オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

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新ラスベガス半生中継2024年(6) DAY 6:最終日:最後のゲーセン巡り

2024年11月24日 19時06分18秒 | 海外カジノ

いよいよ今年の巡礼も最後の日を迎えた。諸事情により今夜のみホテルをオーリーンズに移す。前日の夜のうちにパッキングを済ませておき、朝、部屋のテレビからチェックアウト手続きを行い、荷物を車に積み込んでゴールドコーストを離れた。

◆本日の行動予定(「再」は過去に訪れている場所、「初」は今回初めて訪れる場所)

①(初)AREA 15
②(初)Hyper X Arena (Luxor内)
③(初)Fun Dungeon (Exculibur内)
④(初)The Arcade (Orleans内)

最終日の巡礼地図。ホテル(★)をゴールドコーストからオーリーンズに移す。

**************** 第5日目

①AREA 15
ウィン・ラスベガスやリゾートワールドに近い辺りの西側に、壁に「AREA15」と大書された大きな物流倉庫のようにも見える建物があることに気づいたのは、昨年の巡礼で目的地までの道順をGoogleストリートビューで確認している時だった。調べるとどうやらバーケードのようなものらしいということで計画に入れたが諸事情により実現できなかったので、今年こそはと意気込んでいた。

I15から見たAREA 15。Googleストリートビューより。

公式サイトを見ると、「セキュリティのために」との理由でチケットを事前に入手しておく必要があるというので、オンラインで3人分のチケットを予約し、QRコードも送られてきた。しかし実際の入場の際に提示を求められなかった。チケットの料金は、入場するだけなら無料だが、様々な有料アトラクションのアドミッションを含んだパッケージもある。ただ、結構高い

AREA15の実際の所在地は、州間高速道路I15の脇を並行する「ランチョ・ドライブ」と言う道路沿いにあるが、この辺の道路はものすごくわかりにくい。開店時刻の11:00到着を目指していたが、目標は見えているのにさんざん悩んで迷ってやっとたどり着いたのは11:30ころで、その時点で駐車場には結構な数の車が停まっており、入り口にはいくらかの行列さえできていた。盛況なようで結構なことではある。

中に入るとブラックライトに照らされた大きなドクロに迎えられる。当初は、一昨日に行った「Player 1」(関連記事:新ラスベガス半生中継2024年(3) DAY 3:例によって(主に)ゲーセン巡り+Sphere)みたいなものを想像していたが、広い場内の壁側にはアトラクション、飲食、物販の店が並んでいる。

入場してすぐに目に入る大きなドクロ。全体的にブラックライトと蛍光色で幻想的な空間になっている。

場内の案内図。なお、「イルミナリウム」と言うアトラクションが入る別棟もある。

AREA15は、強いて言えばセガがかつて「ディズニーを目指す」と言って展開していた「ジョイポリス」をもっと洗練して大規模にしたような複合娯楽施設だった。ここで丸一日過ごすこともできると思うが、有料アトラクションは結構な費用はかかる。

ドクロの背後には物販店があり、その前に立っていた係員がセガのカンバッヂのネックレスを付けていたので話しかけてみたところ、熱烈なセガファンとのことだった。「カシアス」と名乗った彼はサービス精神にあふれたいい奴で、写真を撮らせてくれと頼んだらいろいろとポーズを決めてくれた。

同行者二人との記念撮影に応じるカシアス。

面白グッズなども販売しているキャンディショップ(駄菓子屋)「Rocket Fizz」には極めてクレイジーな瓶入りソーダがたくさん並べられていた。

駄菓子屋「Rocket Fizz」の入り口とそこに陳列されているクレイジーなソーダ。

日本でも昔、「ジンギスカン味キャラメル」が流行ったことがあるが、このクレイジーな瓶入りソーダもそのようなコンセプトの物だろうか。ピクルス味、エンチラダ味、マスタード味、ベーコン味、スイートコーン味、埃味など「飲めるものなら飲んでみな」と言わんばかりのソーダが並んでいる。場内で飲むことができるというので、なるべく変なものをと思ってベーコン味を買ってみた。

ベーコン(メイプルシロップ付き)味のソーダ。$5は少し高いがここは引くわけにはいかない。

ベーコン味ソーダは、スモーキーなにおいを感じるが、そこまでベーコンぽくもなく、飲めないものでもない。ただ、べらぼうに甘かったのはさすがアメリカだと思った。

ARIA15内には、「ASYLUM」というバーケードが入っている。ワタシが初めてAREA15を知った時は、こここそがAREA15だと思っていたが、いくつもあるコンテンツのうちの一つに過ぎなかった。ASYLUMは1階と2階に分かれており、1階は年少者も入れるが、2階はバーエリアがあり、21歳以上に限定される。

ASYLUMの階段の踊り場から、1階と2階を見る。

階段を上がり切った2階の様子。アップライトのレトロゲームにバーのコンセプトはPLAYER 1とよく似ている。

ここもレゲエファンには楽しめそうなので、「ラスベガスレゲエ紀行」として別に取り上げようと思う。

②Hyper X Arena
カジノホテルLuxor内のeスポーツ施設。入ってすぐの右手にはゲーミングPCを時間貸しする「ゲーム・ラウンジ」があり、奥にはeスポーツスタジアム「ジ・アリーナ」があるが、この日の「ジ・アリーナ」は貸し切りイベントのため入れず。

Hyper X Arenaの入り口から中を臨む。右手に「ゲーム・ラウンジ」が少し見えている。左手には関連グッズの物販があった。

「ゲーム・ラウンジ」は。平日の日中にも拘らずそこそこ人が入っている。料金は1時間$15、2時間$25、4時間$40と、安くはない。

ゲーム・ラウンジとそこでゲームに興じている人々。

③Fun Dungeon
カジノホテルExculibur内のアミューズメント施設。Exculiburは元来Circus Cirucusの系列で、子供連れ客ウェルカムのポリシーを継承しており、このFun DungeonもCircus Circusの「The Midway」と同じように、係員がオペレートするカーニバルゲームも多く設置されている。

④The Arcade
今回の旅行の出発前、同行者の一人が「ナムコの『Time Out』というロケに行ってみたい」と言い出した。調べると、オーリーンズにあるとのこと。オーリーンズはボイド系列のローカルカジノでワタシの定宿の一つであるにもかかわらず、そんなアーケードがあるとは知らなかった。

しかし、ナムコはコロナ禍を境にここからは撤退しており、現在は「The Arcade」となっていた。だが、設置機種や扱っている景品はナムコのものが多かった。

■最後の戦い
いよいよ明日の夜明け前にはラスベガスを発たなければならない。今夜はカジノで一晩を過ごし、寝不足状態を作っておく必要がある。そして最後の夜と言うことであれば、ビデオポーカーもデノミを上げて最後の勝負に臨もうとしたのが運の尽きだった。

デノミ$1のDDBAFを一晩中叩いて出たクワッズは僅か3回。 しかもいずれもボーナスが付かない通常のハンなので250コインにしかならない。ただ、インサイドで待つストレートフラッシュが1回出ているので、250コインの当たりは全部で4回と言うことになる。

最後の夜に出た僅か4回の250コインの当たり。④は6-7-8-10のインサイド4ストレートフラッシュからの完成。

この日も1回だけ4ロイヤルがディールされた。

この日唯一ディールされた4ロイヤル。どうせならストレートフラッシュの代わりにこちらで1/47を引きたかった。

これよりひどい目に遭ったことは過去に一度あるが、今回はそれに次ぐ記録的にドイヒーな一夜だった。これにより、久しぶりに大けがをして泣きながら日本に帰国することになった。帰りの飛行機では、成田到着まえの食事の配膳の音で目覚め、しっかりいただくことができたが、たいした慰めにはならなかった。

(このシリーズ終わり)


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