとお母さんは話していました。
 しかし幼稚園の子どもに神経に作用する薬を飲ませて大丈夫かしら、と心配になりました。安くて手に入りやすい自然素材に近いハーブティーなどを使うのはだめなのか、と思いました。
 次女は顔に赤チンのようなものを塗っていたので、尋ねると、顔をかいていて、皮膚の傷にばい菌が入り、炎症を起こした、ということでした。もうすぐ治るとお母さんは話していました。

 知人の娘ですが、数値が高かったのは、この子の母親がウクライナ出身で、チェルノブイリに近いからだ、と引率したお母さんは話していました。しかしこの子が生まれたのはベラルーシで、しかも、事故から時間も経っているので、母親の被爆が子どもに妊娠中に移動した、ということは考えにくいと言いました。
 しかし、この子の母親は毎年夏、ウクライナの実家に子ども達を連れて帰省しており、村の中で作られた作物などを飲んだり食べたりしているそうです。
 ウクライナと言っても広いのでウクライナのどこなのか、女の子に尋ねると、北ウクライナということでした。チェルノブイリ原発もウクライナの北のほうにあるのですが、これだけでは汚染地域に母親の実家があるのかどうか分かりません。
 引率したお母さんはこの子の兄弟も被曝している可能性が高いので、測定を受けるほうがいいと話していました。 


 画像は記念撮影の様子です。お昼寝中のため写っていない子どももいます。また保養とは関係のない人も3人写っています。(^^;)
 子どもたちに折り鶴や折鶴の作り方を説明した紙(千羽鶴プロジェクト)、折り紙用の紙をプレゼントしました。
 このほか着物をほどいて作った巾着袋やカスタネット(日本風のものではないですが)も渡しました。
 それから日本の絵葉書の裏に子どもたちの名前を書いて渡しました。みんな大喜びでした。
 日本語で数字を10まで数えられる男の子もいましたが、「ネットで覚えた。」と言っており、時代の流れを感じましたよ。
 
 最後になりましたが、ビタペクト3の購入費、そして「放射能と栄養」をコピーするために必要な経費を寄付してくださった方々、折り紙や絵葉書、手作りの巾着袋などのプレゼントを寄贈してくださった方、また日本ユーラシア協会大阪府連主催のバザーなどでSOS子ども村への交通費を捻出してくださった多くの日本人の皆様に、この場を借りて深くお礼申し上げます。
 多くの方々に支えられて、この活動が続いています。
 ベラルーシの子どもたちもお母さんたちもSOS子ども村の職員の方々も皆様に大変感謝しております。本当にありがとうございました。