オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

第九回アミューズメントマシンショウ(3)出展機種画像2

2022年07月03日 15時59分11秒 | 歴史

1970年10月に開催された第9回アミューズメントショウの出展機種画像その2です。機種名は全日本遊園誌1970年11月号の記載に従っており、誤りもそのままにしてあります。

・五十音順出展社別で掲載しています。

・無印=ワタシの手持ち資料。
 ★印=拙ブログをご高覧いただいているさる凄い方から過去にいただいていた物。
 ▲印=全日本遊園70年5月号、7月号、11月号、または71年1月号、4月号に掲載されていた記事・広告
 ■印=遊戯機械名鑑'74/'75

・ショウ出展時と販売時期は必ずしも一致するとは限りませんが、少なくともその機種が70年10月時点には存在していたことの証明にはなります。

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セガ

■「ジェット・ロケット」。ジェット機を操作して地上の目標を攻撃するゲームとのこと。youtubeに動画が上がっており、まっすぐ進むだけでなく旋回もしているように見える。

グランプリ」。ほとんど関西精機の「インディ500」のコピーだが、衝突するとハンドルが振動するという、「何か一つヘンなことをしないと気が済まない」(関連記事:「パンチング・バッグ」(sega, 1962)のフライヤーから思ったこと)セガらしい特徴があった。

 

ダービーデー」。3頭の馬のミニチュアが走るプライズ機。ゲーム開始時に選んだ1頭が1着になると景品が出る。馬は自動的に進み、パチンコ部に打ち出したボールが通過したロールオーバーの番号の馬はスピードアップする。また、盤面の馬蹄型は反時計回りに回転しており、ここに入ったボールは選んだ馬がスピードアップする「YOUR HORSE」のロールオーバーに吐き出される。しかし、選んだ馬はほかの馬よりも進行が遅く、多少リードしても放置すれば抜かれるようにできている。ゲームスタートボタン(ハンドルの左にある丸いボタン)を省略し、馬を選んだらすぐにゲームがスタートする「ジョッキークラブ」も後に発売された。

 

スタントカー」。これもゲーム場で見た記憶はない。説明によれば、プレイフィールドの上から落ちてくるボールを、下の方にある車(フライヤーにはほとんど写っていない)を操作してバンパーで弾き返し、時間内に1番から7番までの穴すべてに入れると、バックグラス下部に見える穴から景品が払い出されるとのこと。

太東貿易

★「スペースドッキング」。前年の1969年、アメリカはアポロ9号、10号、11号、12号と立て続けに有人宇宙飛行船を打ち上げ、日本でもちょっとした「アポロブーム」に沸き返った時代だった。二機の宇宙船が宇宙空間で落ち合って接続するランデブードッキングと言う言葉は流行語となり、男女のデートの比喩としても使われた。中村製作所も同テーマの機械を作っていたように思うが、資料が出てこない。

 

★「アポロ・ボール」。風俗営業の許可を得た6カードビンゴ(関連記事:IPDBと「アポロボール(TAITO, 1971?))。これもアポロブームに乗ったネーミングであろうことは想像に難くない。しかし、ワタシはセガの同内容のビンゴ機「スキルボール」(関連記事:スキル・ボール(初の国産ピン・ビンゴ)と大岡山のオリンピアセンターの記憶)はあちこちで見かけたが、アポロボールを見たことはない。

 


★「ファンタジー」。70年頃に頒布された総合カタログから部分を拡大した画像。詳細は過去記事「1960年代のTAITO(5)追加情報その3」をご参照ください。

 


★「マジックカート」。フライヤーを見る限り、「マジックカード」が正しいらしい。パチンコ型のプライズ機で、8カ所の穴全てにボールを入れるとリプレイもしくは景品が出る。時間制で、最後の15秒は中央下段の「ラッキーホール」が開き、ここに入っても勝ちとなる。

東光遊園設備

★「パチンボール」。セーフ穴に入るとガムが出てくるプライズ機。70年前後はガムを払い出すパチンコのプライズ機がいくつもあった。当時、子供向けに売られているガムは3枚入りで10円が相場だったが、プライズ機だと同じ10円で5枚、6枚のガムが手に入る甘い機種もあった。


中村製作所

▲「レーサー」。これも関西精機の「インディ500」の後追い企画ではあるが、エネミーカーの影絵には立体モデルを使用しており、機構は全く異なる。その技術は後の「Formula-X(1973)」や「F-1(1976)」にも応用された。

 

▲「ミニコンピューター」。スクリーンに映し出される問いにYESかNOで答えていくと、最後に適正な職業が提示される。恋人版もあるとのことだが、ワタシは見たことはない。赤塚不二夫さんの人気漫画「もーれつア太郎」をちゃんと版権を取って使用しているところがナムコらしい。「道端に落ちている1円玉を拾うか?」という問いだけはなぜか覚えている。

 

▲「サーテイテスト」。盤面に並ぶ1から30までの番号が付いたボタンを番号順に押していく。制限時間内に何番まで押せるかを競う。日本遊園設備の「ホイホイテスト」など、ほぼ同様のゲーム機はこれ以前にもいくつかあったはず。

 

★「ベースボール」、「浪人」、「プレイランド」。おそらくは有限会社こまやの代理出展。中村製作所はこれ以前にも「こまや」の「クレイジー15ゲーム」等3種のピンボール機を掲載するフライヤーを頒布している(関連記事:初期の国産フリッパー・ピンボール:こまや製作所製の2機種)。

(次回につづく)


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8 コメント

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Unknown (EM好きおじさん)
2022-07-03 18:00:33
nazox2016様こんにちは。思い出したゲーム機をいくつか。

JET ROCKET:これは結構面白かったです。攻撃目標の地面が向こう側から手前へ動いていますが蛍光色を使っており攻撃目標が良く見えました。操縦桿を動かすと水平線が左右に傾いて旋回している気分も出ていました。地面に弾が当たった時の音がハズレの時は小さく、命中時は大きくなります。ボタン1押しで3連射ですがうまくいくと複数発が当たり判定されて「ズン、ドカーン、ドカーン」という感じでした。

GRAND PRIX:インディ500はかなり遊んだのですが、これはクラッシュ時ハンドルがガタガタするんでしたっけ、1度だけ遊んだ気がします。

DERBY DAY:たまに遊びました。途中まで選んだ馬がリードする時もあるのですが、がんばっても後半で失速して抜かれてしまうのです。選んだ馬の所にかなり連続して玉が入らないと勝てない様になっているのでしょう。うまくできていました。

STUNT CAR:ハンドルを回すと車が左右に動いて、手前に転がって来るボールを車のバンパーに当てると向こう側へ弾くのですが、写真に写っているスロープに玉がうまく乗らないと奥まで行ってくれないし、弾いた玉が変な所に当たってすぐ落ちてきて弾き返せないとか、あまり面白くありませんでした。

パチンボール:旅館のゲームコーナーによく置いてあった様な気がします。

RACER:邪魔カーが立体的になってインディ500の鳥観図よりは雰囲気が出たけれどまあこんなものか…という感じでした。

30TEST:このテーマはもっと前からあったと思います。

あと、前回の「スーパーマッチ」ですが、サッカーではないテーマで同一構造のマシンを見た気がするのです。何だったかな…


それではまた。
Unknown (nazox2016)
2022-07-03 22:28:03
EM好きおじさん、いつも貴重なコメントをありがとうございます。私も70年前後の機械を遊んでいる世代ですが、タイトルとゲーム内容まで覚えている機種はそれほど多くないので、ご存じの方のお話はたいへん助かります。
「スーパーマッチ」に似たゲームはワタシもいくつか見た覚えがあります。今後、資料を見つけたらご紹介していきたいと思います。
Unknown (Robot415)
2022-07-11 17:29:43
毎度ながら、沢山の貴重な資料を有難うございます

立命館大RCGSの西角友宏さんインタビューで何度か出てきた、
"スペースドッキング"について気になって調べていた所で、非常に助かりました

Midwayが輸入して、米国にて"Apollo 14"の商品名で販売した個体のプレイ動画がYoutubeにありますね

中村製作所の類似ゲームは"ドッキングアポロ"でしょうね
Unknown (nazox2016)
2022-07-11 22:53:56
Robot415さん、貴重な情報をありがとうございます。中村製作所は「ドッキングアポロ」でしたか。検索したところ一つヒットしました。

Apollo14をyoutubeで探したところ、いくつか見つかりました。
ワタシも一度だけ遊んでおり、大変難しいゲームだった記憶が蘇りました。本当にありがとうございます。輸入者はMidwayではなくChicago coinのようですね。
またいろいろ教えてください。
Unknown (Robot415)
2022-07-12 09:48:46
>nazox2016様

すみません。ご指摘の通りMidwayではなくChicago Coinでした

YoutubeといえばSEGAのStunt Carも動画ありますね。これは難度高そうですね・・・
Unknown (nazox2016)
2022-07-12 21:58:42
Robot415さん、引き続きStunt Carの情報をありがとうございます。
全日本遊園誌の紹介文では「1番から7番までの穴」とありましたが、動画を見ると穴ではなくロールオーバーを通すということのようですね。
業界誌の機種説明ではこのような事は往々にしてあるものですが、動画で確認できる時代になって本当にありがたいことです。
Youtubeでは4件の動画を発見しましたが、いずれもプライズ機ではなく、リプレイ仕様になっていたのも発見でした。
Super match (caitlyn)
2022-07-13 10:24:02
for EM好きおじさん: There are many games that resemble Super Match.
Super Match was made in Germany around 1969.
I have some information on it here: http://pinballnovice.blogspot.com/2021/04/mini-match.html

In Japan, the chassis style was used for many games. They quickly changed the European plunger for a pachinko handle.

There are many similar games that are not in that post. There were similar games from Germany and the UK, and a few others from Japan.
Unknown (EM好きおじさん)
2022-07-13 13:13:57
こんにちは。

for caitlyn : Thank you very much, I remembered that the game I had seen was "BIG HIT".

ケイトリンさんのおかげで、私が見たゲームは野球テーマだった事を思い出しました。 このゲームはかなり多くの同系統ゲームが作られたのですね。オリジナルのプランジャーが日本ではパチンコのハンドルに置き替えられていたのか…言われてみればそうでした。私はオリジナルのゲーム(類似品だったかもしれない)を遊んだ記憶がありますが、プランジャーの向きがパチンコと逆なのでやりにくいと感じました。私の想像ですが、国内ではパチンコのハンドルが手に入り易いので替えてしまったのではないでしょうか。

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