◆本日の行動予定(「再」は昨年も訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)
①Global Gaming Expo(G2E)見物
②(再)ハンバーガー店「Five Guys」再訪
③(初)ダウンタウンのバーケード「THE NERD」
**************** 第4日目
①G2E
【EVERI】
今年の最大の見どころの一つは、IGTと合併したEVERIがどうなっているか(関連記事:IGTとEVERIが合併! 今年のG2Eはいかに?)だったが、来てみれば何のことは無い、例年通りどちらも独立したブースを構えていた。そもそも合併話がニュースになったのはつい最近の事で、その時点で既に今回のG2Eの予定は固まっていたであろうから、この結果は不思議ではない。
EVERIのブース。昨年と同じ場所にEVERIとして単独で出展しており、IGTとの合併話の影響は微塵も感じられない。
(その良し悪しはともかくとして)毎度意欲的な挑戦を見せるEVERIだが、昨年ほどぶっ飛んだものはなかった(関連記事:新ラスベガス半生中継2023年G2Eショウ(5) DAY 3・G2Eショウ(後半))。それでも、透過液晶のビデオリールで背後のメカリールを伸長する「ZOLTAR」や、リールに現れた数字がそのまま獲得数となるリールマシン「CASH MACHINE」を大型液晶に組み込んだ「CASH MACHINE INFERNO」など、過去作をアレンジして新味を出そうとしていた。
前面の液晶で背後のメカリールを拡張する「ZOLTAR」(左)と、「CASH MACHINE INFERNO」(左)。メカリールと透過液晶の組み合わせはずいぶん以前からあったが、あまり効果的な使い方はできていなかったところ、EVERIは考えてきた。
EVERIではもう一つ、カジノで遊んだスロットマシンで得たポイントを使って家ではモバイルからプレイするという、普通の生活にカジノプレイを浸透させるたいへん危険なシステム「CASH &COGS」が目を惹いた。
「CASH &COGS」のパネル展示。モバイル機器を通じて日常にカジノを持ち込む試みは最近激しくなっている。
【KONAMI】
今年のコナミは、コナミのくせにけしからんことに、入場者をオペレーターやディストリビューターなどに限定するクローズド展示で、入ることができなかった。外から伺う限りでは隠さなければならないものなどないように思えるが、資料を調べると、従来プレイヤーズカードを使っていたプレイヤーのトラッキングを、カードが無くても顔認証で自動的に行えるシステムを展示していたらしい。このシステムでは、遊んだ履歴だけでなくそのプレイヤーがどのくらいカジノに滞留していたかまで捕捉してロイヤルティを評価できるとのこと。一見便利なようだが、常に監視されているようにも思えて、なんだか気持ち悪い。
コナミのブース。周囲をフェンスで取り囲み、入場者を制限している。
【ARUZE GAMING GLOBAL】
昨年破産(関連記事:アルゼゲーミング、消滅の危機)し、スロットマシン部門は「Play Synergy」社に、ETG部門は「Interblock」社に買い取られたアルゼだったが、「Play Synergy」社は社名を「ARUZE GAMING GLOBAL」に変更したため名前は残った。
その「ARUZE」のブースを探したのだが見つからない。昨年と同じ場所には「AG2」と掲げたスロットマシンメーカーが出展している。偶然ショウ会場で出会ったかつての同僚と立ち話をした際にこのことを言うと、「それがARUZEですよ」と教えてくれた。
ARUZE GAMING GLOBALのブース。「AG2」と掲げられている。言われてみればわからないものでもないが迷惑である。
ARUZEは「無双」と日本語で書かれたキャビネットを展示。ワイヤレス充電機能が備わっているが、十分に充電するにはそこそこ長い時間ゲームをする必要があるのではないか。充電のためにスロットマシンで何百ドルもなくしたりしそうだ。
無双キャビネットのバンクとコンパネ部分。
【SEGASAMMY CREATION】
昨年は「獣王」や「ガメラ」など、日本の4号営業で成功したIPを流用したタイトルを展示して、そのガラパゴス感に不安を感じていたSEGASAMMY CREATIONだったが、最近「RAILROAD RICHES」と言うタイトルがどのカジノにも設置されるほどヒットしており、またブースに展示されている他機種も4号っぽさが無くなっていていて、今後の発展の期待を感じさせた。
SEGASAMMY CREATIONのブース。前面にヒット作「RAILROAD RICHES」を配している。ローカルではボイド系、ステーション系共にどこでも4台かそれ以上が導入されており、客付きも良かった。
【IGT】【LIGHT & WONDER】【ARISTOCRAT】
今年はこれら大手三社がこぞって入場者を制限するクローズド展示を行っていた。情報では、L&WがARISTOCRATから訴えられて新製品の稼働を停めさせられているとのことで、今回のショウでL&Wはその続編を出展していたらしい。IGTがクローズドにする意味はよくわからない。どこも産業スパイ的なものにそんなにナーバスにならなきゃならないのか。
クローズドと言えばアルゼのETG部門を買収したInterblockも昨年同様ブースを壁で覆って外からは何も見えない完全なクローズド展示だった。確かに最近のラスベガスでは、特に中規模以下のカジノでテーブルゲームを撤去してETGに入れ換えるところが増えており、ETGの需要が増えているので、よそにヒントを掴ませたくないという思惑はあるのかもしれない。
①IGTブースの入り口。フェンスには「IGTのお客様&招待客限定」と書かれたプレート。 ②L&Wのブース。周囲をフェンス越しに覗き込んでいる人も多い。 ③ARISTOCRATのブース入り口。脇に回ればフェンス越しに中を見ることはできる。 ④Interblockのブース。ブースを高い壁で完全に囲い、中が見えない。
②FIVE GUYS
ショウ見物終了後、昨年レンタカーの修理のあんちゃんに教えてもらって行き感動したFIVE GUYS。標準のトッピングに含まれるソテーされたマッシュルームが効いている。ドリンク(大)を付けて$15.61(税込)。最近は慣れてきて、この程度の値段にさほど驚かなくなってしまっている。良くない。
FIVE GUYSのチーズバーガー。トッピングは標準の「All The Way」+ハラペーニョ(無料)。
③THE NERD
2002年に鳴り物入りでオープンしたが鳴かず飛ばずで今では半分廃墟となっているダウンタウンのネオノポリス内にあるボウリング施設を備えたバーケード。これまで何度か訪ねてきているがいい加減な営業時間で入れずにおり、今回初めて入ることができた。
THE NERDはダウンタウンの半廃墟Neonopolisの2階にある。なぜタコなのか、その由来は不明。
NERDの店内。①ゲームコーナーその1。 ②ゲームコーナーその2。結構スペースの余裕を感じさせる。 ③ボウリング施設。8レーン。 ④「Cosplay」を標榜しており、貸衣裳がある他、SF映画やプロレスに関する飾りや掲示物があちこちにある。
【本日のゲーム】
今日も2回、4ロイヤルが配られた(確率は1/2765)がダメだった。うん、いや、わかっていたことだ。
苦しいゲーム展開が続く中、やっと出てくれた4A。普通のDDBなら500ドルになる手だが、これはDDBAFなので200ドルにしかならない。それでもまあ、多少の足しにはなってくれる。
(つづく)
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