オールドゲーマーの、アーケードゲームとその周辺の記憶

コインマシンやギャンブルゲームやカジノの歴史的エピソードとか、時々カジノ旅行記とか、たまにスポーツやマンガとか。

AM産業と業界誌の謎(1)

2022年05月01日 12時21分55秒 | 歴史

アミューズメント産業」という月刊のAM業界誌があります。創刊は1972年で、創刊号の表2ページ(表紙の裏)には、冒頭で「明けましておめでとうございます 本年もよろしくお願い申し上げます」と謳うセガの広告が掲載されており、その発刊が正月前後頃であることが窺えます(関連記事:新年のご挨拶2021)。

アミューズメント産業の創刊号の表紙(上)と表2のセガの広告。この時点での誌名は「アミューズメント」。スキャンではなくカメラで撮影しているので画質が悪い。

創刊時の誌名は「アミューズメント」となっています。これがいつ「アミューズメント産業」に変わったのかはよくわかっていませんが、調べることはたぶん可能で、これはそれほど難しい謎ではないと思います。

ところで、比較的最近、ワタシは「アミューズメント」という名称の業界紙の画像をTwitterで拾いました。

Twitterで拾った業界紙「アミューズメント」の画像。アングルは補正してある。

TLが流れてしまってオリジナルのツィートが特定できず、未承諾のままでの転載となりますが、当座はなにとぞご容赦ください。オリジナルをお持ちの方からコメント欄にご連絡いただければ削除いたします。

このアミューズメント紙の発行時期や発行者を知りたいのですが、奥付部分は解像度が低く、判読が難しいです。

アミューズメント紙の奥付の拡大図。判読が難しい。

かろうじて「5月1日(木) 昭和44年 第十三号」までは読めるのですが、枠内の部分はほとんどわかりません。なんとなく、1行目は「発行所(者?)」で、2行目には「アミューズメント」の文字が入っているように見えます。3行目は発行者名、4行目以下が所在地と電話番号のように思えます。

ひょっとしてこの新聞形態の「アミューズメント紙」が雑誌形態の「アミューズメント誌」を経て、現在の「アミューズメント産業」に変わっていったのかもしれない。と思っていたところに、つい先日、拙ブログに時々英語のコメントをくださるカナダのCaitlynさん(関連記事:カナダからの手紙 with オールドゲームコレクション)が「全日本遊園」という業界誌のPDFファイルをシェアしてくれました。

このとてつもない資料は、70年4月号(No.28)、5月号(No.29)、7月号(No.30)、11.12月号(No.32)、71年新年号(No.33)、4月号(No.34)をスキャンしたものです。彼女はこれらを、Discordサーバーを通じて友人から入手したと言っています。

全日本遊園1970年4月号の表紙。

「全日本遊園」の奥付には、「全日本遊園施設事業協同組合」の名があり、その中の全日本遊園編集局が出版していると記されています。

全日本遊園1970年4月号の奥付。「全日本遊園施設事業協同組合」と、「全日本遊園編集局」の名が見える。

さて、ここまでに4つの業界誌紙の名前が出てきて早くも混乱してきたので、一旦整理しておきます。

これまでに出てきた業界誌紙のリスト。

上記リスト中の「手元にある最古/最新の資料」は、ワタシの手元にある資料の中での最古及び最新の意味です。創刊と終刊の意味ではない点にはご注意ください。

これら4誌紙の関連について現在はっきりと言えることは、「アミューズメント産業」は、雑誌形態の「アミューズメント」から誌名が変更されたものであるということだけで、他の2誌紙との関連はまだ明らかにはできておりません。

業界誌紙は、AM産業の業界団体の機関紙として発行されているものですが、業界団体はその歴史上離合集散を含む再組織化が頻繁に繰り返され、そのたびに名称が変わっているので検証が厄介です。これは、日本にAM産業が生まれた当初の経緯から、AM業界には遊園施設、遊園設備、AMゲームが含まれており、それぞれのジャンルで独自に業界団体を持っていたことが大きく関係しているようです。

次回はその複雑な業界団体の変遷について調べたことを記録しておこうと思います。

(つづく)