来たる3月4日(火)から3月13日(水)まで、ラスベガスに行って参ります(帰国は14日)。つきましては、毎週日曜日更新を目指している拙ブログですが、次回3月9日の更新はお休みさせていただきます。ご了承ください。
今回のラスベガス巡礼スケジュール。4日(火)出発/現地到着、13日(木)現地出発で帰国は14日(金)の9泊11日。
今回は滞在期間が長いので、いかにゲームをせずに過ごすかが課題となります。
ところで、ラスベガスでは今回の旅程中の3月9日(日)午前2時からサマータイムが始まります。これがどんな混乱を引き起こすのか引き起こさないのか、ちょっと不安です。スマホの時計とか、操作なしでもちゃんと対応してくれるものなのでしょうか。
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今回はたいした情報が無いので、久々にゲームに関係しない話をオマケにしておこうと思います。
世の中は「推しブーム」のようですが、漫画読みであるワタシには「推し」マンガがいくつかあります。そのうちの一つ、「国民クイズ」は、1993年に講談社の「モーニング」に連載された作品です。連載開始当時、ワタシは「とんでもなく面白いマンガが出てきた」と思ったのですが、特にセンセーションを巻き起こすということもなく、1995年に完結しました。
講談社版「国民クイズ」単行本全4巻。ずっと後に太田出版より上下二巻で復刊されたが、ベストセラーランキングに入ったという話は聞かない。
「国民クイズ」とは、視聴者参加のテレビのクイズ番組です。この番組に出場し、「合格」すれば、どんな願いも日本国の決定として叶えられることが保証されています。憲法は「国民クイズは国権の最高機関であり、その決定は国権の最高意思、最高法規として、行政、立法、司法、その他あらゆるものに絶対、無制限に優先する」と定めており、その憲法すら例外ではないとしています。
「国民クイズ」番組のオープニングシーン。
出場者が希望する願いは、「いなくなった犬を探して」のようにささやかなものから、「一生贅沢できるお金をちょうだい」、「隣の奥さんを殺して」、果ては国際紛争に軍事介入するまであり、コンピューターによって定められた得点を獲得すれば「合格」となります。つまり、行政に何かして欲しければ国民クイズで勝ち取れ、という国家体制です。
内容は、今や世界一の大国なのに社会は荒廃している日本で圧倒的多数の国民が支持している国民クイズ体制と、これに反対する勢力との対立と謀略がうずまくポリティカル・サスペンス・ドラマですが、そこで描かれている近未来のディストピアワールドと風刺の精神は、名作映画「ロボコップ」に通じるところも多いと思います。
連載中はさほど話題にはなりませんでしたが、ワタシはずっと、「国民クイズ」はいつか再評価される時が来ると信じていました。これまでにも一度(もしかしたら二度)、その再評価がなされかけていると思われることがありましたが、不発だったように思います。しかしこのたび、NETFLIXで実写ドラマ化されるとのことで、俄然期待が高まっています。
ただ、連載開始時の日本はその経済力が世界で幅を利かせていたので漫画内の設定にも違和感は無かったのですが、あれから「失われた30年」を経た今、当時を知らないナウなヤングにはあまりにもアリエナイ設定に見えてしまうかもしれません。また、マンガが実写化されると残念なものになることが多い点も不安ですが、それでもこのドラマ化には期待したいと思っています。